第68回 フィールドデーコンテスト規約
1 開催日時
2025年8月2日(土)21時00分(JST)から8月3日(日)15時00分(JST)まで
2 参加資格
日本国内のアマチュア局およびSWL(アマチュア局の電波を受信する個人をいう)
3 使用周波数帯
次の使用周波数帯および1200MHz帯以上の各アマチュアバンドとする。なお、1200MHz以上の周波数帯は、総務省告示の「アマチュア業務に使用する電波の型式及び周波数の使用区別」によるものとする。
アマチュアバンド |
使用周波数帯 |
電信 |
電話 |
1.9MHz帯 |
1.801~1.820MHz |
【AM/SSB】1.850~1.875MHz |
3.5MHz帯 |
3.510~3.530MHz |
【AM/SSB】3.535~3.570MHz |
7MHz帯 |
7.010~7.040MHz |
【AM/SSB】7.060~7.140MHz |
14MHz帯 |
14.050~14.080MHz |
【AM/SSB】14.250~14.300MHz |
21MHz帯 |
21.050~21.080MHz |
【AM/SSB】21.350~21.450MHz |
28MHz帯 |
28.050~28.080MHz |
【AM/SSB】28.600~28.850MHz |
【FM】29.200~29.300MHz |
50MHz帯 |
50.050~50.090MHz |
【AM/SSB】50.350~51.000MHz |
【FM】51.000~52.000MHz |
144MHz帯 |
144.050~144.090MHz |
【AM/SSB】144.250~144.500MHz |
【FM】144.750~145.600MHz |
430MHz帯 |
430.050~430.090MHz |
【AM/SSB】430.250~430.700MHz |
【FM】432.100~434.000MHz |
(注)A2A電波による電信はAM/SSB、F2A電波による電信はFMの使用周波数帯とする。
4 参加部門および種目
部門 |
種目 |
コードナンバー |
最大電力(W) |
電話 (注2、5) |
シングルオペ (注4) |
オールバンド(14MHz帯を除く) |
--- |
PA |
--- |
ニューカマー(注6、11)(14MHz帯を除く) |
--- | PN |
--- |
マルチオペ (注12) |
オールバンド(14MHz帯を除く) |
--- |
PMA |
--- |
電信(注1) |
シングルオペ (注4) |
オールバンド |
CA |
--- |
--- |
1.9MHzバンド |
C19 |
--- |
--- |
3.5MHzバンド |
C35 |
--- |
--- |
7MHzバンド |
C7 |
--- |
--- |
14MHzバンド |
C14 |
--- |
--- |
21MHzバンド |
C21 |
--- |
--- |
28MHzバンド |
C28 |
--- |
--- |
50MHzバンド |
C50 |
--- |
--- |
144MHzバンド |
C144 |
--- |
--- |
430MHzバンド |
C430 |
--- |
--- |
1200MHzバンド |
C1200 |
--- |
--- |
2400MHzバンド |
C2400 |
--- |
--- |
5600MHzバンド |
C5600 |
--- |
--- |
10.1GHzバンド以上(注11) |
C10G |
--- |
--- |
シルバー(注7、11) |
CS |
--- |
--- |
QRP(注8、11) |
--- |
--- |
CP |
オールバンドモーニング(注13) |
CAR |
--- |
--- |
マルチオペ (注12) |
オールバンド |
CMA |
--- |
--- |
2波(注9、11) |
CM2 |
--- |
--- |
電信電話 (注1、3) |
シングルオペ (注4) |
オールバンド |
XA |
--- |
--- |
1.9MHzバンド |
X19 |
--- |
--- |
3.5MHzバンド |
X35 |
--- |
--- |
7MHzバンド |
X7 |
--- |
--- |
14MHzバンド |
X14 |
--- |
--- |
21MHzバンド |
X21 |
--- |
--- |
28MHzバンド |
X28 |
--- |
--- |
50MHzバンド |
X50 |
--- |
--- |
144MHzバンド |
X144 |
--- |
--- |
430MHzバンド |
X430 |
--- |
--- |
1200MHzバンド |
X1200 |
--- |
--- |
2400MHzバンド |
X2400 |
--- |
--- |
5600MHzバンド |
X5600 |
--- |
--- |
10.1GHzバンド以上(注11) |
X10G |
--- |
--- |
シルバー(注7、11) |
XS |
--- |
--- |
QRP(注8、11) |
--- |
--- |
XP |
オールバンドモーニング(注13) |
XAR |
--- |
--- |
SWL(注11) |
XSWL |
--- |
--- |
マルチオペ (注12) |
オールバンド |
XMA |
--- |
--- |
2波(注9、11) |
XM2 |
--- |
--- |
ジュニア(注10、11) |
XMJ |
--- |
--- |
- (注1)ホームステーションの空中線電力も50W以下とする。
- (注2)電話部門のすべての種目は、空中線電力10W以下 (50~430MHzバンドでは20W以下)とする。
- (注3)電信電話部門は、「電信および電話」または「電話」によるものとする。ただし、SWLおよびジュニアは電信のみによる参加のときも、この部門に含める。
- (注4)シングルオペは、コンテスト中の運用に関わるすべてのことを一人で行うものとし、それ以外はマルチオペとする。
- (注5)電話部門オールバンド種目は、14MHzバンドの運用は除く。
- (注6)ニューカマーは、初めて局を開設した個人局であって、局免許年月日が開催日の3年前の同日以降に免許された局とする。
- (注7)シルバーは、年齢が70歳以上のオペレータによる運用であるものとする。
- (注8)QRPは、空中線電力5W以下とする。
- (注9)2波は、いかなる場合も同時に送信できるのは2波(異なる2バンド)以下とし、2波それぞれに「10分間ルール」を適用する。「10分間ルール」とは、バンドを変更して最初の交信をした時刻を起点として、10分間はそのバンドに留まらなければならない、というルール。
- (注10)ジュニアは、年齢が18歳以下のオペレータの運用とする。
- (注11)ニューカマー、シルバー、QRPおよびジュニアは、使用するバンド数に関係なくオールバンドにエントリーしたものとみなす。10.1GHzバンド以上、SWLおよび2波は使用するバンドに制限はない。
- (注12)運用場所は一箇所とし、運用範囲は直径500mの円内とする。
- (注13)日曜日6:00~12:00の6時間運用とする。
5 交信方法
- (1)呼び出し(例)
- ①電話の場合 CQコンテスト(またはCQ JAコンテスト)
- ②電信の場合 CQ TEST(またはCQ JA TEST)
- (2)コンテストナンバー交換
次のナンバーを交換する。
- ①1.9MHz帯~1200MHz帯
- RST符号による相手局のシグナルレポート
- 自局の運用場所を示す別表の都府県・地域等ナンバー
- その交信に使用した空中線電力を表すアルファベット1文字(注1)
(例) 相手局のシグナルレポートが「59」、自局の運用場所が東京都「10」、空中線電力が「10W」の電話によるコンテストナンバーは、「5910L」とする。
- ②2400MHz帯以上
- RST符号による相手局のシグナルレポート
- 自局の運用場所を示す別表の市、郡、区ナンバー
(例えば、区で運用する場合は市ナンバーではなく、区ナンバーとする)
- その交信に使用した空中線電力を表すアルファベット1文字(注1)
(例) 相手局のシグナルレポートが「599」、自局の運用場所が東京都八王子市「1002」、空中線電力「1W」の電信によるコンテストナンバーは、「5991002P」とする。
(注1)空中線電力別の表記(アルファベット)については、次の区分による。
10W(20W)を超え50W以下 |
M |
5Wを超え10W(20W)以下 |
L |
5W以下 |
P |
( ) 内は50~430MHzバンドのとき
- (注2) 移動している局の移動先の送出
移動して運用している局は、コールサインの後に移動先のコールエリアを示す番号などを送出すること。
(例) JA1RL/φ(電信の場合)、 JA1RLポータブルφ(電話の場合)
6 共通規約
- (1)クロスバンドおよび電信と電話間のクロスモードによる交信を禁止する。
- (2)コンテスト中の運用場所の変更を禁止する。ただし(3)の場合を除く。
- (3)コンテスト参加の目的で常置場所を離れ移動運用する局かつシングルオペに限り、運用開始時のマルチプライヤー内の運用場所変更を認める。
- (4)シングルオペの同一または異なるバンドにおける2波以上の電波の同時発射を禁止する。
- (5)マルチオペの同一バンドにおける2波以上の電波の同時発射を禁止する。
- (6)レピータによる交信を禁止する。
- (7)コールサインもしくはマルチプライヤーを受信信号の周波数情報と共にオペレータに知らせるあらゆる技術、たとえばWebクラスター、CWスキマー、リバースビーコンネットワークの使用を認める。
- (8)コンテスト中に自局の運用情報をWebクラスターにアップロードするセルフスポッティングや、携帯電話、メール、チャット、およびSNSなどのアマチュア無線以外の手段を用いて伝える行為、ならびにそれを依頼する行為を禁止する。
- (9)リモート運用は、すべてのアンテナ、送信機、受信機がひとつの所在地に収まっている場合にのみ許される。すべてのリモート運用局は、局免許、オペレータ免許、および該当参加部門・種目のルールに従うこと。
- (10)送信機、受信機、アンテナを設置した無線局の所在地外に位置するリモート受信機の使用は禁止する。
- (11)コンテスト終了後にログを修正することを禁止する。ただし、誤入力の修正、電子ログのフォーマット変更や手書きログを電子ログ化する作業はこれに含まれない。
- (12)一つのコールサインで複数の部門・種目にログを出すことを禁止する。
- (13)一人のオペレータが複数の異なるコールサインで運用し、それぞれのコールサインでログを提出することを禁止する。
7 得点およびマルチプライヤー
- (1)アマチュア局
- ①得点
- フィールドデーステーションとフィールドデーステーションの交信 :1点
- フィールドデーステーションとホームステーションの交信(注1) :1点
- ホームステーションとホームステーションの交信 :1点
- (注1)フィールドデーステーション:移動運用している局
- ホームステーション:免許状に記載された常置場所または設置場所において運用する局をいう。
- (注2)同一バンドにおける同一局との重複交信(同一局との2回以上の交信をいう)は、電波型式が異なる場合も含め1回の交信を除き、得点にならない。
-
②マルチプライヤー
- (a)1.9MHz帯~1200MHz帯
交信相手局の運用場所を示す都府県・地域等
ただし、バンドが異なれば同一都府県・地域等でも異なるマルチプライヤーとする。
- (b)2400MHz帯以上
交信相手局の運用場所を示す市、郡、区
ただし、バンドが異なれば同一市、郡、区でも異なるマルチプライヤーとする。
- (2)SWL
- ①得点
送信および受信局のコールサインおよび送信局の送出したコンテストナンバーの受信:1点
同一バンドにおける同一送信局の重複受信(同一送信局の2回以上の受信をいう)は、電波型式が異なる場合も含め1回の受信を除き得点にならない。
- ②マルチプライヤー
- (a)1.9MHz帯~1200MHz帯
送信局の運用場所を示す都府県・地域等
ただし、バンドが異なれば同一都府県・地域等でも異なるマルチプライヤーとする。
- (b)2400MHz帯以上
送信局の運用場所を示す市、郡、区
ただし、バンドが異なれば同一市、郡、区でも異なるマルチプライヤーとする。
8 局種係数
- (1)フィールドデーステーションA (注1): 2
- (2)フィールドデーステーションB (注2): 1
- (3)ホームステーション: 1
- (4)SWL: 1
- (注1)「フィールドデーステーションA」とは、コンテストに参加する目的で移動している局をいう。この場合の移動先は既設の無線設備がなく既設の電源もない場所であること。サマリーシートに移動先の運用地、使用電源を記入すること。
- (注2)「フィールドデーステーションB」とは、(1)以外の移動している局をいう。
9 総得点の計算方法
- (1) オールバンドの場合
〔各バンドにおける得点の和〕×〔各バンドで得たマルチプライヤーの和〕×〔局種係数〕
- (2) シングルバンドの場合
〔当該バンドにおける得点〕×〔当該バンドで得たマルチプライヤー〕×〔局種係数〕
10 書類の提出
-
(1)電子ログによる場合
JARL電子ログ形式で作成したデータをログ提出用Webページの指示に従ってアップロード、またはテキストメールとして提出先アドレスに送信する。
- (2)紙ログによる場合
JARL制定の「サマリーシート」および「ログシート」(または同形式のもの、A4判)を使用し、必要事項を記入して提出する。
記入項目がすべて手書きであり、交信局数(SWLの場合は受信した送信局数)が100局までのログのみを受け付けることとする。
- (3)記入内容は種目に応じて、次のとおりとする。
- ①マルチオペの場合:全オペレータのコールサイン(コールサインがない場合は氏名)、および年齢(ジュニアのみ)をJARL電子ログ形式では<MULTIOPLIST>に記入する。紙ログの場合はサマリーシートの意見欄に明記すること(同欄に全部記入できない場合は、サマリーシートの裏面または別紙に記入する)。
2波の場合は、交信ごとに送信波系列が分かるようにすること、または2系列の送信波ごとに時間順に並べること。
- ②ニューカマーの場合:局免許年月日をJARL電子ログ形式では<LICENSEDATE>に記入する。紙ログの場合はサマリーシート意見欄に明記すること。
- ③シルバーの場合:年齢をJARL電子ログ形式では<AGE>に記入する。紙ログの場合はサマリーシート意見欄に明記すること。
- ④時間はJSTを使用する。
- ⑤チェックログとして提出する場合には、参加部門種目コードナンバーの欄にCHECKLOGと記載する。
- ⑥エントリー種目以外の交信データはエントリー種目の交信データと一緒に提出すること。エントリー種目以外の交信データはログ審査時に得点対象外として扱うためCHECKLOG等の表示は不要とする。
- (4)入賞対象局について、次に掲げる資料等の提出を求める場合がある。
- ①交信または受信時に記入したログ(オリジナルログ)
- ②送信機の名称、送信出力など運用時のデータ
- ③マルチオペ種目のオペレータの無線従事者資格確認資料(無線従事者免許証のコピー)
- ④実際の運用状況等、ログ審査に必要とコンテスト委員会が判断した情報
- (5)提出締切日:2025年8月13日(水)必着
- (6)提出先
- (7)個人情報の利用について
JARLは、収集した個人情報について、JARLの実施するコンテスト業務遂行(集計・審査・賞状発送・広報活動)のために利用する。
- (8)入賞局ログデータの公開
入賞局のログデータを結果発表後に公開する。
コンテスト参加者は、入賞局が提出した交信ログ内容(サマリーシートの個人情報は除く)が公開されることに同意したとみなす。
11 賞
- (1)各種目の書類提出局には、その局数の10%以内でかつ最大7位までの順位のJARL会員局に電子化した賞状を贈る。ただし、シングルオペ50MHzバンド以上の各種目においては、コールエリアの提出局数とする。
- (2)シングルオペ50MHzバンド以上の種目を除く各種目のコールエリア第1位のJARL会員局に電子化した賞状を贈る。
- (3)シングルオペ50MHz、144MHz、430MHzバンドの各種目については、全国第1~3位のJARL会員局に電子化した賞状を贈る。
- (4)(1)~(3)について、紙の賞状発行を希望するJARL会員局は 所定の手順で申請すること。
12 失格事項等
- (1)ログシートに記載されている交信局(SWLの場合はログに記載した送信局および受信局)のコールサイン等について審査の結果、明らかに虚偽の記載が認められた場合は失格とする。
- (2)この規約に定める事項に違反した場合は、コンテスト審査において処分を決定する。この処分とは、減点、警告、エントリーのチェックログへの移行、失格等を言う。
- (3)(1)、(2)およびコンテスト結果に対して異議の申し立てを受け、裁定の結果失格となった局は、失格の日から3年間はJARL主催コンテストに参加しても入賞を認めない。
- (4)失格の局は、コールサインおよび失格の理由をWebサイトに発表する。
13 JARL登録クラブの得点および順位等
JARL登録クラブの構成員(マルチオペ局1局およびSWLを除くシングルオペ局)から申告された総得点をもって、登録クラブ種別ごとに順位を決定する。
クラブ対抗に提出できるマルチオペ局のオペレータ(ゲストオペレータを含む)の半数以上はそのJARL登録クラブの構成員であること。
JARL登録クラブについて、審査に必要な資料等の提出を求める場合がある。
14 結果発表
2026年1月頃を予定(JARL Web)
2波種目について
紙の賞状申請手順
ログ提出まとめ