「さあ行こう!アマチュア無線の新時代」

 


2023年8月19日・20日、東京ビッグサイト
南展示棟3・4ホールで盛大に開催される
アマチュア無線フェスティバル「ハムフェア2023」
レポートムービー(YouTube)
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アマチュア無線フェスティバル「ハムフェア2023」
YouTubeハムフェアチャンネル

 今年のハムフェアでは、当日ハムフェアに参加出来ないアマチュア無線の愛好家の皆さまをはじめ、多くの方々にアマチュア無線の楽しさや魅力をお伝えし、更なる交流を深める場となるよう、YouTubeで開会式やステージイベントの一部を生配信しました。
 この生配信では、オープニングセレモニーや、イベントコーナーで開催された新会長と若者の対談、最新の機器やアンテナ技術、海外のアマチュア無線についての講演、さらには歌や演奏など、幅広い層の方々に楽しんでいただける内容をお届けしました。当日見逃した方も、「YouTubeハムフェアチャンネル」でご覧いただくことができます。

▽YouTubeハムフェアチャンネル
https://www.youtube.com/@hamfair/streams

 8月19日(土)・8月20日(日)の2日間、東京都江東区有明の、東京ビッグサイト南3・4ホールで、日本のアマチュア無線界最大のイベント「アマチュア無線フェスティバル ハムフェア2023」が開催されました。
(後援:総務省、文部科学省、東京都、NHK、公益財団法人日本無線協会、一般財団法人日本アマチュア無線振興協会、日本アマチュア無線機器工業会、公益財団法人東京観光財団)

▲オープニングセレモニーでのテープカット
左から、JARL広報大使 JH1CBX Masaco様、日本アマチュア無線機器工業会(JAIA) JH3SED 小路山憲一会長、国際アマチュア無線連合(IARU) VE6SH Tim Ellam会長、JA5SUD 森田耕司JARL会長、韓国アマチュア無線連盟(KARL) HL4CFN Choi Hyeong Moon会長、日本アマチュア無線振興協会(JARD) JA1CIN 三木哲也会長、 JARL広報大使 JI1BTL 水田かおり様
 今年のハムフェアは「さあ行こう!アマチュア無線の新時代」をキャッチフレーズに、ハムフェア会場でアイボール(Face to Face)によって体験運用や社会貢献活動への 活用などアマチュア無線の「今」を体験していただくことを呼びかけました。
 アマチュア無線に関する大きな制度改正や当連盟の新体制スタートなど、キャッチフレーズにある「アマチュア無線の新時代」到来を感じさせる日本最大のアマチュア無線の祭典として、来場された皆様に大いに楽しんでいただきました。
 今回のハムフェアは、猛暑の中で開催されましたが、コロナ前の活気を完全に取り戻し、来場者数は初日は31,000名、2日目は12,000名で、2日間でのべ43,000名と昨年を上回る来場者数となりました。
 オープニングセレモニーには、来賓として小路山憲一JAIA会長、三木哲也JARD会長、Tim Ellam IARU会長、Choi Hyeong Moon KARL会長にご出席いただいた他、世界各国の連盟代表の方々にご来場いただきました。また、小池百合子 東京都知事からビデオメッセージを頂戴し来場の皆様にご覧いただき、20日には江島潔参議院議員にご来場いただきました。

 ハムフェア特別記念局8J1HAMの運用では、各周波数帯でアクティブに運用をおこなうとともに、今年施行された体験運用制度に基づいた交信体験(430MHz帯)がおこなわれ、また、青少年や女性ハムの優先運用枠を設けて交信を楽しんでいただきました。
 イベントコーナーでは、今回の制度改正の目玉である体験運用制度に関する講演や、森田新会長と若者がアマチュア無線について語るトークイベント、さらには全国高校アマチュア無線連盟の集いなど”新時代”に相応しいをイベントを催しました。また、世界のハムフェア事情や、無線機・アンテナの技術情報などアマチュア無線家にとって貴重な講演や、自作品コンテスト・1万局アワードなどの表彰式、さらには歌や演奏のコーナーなど大変幅広いプログラムがおこわれました。
 無線機器メーカーなどのビジネスコーナーや、クラブコーナーなどの各展示には、昨年以上に多くの方々が訪れ、熱心に質問をされていたり、再会を喜び合うなど、ハムフェアならではのアイボール(Face to Face)による交流がありました。
 JARL特設ブースでは、現役大学生を中心にした相談員が、アマチュア無線を始める方・始めたばかりの方(ニューカマー)の相談をお受けした「ニューカマー相談コーナー」、ハムフェア会場の「アンテナ&記念局見学ツアー」、南極OB会アマチュア無線クラブのご協力による南極隕石や南極の氷の展示などがあった「南極昭和基地 8J1RL〜南極!隕石と氷と8J1RL〜」ブースなど、さまざまな催し物・展示がおこなわれました。


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■特別記念局8J1HAMをアクティブに運用

 開催初日、午前9時45分からのオープニングセレモニー(森田JARL会長の挨拶と来賓の皆さまとのテープカット)に続き、特別記念局8J1HAMの運用が会長の第一声によって始まりました。JARL広報大使で演歌歌手の水田かおりさん、同じくJARL広報大使でシンガーソングライターのMasacoさんもその様子を見守りました。
 8J1HAMの運用希望者はJARL会員証と無線従事者免許証を持参のうえ当日会場で事前申し込みが必要ですが、希望者も多く1人30分間の運用枠がいっぱいになってしまう状況でした。
 また、アマチュア無線の免許を取得していない方にもアマチュア無線の体験をしていただくために、開催両日の12時45分〜13時15分・13時30分〜14時まで体験運用をおこないました。昨年好評だった、青少年・女性ハム向けの優先枠を開催両日の11時15分〜11時45分頃に用意し、青少年やYLオペレーターをコールする方が多数ありました。


■インフォメーション/スタンプラリー

 インフォメーションでは会場の案内のほかに、総務省が作成した 「交信体験制度(体験運用)」 「同時申請(無線従事者免許と無線局免許)」 「周波数等の一括表示記号」を紹介するパンフレット、JARL発行の「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正について」のパンフレットなどを配布しました。

 記念スタンプの押印や、子どもたちが楽しみながらハムフェアの会場内を見学できるように、中学生以下を対象にスタンプラリーが用意され、場内にはスタンプカードを片手にスタンプを探して歩き回る元気な子どもたちが見受けられました。見事にクリアした肩には記念品のJARLミニポーチをプレゼントしました。また、入場券をお持ちの女性の方(先着)に記念品としてウエストポーチをプレゼントしました。


■ニューカマー相談コーナー
 若者や女性、初めて開局された方を対象とした「ニューカマー相談コーナー」では、大学生(日本工業大学(JA1YYE)、東京電機大学(JA1YAQ)のアマチュア無線部、WAKAMONO無線家有志の皆さん)などが中心となって担当し、WAKAMONO目線で親身になって相談に乗りました。


■アンテナ&特別記念局見学ツアー
 「ハムフェア2023、アンテナがすごい!」をテーマに、1日目は4回、2日目は2回ツアーを実施し、各回10〜20名の方が参加しました。
 ツアーは「特別記念局8J1HAM」の高さ26メートルにおよぶタワーやアンテナを見ながら、大学生スタッフによる説明がありました。そのあと「特別記念局8J1HAM」や「南極昭和基地 8J1RL」のブースへ移動。各スタッフから無線設備についての説明がおこなわれ、参加者の質問にも答えました。


■南極昭和基地 8J1RL 〜南極!隕石と氷と8J1RL〜
 南極OB会アマチュア無線クラブ(JS1YHB)に協力いただき、雪原で発見された貴重な南極隕石や、数千年前から数万年前の空気を含んだ南極の氷、触ることのできる南極の石、さまざまなパネルなどを展示。現役&OBの観測隊員から直接話を聞ける、とても貴重な場となりました。
 毎年5月5日に実施している「こどもの日特別運用」で交信をした隊員とお子さんの再会や、大事に取ってあった昔のQSLカードを持参し、歴代の8J1RLのQSLカード一覧パネルに同じものを見付けて歓喜の声を上げる方など、ブースを訪れた多くの方々にたくさんのドラマがありました。


■FMスピーカーラジオが人気! 工作教室

 今回用意されたキットは「FMスピーカーラジオ」と「モールス練習機」の2種類です。実際に組み立てるとラジオ番組が聞こえる面白さや達成感、はんだ付けが不要で、穴に差し込むブレッドボードを使い部品を取り付ける手軽さから好評でした。
 ベテランのスタッフがサポートしてくれるので、30分〜1時間ほどで組み立てられます。希望者には「修了証」も発行されました。夏休みの自由研究に最適だと、例年人気のコーナーです。
【参考】工作教室で用意した教材の「FMスピーカーラジオ」の組立マニュアルは 「FMスピーカーラジオ組立説明(PDF形式)」 「モールス練習機組立説明(PDF形式)」 でご覧いただけます。
(TNX JH1CRF功力芳郎さん(教材制作))

■4年ぶりの開催! 電気の散歩道

 身近な材料を使った教材で電気の不思議を体験できる「電気の散歩道」が、4年ぶりに開催しました。
 「電流による磁場発生」「リニアモーター」「渦電流で硬貨選別」などの内容で、子どもだけでなく大人も足を止め、実際に触って、興味深く実験に取り組む方が多くいました。


■イベントコーナー

 イベントステージでは、今回の制度改正で身近になった体験運用を紹介する講演や「アマチュア無線の新時代」を森田JARL会長と若者が語るトークイベント、自作品コンテストの表彰式など、多彩なイベントが2日間に渡り開催されました。(敬称略)

○8月19日(土)のイベントコーナーの演目

  • 「体験運用制度の紹介と実例」
    JARL会員増強組織強化委員会委員 JG1RNL 比嘉 隆太
  • 「新会長+若者とアマチュア無線の新時代を語る」
    進行役 JARL広報大使 JI1BTL 水田かおり
  • 来場海外局紹介「世界のハムフェア事情」
    JA1SLS 玉眞 博義
  • JAIA技術委員会「流行のツールを活用してUHF帯のデジタル無線機を製作してみた」
    アイコム株式会社 システム設計部 野村 秀明
  • 「自作品コンテスト 表彰式/JARL全日本・全世界10000局アワード総務大臣表彰状授与式」
    総務省・JARL
  • 「フェア来場記念 元気なエレキ」
    演奏 JJ1ROE 中村 春香
○8月20日(日)のイベントコーナーの演目
  • 「高ア連ジュニアハムの集い」
    全国高校アマチュア無線連盟
  • 「受け継がれる感動と情熱、八重洲無線のHF技術」
    八重洲無線株式会社 西日本エリア担当マネージャー 加賀谷 晃一
  • 「小型アンテナとループラジアル」
    BUDの会(JE1BQE 根日屋 英之、JG1UNE 小暮 裕明、JF1DMQ 山村 英穂)とJH1GNU 小林 秀
  • 「関東UHFコンテスト 表彰式」
    JARL関東地方本部
  • 「歌で繋がる無線の輪〜次回フェアへ夢と希望を乗せて〜」
    JARL広報大使 JH1CBX Masaco


■ハムフェア2023自作品コンテスト表彰式

 「ハムフェア2023自作品コンテスト」の入賞作品が会場内に展示され、受賞者の方々にはイベントコーナーで表彰状が授与されました。今年は規定部門(アマチュア無線の防災便利グッズ)に7作品、自由部門に23作品の応募がありました。
 自由部門で最優秀賞となった「デスクトップ型7MHz 1kW SSBトランシーバ」(JA9YZ島田亮一さんの作品)が総務大臣賞に輝きました。


■ビジネスコーナー/JAIAコーナー/クラブコーナー

 アマチュア無線に関する技術発表や活動紹介などの純粋展示クラブとともに、メーカーの新製品や参考出品機器の展示、販売店の会場価格での新品や中古品販売、さらにはクラブブースのジャンク品の数々にも注目が集まりました。


開催前のハムフェア2023インフォメーション


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