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August 2007 NEWS TOPICS INFORMATION


平成18年度末のアマチュア無線従事者資格者数

 総合通信基盤局電波部電波政策課の統計資料によると、平成18年度末のアマチュア無線従事者数は次の通りです。

第1級アマチュア無線技士24,685
第2級アマチュア無線技士74,147
第3級アマチュア無線技士169,149
第4級アマチュア無線技士2,956,732

 平成17年10月1日から、アマチュア無線技士国家試験における電気通信術(モールス信号)の試験方法が変更され、第1級および第2級アマチュア無線技士の電気通信術は「1分間25字の速度の欧文普通語による約2分間」の音響受信となり、第3級については電気通信術の試験が廃止され、試験科目の「法規」において、モールス符号の理解度を確認する問題が出題となったことから、平成17年度下半期以降、第1級〜第3級アマチュア無線技士の資格所持者数に大幅な増加が見られます。

★資格別アマチュア無線従事者免許取得者数の推移
資格9年度10年度11年度12年度13年度14年度15年度16年度17年度18年度
第一級20,24120,99521,64422,11522,35322,59422,81723,05023,69724,685
第二級70,81971,51772,06172,38372,62172,85473,08873,28173,70574,147
第三級142,407144,113145,567146,455147,169147,923148,722149,404156,415169,149
第四級2,779,2922,812,7112,842,8772,863,1632,879,3142,894,5222,909,1622,924,0652,938,9272,956,732
3,012,7593,049,3363,082,1493,104,1163,121,4573,137,8933,153,7893,169,8003,192,7443,224,713

 過去10年分の推移を見ますと、各級従事者資格の取得者数の対前年比は、平成13年度〜平成16年度の間、大きな変動が見られなかったことから、平成17年度の対前年度比の増加は、試験制度改正後の下半期実施の国家試験による効果と考えられます。

 平成18年度の統計については試験制度の変更後初めての通期の数字となります。
 このことから、平成18年度の各級増加数を、試験制度変更前である平成16年度の各級増加数と比較すると、

  • 第1級アマチュア無線技士については対平成16年度比約4.2倍
  • 第2級アマチュア無線技士については対平成16年度比約2.3倍
  • 第3級アマチュア無線技士については対平成16年度比約18.7倍
 となり、試験制度変更の大きな効果が見られます。

 また第4級アマチュア無線技士についても、対前年度の取得者数は過去数年間低空飛行が続いていましたが、平成18年度はプラスに転じています。

(8月31日)




尼崎市立こども科学ホールで16名の子供たちが
 国際宇宙ステーションと交信成功

▲尼崎市内の16名の子供たちが国際宇宙ステーションとの交信に挑戦!

 「尼崎市立こども科学ホール」(兵庫県尼崎市)において、8月28日17:27からARISSスクールコンタクトにより、市内の16名の子供たちが国際宇宙ステーションとの交信に成功しました。
 ARISSという宇宙の壮大なテーマで、尼崎のこども達に「宇宙・環境・国際文化」というさまざま分野への興味をいだくきっかけとして開催しようと、7月上旬からの公募に市内16名の子供たちが集まりました。
 今回のARISSでは、過去尼崎市の「公害の町」という負のイメージを変えようと努力した尼崎市の歩みや、現在の地球環境を取り巻く、温暖化・異常気象などの問題について、「なぜ宇宙飛行士は危険と背中あわせになりながらも宇宙活動で活動するのか」という点についても関連づけ、大人も一緒に環境問題についても考えるARISSスクールコンタクトの開催を目指し、夏休みに入ってから毎週1回のペースで事前授業として準備を進めてきました。

 今回の交信相手はアンダーソン宇宙飛行士(Clayton Anderson)です。8月28日17:27から約10分間の、実施が決まりました。
 今回のスクールコンタクトのために、臨時に開設した社団局は8N3AMA。コントロールオペレーターは、JH3GXF安孫子 達OMです。

 コンタクトは予定通り無事、20問すべての質問を明確な信号で交信することができました。
 参加した子供たちは、
「宇宙から質問の答えがもらえるなんて夢みたい」
「将来宇宙飛行士になってみたい」
 と目を輝かせて喜んできました。

 また、「アマチュア無線の免許をぜひとって見たいと」いう子供たちもいて、今後新しいハムの誕生を楽しみにしています。
 無事にARISSが終了した8月28日には、偶然にも「皆既月食」があり、県立西はりま天文台の協力をいただいて、皆既月食・夏の星座について解説する観望会をあわせておこなうことができました。
 参加した子供たちには、最高の夏休みの思い出になったのではないでしょうか。

(レポート:JL3JRY屋田純喜さん)

▲交信会場のようす▲交信成功おめでとう!

(8月31日)




引換えの有効期間の表示のない旧型の国際返信切手券(IRC)の引換終了 及び一部取扱いの変更について(国内で販売されたものの引換期間の延長)

 日本郵政公社は、平成13年12月31日(月)以前に販売された国際返信切手券(引換えの有効期間が表示されていないもの。以下「旧型の国際返信切手券」という)について、万国郵便連合における国際的な規則の改正に伴い、平成19年9月1日(土)以降、郵便切手等との引換えができなくなることを予定して、同年8月31日(金)までに引き換えるように呼びかけています(平成19年6月28日報道発表)。

 このうち外国で販売されたものは、当初の発表のとおり、同年8月31日(金)で引換えを終了となるため、期間内に郵便切手等との引換えをおこなうように、8月22日付けの報道発表で再度呼びかけています。

 なお今回の発表において日本郵政公社は「旧型の国際返信切手券でも、日本国内において販売されたものは、当分の間、お客様の混乱が生じないようにするため引換期間を延長する」としています。

(8月24日)





ノーム・フサロ氏(W3IZ)を迎えてDXCC申請受付を実施

 ハムフェア2007「DXCCデスク」のDXCC申請受付業務のため来日した、ノーム・フサロ氏(W3IZ)の協力で、8月23日、DXCC申請受付が東京巣鴨のJARDハム教室でおこなわれました。

 当日は、早くから申請希望者が来場し、予定時刻を40分ほど繰り上げて受付を開始しました。

 平日ということもあって、行列になるような事はありませんでしたが、初日は昨年を超える50名以上の申請希望者が次々に入れ替わりで来場し、ノーム・フサロ氏ほか補佐に当たったJARLのフィールドチェッカーは、常時切れ目なく熱心にカードチェックをおこなっていました。

 なお、ノーム・フサロ氏を迎えた今回のDXCC受付は、8月24日にもJARDハム教室で、また8月25日・26日のハムフェア2007・DXCCデスクで実施されます。

(8月23日)





(財)日本無線協会近畿支部の所在地が8月27日より変わります

 アマチュア無線技士の国家試験を実施している、(財)日本無線協会の近畿支部の所在地(現所在地:〒540-0036大阪市中央区船越町1-6-2 アズタビル)が、移転のため平成19年8月27日より次のように変わります。

【8月27日以降】
〒540-0012大阪市中央区谷町1-3-5
 オグラ天満橋ビル

 電話番号、FAX番号については、移転後も現在のまま変更ありません。
(電話:06−6942−0420  FAX:06−6941−6430)

 新所在地への最寄り駅は、現所在地と同様、天満橋駅(京阪電鉄、大阪市営地下鉄谷町線)で、谷町筋に面したビルとなります。

(8月21日)






ふじ3号(FO-29)の運用について(8月15日発表)

 JARLでは、日陰により通常は運用を停止している、アマチュア衛星「ふじ3号」のより詳細な電力事情や、UVCを含む衛星搭載制御回路の現況確認をおこなうデータ取得のため、現在定期的に「ふじ3号」のアナログ系中継器をオンにしています。

 アマチュア衛星の受信が可能な方は、テレメトリーの受信にご協力をお願いいたします。

 なお、JAS-2のアナログ中継器をONにするスケジュールに関する情報は、今後、次のページで逐次ご紹介していくことといたします。
http://www.jarl.or.jp/Japanese/3_Fuji/new/information.htm

(8月15日)




ふじ3号(FO-29)の運用について(8月13日発表)
(テレメトリーデータ取得のためアナログ中継器をONにします)

 JARLでは、日陰により通常は運用を停止している、アマチュア衛星「ふじ3号」のより詳細な電力事情や、UVCを含む衛星搭載制御回路の現況確認をおこなうデータ取得のため13日〜19日の間、右記の時間帯(日時はすべてUTC)に「ふじ3号」のアナログ系中継器をオンにする予定です。

 アマチュア衛星の受信が可能な方は、テレメトリーの受信にご協力をお願いいたします。

 今回、アナログ系中継器をONにする予定の16回のパスには、比較的受信に取り組みやすいパスもあります。
 430MHz帯CWを受信できる無線機や受信機をお持ちでしたら、高利得のGPアンテナ等の無指向性アンテナでも受信できる可能性がありますので、これまで衛星通信の経験がない方もぜひ受信してみてください。
 なお、ふじ3号のCWビーコンの周波数は435.795MHzで±9kHzのドップラーシフトがあります。

 当日「ふじ3号」のテレメトリーを受信された方は、衛星本体のコンディションの把握に役立てたいと思いますので、JARL技術課までデータをお送りください。

DATE(8月)TIME(UTC)
13日5:25〜
14日2:45〜
4:26〜
6:15〜
15日3:35〜
5:20〜
16日2:40〜
4:25〜
6:10〜
17日3:30〜
5:15〜
18日2:35〜
4:20〜
6:05〜
19日3:23〜
5:10〜
※運用開始時刻はUTCで表示していますので日本時間に換算する場合は9時間プラスしてください。

【データ送付先】JARL技術課
E-mail:lab(アットマーク)jarl.or.jp
※上記アドレスは、スパムメール防止のため「@」を(アットマーク)と表記しています。ご了承ください。

【お願い】
 AOSの方位によってはビルなどの影響により送信機を予定の時刻にONにできないことがあります。
 また、中継機を使用される局は、衛星のCWテレメトリを確認してからアップリンクをおこなうようお願い致します。
 「ふじ3号」はコマンド専用の受信機は搭載しておらず通信用の受信機を兼用しています。
 コマンド作業中に多くの局がアップリンクしますと中継機をONにするのに時間がかかることがありますので、ご協力をお願い致します。

(8月13日)




ボスニア・ヘルツェゴビナのプリフィックスがE7A-E7Zに変更

 ITU(国際電気通信連合)は、ボスニア・ヘルツェゴビナの通信交通省からの要請により、これまで同国に割り当てられていたT9A-T9Zを、E7A-E7Zに変更しました。

 E7A-E7Zの符字列は、これまでどこの国にも割り当てられていなかったものです。

 また、T9A-T9Zの符字列の保有国はなくなりますが、全面的なプリフィックスの変更ということもあり、完全に移行が完了するにはある程度時間がかかる模様です。

(8月9日)




新市・消滅郡情報(鹿児島県南九州市、山口県美祢市誕生。鹿児島県揖宿郡・川辺郡、山口県美祢郡消滅)

 平成19年8月6日付けの官報で、鹿児島県揖宿郡(JCG#46004)頴娃町、川辺郡 (JCG#46007)知覧町・川辺町の3町合併が告示され、平成19年12月1日付けで 南九州市が誕生します。
 新たに誕生する南九州市の市ナンバーは4624で、この合併にともない、揖宿郡と 川辺郡の2郡は南九州市の市制施行後消滅郡となります。

 また平成19年8月6日付けの官報では、山口県美祢市(JCC#3313)、美祢郡 (JCG#33010) 美東町・秋芳町の1市2町が合併し、平成20年3月21日付けで新た に「美祢市」となる告示もおこなわれています。

 この合併にともない、美祢市の市番号には変更はありませんが、美祢郡は消滅郡 となります。

(8月7日)




ふじ3号(FO-29)の現状と運用について(8月7日発表)
(テレメトリーデータ取得のためアナログ中継器をONにします)

 「ふじ3号」(FO-29)の蓄電池は経時劣化により内部インピーダンスが極めて高くなっています。

 衛星本体の食率(日が当たらない率)や、テレメトリから得たデータによれば、蓄電池によるアナログ系運用は25分が限界と推測されます。現在の「ふじ3号」の食率は約30%で、蓄電池による中継器の電力供給は、食(日が当たらない)期間を賄うことができません。

 また、電力制御系の一部に不具合が発生しています。
 特に運用上問題となる不具合が電力管理に関する自動制御機能(UVC)です。
 衛星が食に入り太陽電池に太陽光があたらなくなると、UVCにより送信機がOFFになります。その後、太陽光が太陽電池に当たり、バッテリの端子電圧が規定値を超えるとアナログ系送信機が自動的にONになるように設計されています。
 しかし、この機能に不具合が発生している模様で、端子電圧が規定値を超えても、地上からコマンドを送らないと送信機をONにすることができなくなっています。

 「ふじ3号」の食率は今後も上昇し、2008年3月に34%にまで上昇し、食率のピークを迎えます。

 このピークを越えると、食率は、徐々に減少して2009年8月に20%、2010年2月には全日照(日が当たり続ける期間)となります。
 全日照は約8カ月続きますので、この期間はアナログ系中継器を連続運用することができると思われます。

 なお、衛星の現況確認のため、下記の時間帯(日時はすべてUTC)に「ふじ3号」のアナログ系中継器をオンにする予定です。
 アマチュア衛星の受信が可能な方は、テレメトリーの受信にご協力をお願いいたします。
 当日「ふじ3号」のテレメトリーを受信された方は、衛星本体のコンディションの把握に役立てたいと思いますので、JARL技術課までデータをお送りください。

【データ送付先】JARL技術課
E-mail:lab(アットマーク)jarl.or.jp
※上記アドレスは、スパムメール防止のため「@」を(アットマーク)と表記しています。ご了承ください。

 また、中継器の利用は制限いたしませんが、ダウンリンクの信号がCWテレメトリーの受信強度を超えないように、十分に注意をお願いいたします。

【ふじ3号のアナログ中継器をONにする予定のパス】
DateJTA ONJTA OFF
8月8日04:4304:53
8月9日03:4703:57
05:3305:46
8月10日04:3704:49
8月11日03:4303:53
05:2805:38
8月12日04:3204:44
※上記について、都合によりONにならないパスが出る可能性もありますので、あからじめご了承ください。

(8月7日)




総務省が電波利用「電子申請・届出システム」のインターネット申請アプリケーションおよび環境設定プログラムのバージョンアップを実施

 総務省は、免許申請ほか各種の電子申請・届出が可能な、電波利用「電子申請・届出システム」のインターネット申請アプリケーションおよび環境設定プログラムのバージョンアップを、平成19年8月1日の申請書様式の変更にともない、同日付で実施しました。

 今回のバージョンアップは、Internet Explorer 7への対応、およびJava 2 Runtime EnvironmentのバージョンのVersion 1.4.2_15への変更も併せておこなったもので、先に公表されていた、Java 2 Runtime Environmentの下位バージョンを使用にともなう、セキュリティーの脆弱性に対しての対策もほどこされました。

 総務省は「平成19年7月31日以前に申請・届出システムを利用された方は、8月1日以後はJava 2 Runtime EnvironmentをVersion 1.4.2_15切り替えをおこなう必要があり、8月1日以後は Version 1.4.2_10では各種申請・届出やその他の機能が利用できません」と呼びかけています。

 また、今回のバージョンアップにより、申請・届出システムをInternet Explorer 7上でも利用可能となりましたが、総務省は引き続き「Windows Vistaについては、総務省 電波利用 電子申請・届出システムでの動作確認ができておりません。正常動作しない可能性がありますので、ご了承くださいますようお願い申し上げます。Windows VistaおよびJava 2 Runtime Environment 5.0(Version1.5.0)への切り替えは、年内の対応を目途に現在準備を進めております」としています。

(8月1日)





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