| 2006年のNEWS |

| Dec | Nov | Oct | Sept | Aug | July | June | May | April | Mar. | Feb. | Jan. |

January 2007 NEWS TOPICS INFORMATION

デンマークとデンマーク領(グリーンランド、フェロー諸島)で
 ニュープリフィックスを3月より使用

  本年3月からデンマーク(OZ)と、デンマーク領のグリーンランド(OX)、 フェロー諸島(OY)で新しいプリフィックスが使用される模様です。

 デンマーク国内の局に「OU、OV、5Pおよび5Q」の各プリフィックスが、 グリーンランドでは「XP」のプリフィックスが、フェロー諸島では「OW」 のプリフィックスがそれぞれ使用される模様で、従来からのプリフィック スもこれまでどおり使用される模様です。

 Organization of National IT and Telecom Agency(デンマークの電気 通信に関する省庁)のデンマーク国内向け発表(デンマーク語)
http://www.itst.dk/wimpdoc.asp?page=nyhed&objno=213034995

(1月29日)




着々と設計・開発が進む宇宙服衛星2号機SuitSat-2

 ARRLは、ARISSとAMSATによる宇宙服衛星2号機SuitSat-2の開発・設計が着々と進行していると報じています。

 SuitSat-2にはソフトウェア無線(SDR)を搭載する計画ですが、設計はニュージャージー大学で電気工学を専攻している11名の学生(アマチュア無線家を含む)が担当しています。SDRの中継器(SDX)も搭載の予定です。AMSAT-DLほかによって製作が進められている、Phase-3E衛星(Eagle Satellite)にもSDX搭載が計画されていることから、その試験を兼ねたものです。

 学生たちの設計によるSDR/SDXの開発・設計は初期段階ですが、SDR/SDXに使用するDSPの制御には16bitのPICマイコンが使用され、SSB、FM、BPSK、AFSKの変復調器が組み込まれる模様です。SDR/SDXのアプリケーションはさまざまなソフトウェア環境下での使用を想定して、オープンソースの機器組込用リアルタイムOS(free RTOS)のアプリケーションとして開発がおこなわれています。

 また全体設計は、ルー・マクファディン氏(W5DID)の指揮のもとで、太陽電池パネルに接続するコンバーター回路、内部管理ユニット、アンテナ基台、送受信ハードウェア等を宇宙服のヘルメットの部分に装着するように設計を進めています。

 早ければこの秋早々に、国際宇宙ステーションの船外活動で宇宙飛行士によりSuitSat-2が放出されるかもしれません。

 なおSuitSat-2は、放出後6カ月もしくはそれ以上の期間運用が可能となる模様です。

(写真:SuitSat-1、出展NASA)

(1月25日)




ルクセンブルグの連盟が「ルクセンブルグ欧州文化都市2007」
 特別記念局を運用・記念アワードも発行

 EU(欧州連合)は、毎年欧州の都市文化振興策として「欧州文化都市」政策を実施しています。
 この政策は「毎年加盟国の歴史と伝統のある都市の中から、1年間主役となる都市を選び、歴史や文化等などを公開することで、加盟各国との親近感を深める」ことを目的に実施されているものです。

 ルクセンブルグ公国は1995年にこの欧州文化都市(European Capital of Culture)を1995年に指定され、同国の歴史や文化等に関するさまざまなイベントが年間を通じて開催しましたが、今年2007年にも、2度目の指定を受け、「Luxembourg - European Capital of Culture 2007」と銘打って、年間に渡り 数々のイベントを実施しています。

 ルクセンブルグの連盟(Reseau Luxembourgeois des Amateures d'Ondes Countes)は、この「Luxembourg - European Capital of Culture 2007」の実施に当たって、3局の特別記念局(LX2007L、LX2007D、LX2007G)を開設し、2007年1月1日〜12月31日の間運用をおこなっています。
 この記念局やルクセンブルグのアマチュア局との交信で獲得する記念アワードも発行されます。

●Luxembourg - European Capital of Culture 2007 Award

【ルール】
 世界のアマチュア無線家とSWLを対象として発行されます。
 ルクセンブルグでは2007年1月1日〜12月31日の間、次の3局の特別記念局が運用されます。

  • LX2007L(ルクセンブルグ広域行政区内)
  • LX2007D(ディーキルヒ広域行政区内)
  • LX2007G(グレーヴェンマハ広域行政区内)

 このアワードは、3局の特別記念局に加えて、異なる5局のルクセンブルグのアマチュア局(LX Stations)との交受信をすることで申請できます。
 使用するバンドモードは問いませんが、衛星、レピータ、エコーリンクなどによる交受信は認められません。
 なお申請にあたってQSLカード所持の必要はありません。

【申請方法】
 交受信局コールサイン、日時、周波数、モードなどを印した、ログの写しに、ルクセンブルグの連盟のサイトで入手できる、所定の様式の申請書と申請料を添えて、申請先まで送付してください。

【申請料】
 8USドル、または5ユーロ

【申請先】
Reseau Luxembourgeois des Amateures d'Ondes Countes
Awards Manager
P.O. Box 1352
L-1013 Luxembourg

(1月23日)




AO-27(AMRAD-27)が運用を再開

 AMSAT(アマチュア衛星通信協会)は、1993年9月26日に打ち上げられて最近は運用を停止していた、 マイクロサットタイプのアマチュア衛星AO-27(AMRAD-OSCAR 27)が運用を再開していると報じています。

 AO-27はアップリンクに145.8500MHz FM、ダウンリンクに436.7950MHz FM (音声)を使用する衛星で、20秒間のデータテレメトリーの送信に続いて、 5分間のアナログ(FM)中継器としての動作をし、中継の後、送信停止前に60 秒間、データテレメトリーの送信動作をおこないます。

 AMSATでは、「AO-27は打ち上げ後、13年以上経過した衛星なので、使用する 際には十分に慎重に運用して欲しい」と呼びかけています。

 なお、AO-27に関する詳細は、http://www.ao27.org/をご参照ください。

(1月23日)




アルゼンチンのアマチュア衛星Pehuensat-1が打ち上げ

 AMSAT(アマチュア衛星通信協会)は、AMSAT-LU(アルゼンチンのAMSAT組織)が、インド南東部 スリハリコタの Satish Dhawan Space Centre(SHAR=サティッシュ・ダ ワン宇宙センター)から、インドのPSLV-C7ロケットで1月10日、アルゼ ンチンの大学生が設計・製作をした超小型アマチュア衛星Pehuensat-1の 打ち上げに成功したと成功したと報じています。

 アルゼンチンのアマチュア衛星打ち上げは、1990年1月22日、仏領ギアナ のクール宇宙基地からアリアン4型ロケットで打ち上げられた、LUSAT-1 (LO-19、現在は437.1250 MHz CWのビーコンのみが動作中)以来で、 Pehuensat-1は同国が打ち上げた2機目のアマチュア衛星となります。

 Pehuensat-1は地上高度635/640kmの軌道傾斜角97.92度の太陽同期軌道 を周回し、運用周波数は145.825MHz。英語、ヒンディー語およびスペイン語 で音声メッセージを送信するほか、AX25 1200ボーのパケットでデータを 送信します。

 Pehuensat-1の技術情報等の詳細は、AMSAT-LUの次のページをご参照く ださい。

【AMSAT-LUのサイト】http://www.amsat.org.ar

(1月15日)




アメリカ海軍士官学校のアマチュア衛星FCALにNO-62のオスカーナンバー付与

 先にも紹介しましたとおり、2006年12月22日、 STS-116ミッションでスペースシャトル「ディスカバリーから、アメリカ海軍 士官学校の学生が製作したアマチュア無線周波数を使用する4機の衛星ANDE、 RAFT-I、MARScomおよびFCALがを放出され、AMSAT(アマチュア衛星通信協会) は4機の衛星のうち、 RAFT-IとANDEの2機にそれぞれNO-60、NO-61次のよう にオスカーナンバー付与しましたが、両衛星に続いてFCALにもNO-62(NRL-OSCAR-62) のオスカーナンバーを付与すると発表しています。

 4機の衛星はスペースシャトルからの放出ということで、軌道が低いた め比較的短期間で大気圏再突入となる模様ですが、興味のある方は受信に 挑戦してみてください。

 なお各衛星の運用周波数などの技術情報は、アメリカ海軍士官学校の サイトをご覧ください。

(1月15日)




全日照でオスカー7号の中継器が動作中

 AMSAT(アマチュア衛星通信協会)は、1974年11月15日に打ち上げら れたオスカー7号(AO-7)の中継器が、全日照により現在、動作状態に 戻っている模様で、QRPでの運用が可能となっていると報じています。 AO-7に装置された24時間タイマーも動作していて、毎日11:30〜11:45 (UTC)の間に、A・Bの両モードが交互に切り替わっているというこ とです。

 AO-7のAモードは、アップリンクに144MHz帯、ダウンリンクに28MHz 帯を使用するもので、Bモードはアップリンクに430MHz帯、ダウンリン クに144MHz帯を使用しますが、現在、バンドプランの関係で日本のアマ チュア無線家が使用可能なのは、Aモードのみとなり、Bモードのアッ プリンク周波数で衛星の運用はできませんのでご注意ください。

 また、AMSATはFMモードなどの強力なシグナルを受けると、衛星の動作 がリセットされてしまう可能性があるので、運用には十分に注意して欲 しいと呼びかけています。

【Aモードの運用周波数】
  • アップリンク:145.8500〜145.9500MHz SSB/CW
  • ダウンリンク:29.4000〜29.5000MHz SSB/CW
【Aモードのビーコン周波数】
  • ダウンリンク:29.5020 MHz CW

【The AO-7 Logサイト】
http://www.planetemily.com/ao7/ao7log.php

(1月10日)




気象無線模写通報(JMH、短波帯気象ファクシミリ)の周波数が変更

 気象庁は、アマチュアファクシミリを愛好するアマチュア無線家 の間で、受信設備のテストなどにもよく使用されている、気象無線 模写通報(短波帯気象ファクシミリ、コールサインJMH)の周波数を、2007年3月1日00:00(JST)より次のよう に変更します。

 今回の周波数変更は、1992年の世界無線通信主管庁会議(WARC-92) で決定されていた7/13MHz帯の使用期限が2007年3月31日で満了 することから、新たな周波数割当てを受け、2007年3月1日より新 周波数でJMH通報をおこなうとするものです。

現周波数新周波数
3622.5kHz変更なし
7305kHz7795kHz
13597kHz13988.5kHz

(1月9日)




スペースシャトルからアメリカ海軍士官学校のアマチュア衛星が放出される

 2006年12月22日、スペースシャトル「ディスカバリー」は、 アメリカ海軍士官学校の学生が製作したアマチュア無線周波数を 使用する4機の衛星ANDE、RAFT-I、MARScomおよびFCALを放出 しました。
 これは、ディスカバリーのSTS-116ミッションの一つとして 実施されたものです。
 AMSAT(アマチュア衛星通信協会)は4機の衛星のうち、 RAFT-IとANDEの2機に次のようにオスカーナンバー付与しました。

RAFT-INO-60(NAV-OSCAR-60)
ANDENO-61(NAV-OSCAR-61)

 4機の衛星はスペースシャトルからの放出ということで、 軌道が低いため比較的短期間で大気圏再突入となる模様ですが、 興味のある方は受信に挑戦してみてください。

 なお各衛星の運用周波数などの技術情報は、アメリカ海軍士官 学校の次のページをご覧ください。

http://www.ew.usna.edu/~bruninga/ande-raft-ops.html

(1月9日)




| Dec | Nov | Oct | Sept | Aug | July | June | May | April | Mar. | Feb. | Jan. |


| 2006年のNEWS |