地方総合通信局の電波規正用無線局と
JARLのガイダンス局の連携運用

これまでの連携運用実績(令和6年4月2日現在)

実施日 総合通信局 支部監査
指導委員会
運用場所
令和6年2月29日(木) New東海総通愛知県弥富市役所南部コミニティセンター
(愛知県弥富市)
令和6年2月16日(金) New沖縄総通沖縄県名護グスク公園ガンジュー広場
(沖縄県名護市)
令和5年12月12日(火)東海総通三重県鈴鹿市河川防災センター
(三重県鈴鹿市)
令和5年11月28日(火)東北総通秋田県秋田市雄和サイクリングターミナル
(秋田県秋田市)
令和5年10月17日(火)東海総通静岡県浜松市浜北地域活動・研修センター
(静岡県浜松市)
令和5年9月22日(金)東海総通岐阜県食事処「森の駅」
(岐阜県海津市南濃町羽沢)
令和5年7月31日(月)近畿総通京都府八幡市文化センター
(京都府八幡市)
令和5年6月24日(土)北海道総通北海道北海道石狩管内
令和5年6月13日(火)北陸総通福井県福井県敦賀市
令和5年3月6日(月)沖縄総通沖縄県沖縄県中頭郡西原町
令和5年3月1日(水)東海総通静岡県富士駅南まちづくりセンター
(静岡県富士市)
令和4年12月16日(火)東海総通岐阜県食事処「森の駅」
(岐阜県海津市)
令和4年11月8日(火)近畿総通大阪府大阪府高槻市
令和4年10月14日(金)四国総通高知県駐車場
(高知県高知市五台山鹿の段)
令和4年9月30日(金)近畿総通大阪府キャンピーだいとう
(大阪府大東市)
令和4年8月5日(金)東北総通岩手県上松本公民館
(岩手県紫波郡紫波町)
令和4年6月23日(木)北陸総通石川県石川県河北郡内灘町
令和4年6月23日(木)東海総通愛知県弥富市役所南部コミニティセンター
(愛知県弥富市)
令和4年5月20日(金)近畿総通大阪府高石市とろしプラザ
(大阪府高石市)
令和4年1月28日(金)近畿総通大阪府大阪府高槻市内
令和4年1月8日(土)東海総通静岡県国民宿舎 奥浜名湖「研修会」
(静岡県浜松市)
令和3年11月12日(金)東北総通山形県ふるさと村宝谷
(山形県鶴岡市)
令和3年11月11日(木)東海総通三重県三重県民の森・ふれあいの館
(三重県三重郡)
令和3年10月9日(土)北海道総通北海道石狩後志支部管内
(北海道札幌市)
令和3年6月24日(木)北陸総通富山県大島コミュニティーセンター
(富山県射水市)
令和2年11月5日(木)北陸総通福井県福井市河合公民館
(福井県福井市)
令和2年10月29日(木)東北総通宮城県「仙台港」
(宮城県仙台市)
令和2年2月16日(日)東海総通静岡県浜松卸商センター「アルラ」
(静岡県浜松市)
令和元年11月20日(水)近畿総通和歌山県和歌山大学
(和歌山県和歌山市)
令和元年11月14日(木)北陸総通福井県福井市河合公民館
(福井県福井市)
令和元年11月6日(水)東海総通静岡県日本平
(静岡市清水区)
令和元年10月03日(木)東北総通青森県日本赤十字社青森県支部無線室
(青森県青森市)
令和元年09月03日(火)
東海総通岐阜県「森の駅」
(岐阜県海津市)
令和元年06月12日(水)
北陸総通北陸地方
石川県
セミナーハウスあいりす
(石川県加賀市)
令和元年06月04日(火)
東海総通三重県名阪上野忍者ドライブイン
(三重県伊賀市)

※平成20年〜平成31年の連携運用実績はこちら


■令和6年2月29日(木)
JARL東海地方本部が50回目の東海総合通信局との連携運用を愛知県弥富市で実施
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 JARL愛知県支部監査指導委員会は、愛知県弥富市にて東海総合通信局・規正用無線局(以下、規正局)とJARLアマチュアガイダンス局の連携運用を実施しました。
  • 運用日時 令和6年2月29日(木) 10:00〜15:00
  • 運用場所 弥富市役所南部コミニティセンター(愛知県弥富市稲弧町151)
  • 実施者 JARL愛知県支部監査指導委員会
  • 参加者 総務省 東海総合通信局 電波監理部監視調査課電波監視官、JARL東海地方本部、同愛知県支部監査指導委員会および同弥富防災ハムクラブ

 東海地方本部は、1年間を四半期に分けて、東海四県内を持ち回りで東海総合通信局・規正局とJARLアマチュアガイダンス局の連携運用をおこなっており、今期は愛知県支部が運用担当でした。
 会場は昨年に引き続き、弥富防災ハムクラブの協力により、愛知県弥富市にある弥富市役所南部コミュニティセンターをお借りして、東海総合通信局とJARL東海地方本部との50回目の節目となる連携運用をおこないました。平成22(2010)年の第1回目の運用から14年が経過し、アマチュアバンド外での違法運用は少なくなっているものの、バンド内では法令の守られていない運用がまだまだおこなわれています。
 当日の天候は曇りで午後から雨の予報でしたが、アンテナ撤収まで雨が降らずに実施することができました。本会場は、北は国道1号線・国道23号線、南は伊勢湾岸道自動車道に隣接しており、砕石車両(ダンプカー)や海上コンテナ車両などの指導対象局が頻繁に通行する地域です。前回の運用時に多数の違法・不法局の運用があり、遵法指導の重点地区と判断しました。

■運用状況
 事前に東海総合通信局宛てに違法運用がおこなわれていると報告のあった周波数や、東海総合通信局の監視業務で捉えた周波数をまず傍受し、遵法指導をおこないました。その後、当日両局にて傍受し捉えた周波数で運用している無線局に対して「この周波数では運用できない」旨のガイダンスを送出し、注意喚起しました。当日は、144MHz・430MHz帯の運用状況をモニターし運用しましたが、144MHz帯における違法運用はほとんど確認されなかったため、430MHz帯を重点に遵法指導をおこないました。
 今回の運用で特筆すべきモニター内容は、アマチュアバンド内で移動局(トラックやダンプカー)によるノーコール、使用区別違反、業務連絡に関する通信などが午前・午後を問わずに多くおこなわれており、多数の違法・不法局による運用をワッチしたことです。日頃の運用成果もあり、注意喚起のメッセージに対して運用の停止や周波数を変更する違法・不法運用局も多く見られましたが、中にはガイダンスの無視や暴言を吐く局もありました。
 430MHz帯の違法無線局はレピータおよび衛星通信の周波数帯における使用区別違反が大半で、このため434MHz〜438MHz帯を中心にワッチし遵法指導をおこないました。

■運用後の所感
 今回の運用における、アマチュアガイダンス局による遵法喚起回数の合計は53回、規正局は23回という結果でした。今回の運用の中で、ガイダンスによる遵法指導をおこなっても10分もすると運用を再開する運用者や、規正局による指導も無視する悪質な運用者が何件かあり、この周波数をリストアップし、今後の指導データとして記録をしました。

 東海地方では50回目の連携運用となりました。今後も東海総合通信局と愛知県監査指導委員会で連携運用を繰り返しおこない、アマチュアバンド内モニターやアマチュアガイダンス局を使用した遵法指導などの監査指導業務にあたって参ります。
 最後に、今回の運用にご協力いただいたJARL東海地方本部木村本部長、愛知県支部監査指導委員の皆さまに感謝申し上げます。また、運用会場手配と運用のご協力をいただいた弥富防災ハムクラブの皆さまにお礼を申し上げ、報告といたします。

開会の挨拶をするJA2HDE 木村東海地方本部長(左)と、7L1FFN 磯愛知県支部長

連携運用に協力していただいた皆さま

レポート:平野俊一 東海地方本部愛知県監査指導委員長(JQ2CME)


■令和6年2月16日(金)
沖縄総合通信事務所・規正用無線局とJARLガイダンス局が沖縄県名護市で連携運用
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  • 運用日時 令和6年2月16日(金) 9:50〜12:13
  • 運用場所 名護グスク公園ガンジュー広場・駐車場(沖縄県名護市)
  • 参加者 沖縄総合通信事務所 監視調査課3名、JARL沖縄県支部監査指導委員3名、JARL沖縄県支部長

■実施状況
 JARL沖縄県支部は、沖縄県名護市内において沖縄総合通信事務所監視調査課との合同でJARLガイダンス局(以下、ガイダンス局と称す)と規正用無線局との連携運用を実施しました。

 昨年に引き続き2回目となる今回は、ガイダンス局の運用機会が少ない沖縄本島北部の一部と中部地域を重点に置き、標高約150mの現地に、規正用無線局および専用アンテナを設置、傍らにガイダンス局とモニタリング用無線機および専用グラウンド・プレーンアンテナ、ポータブル電源(2機)を接続・設置し、9:50から運用を開始しました。
 モニタリング開始直後、使用区分を逸脱した運用、呼出符号の不送出が144/430MHz帯全域で複数の使用を確認し、即時にガイダンス局からの指導アナウンスを送出しました。また、指導アナウンスの送出後に運用を継続した者に対して、規制用無線局からのメッセージが送出されました。
 モニタリングの内容から、トラック等の荷受けや、待機場所等の連絡手段として144/430MHz帯の利用が常態化している状況を把握しました。約2時間余りの連携運用でガイダンス局の送出55回、規正用無線局からの送出は12回となりました。

 沖縄県支部は、沖縄総合通信事務所監視調査課との連携を密にし、引き続き、監査指導活動に注力して参ります。

レポート:宮城 朝雄 沖縄県支部監査指導委員長(JR6VGM)


■令和5年12月12日(火)
東海総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局が三重県鈴鹿市で連携運用

  • 運用日時 令和5年12月12日(火) 10:00〜15:00
  • 運用場所 鈴鹿市河川防災センター(三重県鈴鹿市庄野町981-1)
  • 実施者 JARL三重県支部監査指導委員会
  • 実施協力者 総務省 東海総合通信局 電波監理部監視調査課電波監視官 および JARL東海地方本部、同三重県支部・監査指導委員

 JARL三重県支部監査指導委員会は、公共施設である鈴鹿市河川防災センターをお借りして、東海総合通信局・規正用無線局とJARL・アマチュアガイダンス局による連携運用を実施しました。三重県での連携運用は、新型コロナウイルス感染防止などの影響もあり2年間連続して年間計画の運用をおこなうことができませんでしたが、今回、東海総合通信局との調整の結果、臨時に実施することができました。
 会場は国道1号線と国道23号線が近くを通っており、鈴鹿川河川敷に接して大きな建物もなく広々とした所で、9時頃から無線機器やアンテナを会場に持ち込んで設営をおこない、10時から運用を開始しました。

 東海総合通信局監視調査課がこれまでに得ている違法疑いの局が多く出没する周波数を踏まえ、144MHz帯および430MHz帯をモニターして進めましたが、144MHz帯における違法運用は確認されなかったため、430MHz帯中心の運用となりました。
 相変わらず衛星通信の周波数やレピータ通信用周波数における使用区分違反や、コールサインの送出をしていない違法運用のケースが多く見られ、会話内容も業務に密接なものが多いように思えました。注意喚起のメッセージ送出をすると大半は指導内容に従い停波(沈黙)しますが、中には無視する局もあり、それには規正局から注意喚起警告を発すると効き目は素晴らしく、大半は停波します。
 一方、コールサイン送出の注意喚起には、口こもったような不明瞭でハッキリと聞き取れない言い方でコールサインを発するなどの行動が多く見られました。運用終盤にハッキリとコールサインを発したので、電波利用ホームページの無線局等情報検索をしたところ、コールサイン未該当でした。しかし既に無線機の片付けに入っており、規正局の出番を取れず監視調査課様に今後の対応を委ねる場面もありました。

 今回の連携運用では、ガイダンス局から31回の注意喚起メッセージ、規正局から17回の指導メッセージを送出しました。久しぶりの連携運用の経験と得られた状況を踏まえ、今後も電波の適正運用に向けて更なる周知・指導をおこなっていきたいと考えております。

 最後に、連携運用実施に際し、総務省東海総合通信局監視調査課の皆さま、JARL東海地方本部長、三重県支部の皆さまをはじめ、ご協力いただきました皆さまに心より感謝申し上げ、報告とさせていただきます。

レポート:岡田 哲夫 三重県支部監査指導委員長(JA2HVO)


■令和5年11月28日(火)
東北総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局が秋田県秋田市で連携運用

 JARL秋田県支部監査指導委員会では、主にガイダンス局を運用して電波法令に違反したアマチュア無線局へ、メッセージ送信等で周知活動をしております。
 この度、東北総合通信局規正用無線局とJARLガイダンス局の連携運用を初めて秋田県内においておこない、違法局や不法局に対して直接指導をおこなったので報告します。

  • 運用日時 令和5年11月28日(火) 10:00〜12:00
  • 運用場所 秋田市雄和サイクリングターミナル(秋田県秋田市椿川地内)
  • 参加者 東北総合通信局総合通信調査官、上席電波監視官ほか4名
    JARL側は東北地方本部から尾形本部長、秋田県支部から渡辺支部長、石川監査指導委員ほか4名
  • 視察 東北総合通信局 工藤電波監理部長
  • 実施状況 東北総合通信局規正用無線局の発報11回(使用区分違反、呼び出し符号不送出等)、アマチュアガイダンス局の発報41回(使用区分違反8回、呼び出し符号不送出33回)

■秋田県の不法局運用状況
 雄物川水系地区堤防工事事業に伴うダンプ等と思われる車両に取り付けた無線機を使用し、仲間同士の連絡や、一部地域では業務に使用していました。アマチュアバンド内での交信ルールを守らない局が非常に多くみられる状況です。
 これらのアマチュア無線局に対して、東北総合通信局の規正用無線局とJARLガイダンス局の「連携運用」をおこなったのは、宮城県、福島県、青森県、山形県、岩手に続き東北では6県目で、秋田県内では初めての運用になりました。

■事前打合せ
 スムーズな運用が出来るように、実施日時の調整、実施場所の確認、雨天時の対応、場所の選定理由、運用手順等について、事前打合せをおこないました。

■実施する場所について
(1) 雨天などに左右されない屋内場所
(2) 標高が約64mの丘陵にあり、広範囲からの受信ができて、それに対応可能な送信ができる高所を考慮しました。第3セクターの施設であり、このようなイベントには協力的であることから「秋田市雄和サイクリングターミナル」に決定しました。

■無線設備
・ガイダンス局名:あまちゅあがいだんす7
・アンテナ:GPアンテナ(地上高15m)

■運用状況
 当日の実施時は、別アンテナと無線機を用いて144MHz帯と430MHz帯バンドをモニタし、隣席に配置したガイダンス局運用者と連携しながら指導をおこないました。また、その状況をさらに隣接配置された東北総合通信局が運用する規正用無線局担当者へ都度連絡し、連携を図りました。
 違法のアマチュア無線局に対して、まずガイダンス局がメッセージを送信し、指導の効果が見られない同一の局に対して、規正用無線局が適正運用についてのメッセージを送信しました。メッセージ送信後も無視して交信を続ける局がある場合、規正用無線局からのメッセージ指導をすると交信を中止するので、規正用無線局からのメッセージは非常に効果がありました。

■運用後の感想
 144MHz帯とバンドの広い430MHz帯での不適切な運用(呼出符号を送出しないで運用、レピーターや宇宙通信で使用すべき周波数での使用区分違反)が予想以上に多いことが確認できました。ガイダンス局単独運用だけでは無視されるケースが多々ありますが、規正用無線局のメッセージの送信で不法局交信が止まり、効果を再認識しました。アマチュア無線は趣味として、ルールを守り正しく楽しく運用して欲しいと思います。

■報道取材
 地元テレビ放送局等(AKT秋田テレビ、秋田ケーブルテレビ、秋田魁新報)の取材があり、事前に東北総合通信局総務部企画課長から詳しい説明を受けました。夕方にはAKT秋田テレビ、秋田ケーブルテレビ、ヤフーニュースに、秋田魁新報は翌々日に本運用を取り上げていただき、大きな反響がありました。
 連携運用の取材の最後には、現地を視察された東北総合通信局 工藤電波監理部長から視聴者向けのコメントをいただくなど、報道各社の関心が非常に高く感じました。

レポート:渡辺 和弘 JARL秋田県支部長(JA7SOK)


■令和5年10月17日(火)
東海総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局が静岡県浜松市で連携運用

  • 運用日時 令和5年10月17日(火) 10:00〜15:00
  • 運用場所 浜松市浜北地域活動・研修センター(静岡県浜松市浜北区於呂2829-1)
  • 運用協力者 総務省 東海総合通信局 電波監理部監視調査課・監視官およびJARL静岡県支部・監査指導委員

■連携運用実施状況
 今回も公共施設を使った室内での連携運用を実施しました。午前9時からガイダンス局の設置を始め、ほどなく規正用無線局も準備が整い、10時には予定通り運用を開始しました。
 今回の連携運用も、本来は通常の音声FMでは運用できない「衛星通信」の使用区別周波数における交信が多く散見されました。また、これらの運用をはじめ、通常の使用区別周波数でもコールサインの送出の意識が低く、特にグループ(仲間内)の交信の場合、名前で呼び合うなど普通の電話と同じような会話があったため、ガイダンス局により注意喚起のメッセージを送出して正常な運用を呼び掛け、度重なるメッセージに従わない運用に対しては、規正用無線局から「運用の停止命令」を送出ことにより正常な運用となるよう遵法指導をおこないました。15時の終了までに送出した遵法メッセージは、ガイダンス局が26回、規正用無線局が14回でした。

■連携運用実施所感
 今回の連携運用でも、違法運用のほとんどが営業用の貨物自動車での移動中と思われるもので、ガイダンス局または規正用無線局からのメッセージを受けると「違法」であることを意識している会話が聞こえてくる場合がありました。しかし、運用を一時的に停止したりコールサインの送出をしても、10〜20分後には再び元の状態に戻ったり、別の周波数に移動するなど、まだまだ意識が低いように感じました。このような状態を少しでも改善し、良好な電波環境とするためにも、地道な遵法喚起の指導をしていきたいと思います。

■終わりに
 今回の連携運用実施にご尽力いただきました東海総合通信局監視調査課職員の皆さま、JARL東海地方本部および静岡県支部の皆さまのご協力を感謝申し上げ、報告といたします。

レポート:今村 春幸 静岡県支部監査指導委員長(JA2LYW)


■令和5年9月22日(金)
東海総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局が岐阜県海津市で連携運用

  • 運用日時 令和5年9月22日(金) 10:00〜15:00
  • 運用場所 食事処「森の駅」(岐阜県海津市南濃町羽沢)
  • 実施者 JARL岐阜県支部監査指導委員会
  • 実施協力 総務省 東海総合通信局 電波監理部監視調査課監視官、JARL東海地方本部、同岐阜県支部監査指導委員会

 JARL 岐阜県支部監査指導委員会は、岐阜県海津市にて東海総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局による連携運用をおこないました。東海地方における連携運用は今回で47回目、岐阜県における運用は12回目となります。
 連携運用会場は、昨年度に引き続き「森の駅」様の計らいにより、店内をお借りしておこないました。運用当日は9月下旬とは思えない残暑でしたが、屋内における運用のため、暑さにさいなまれることなく快適な環境で運用できました。会場は岐阜県大垣市と三重県桑名市を結ぶ国道258号線沿いにあり、加えて標高が約60mと濃尾平野を眼下に望む交通の要所のため、多くの不法・違法無線局に対して遵法指導をおこなえました。

 当日は144MHz・430MHz帯の状況をモニターし、144MHz帯における違法運用は確認されなかったため430MHz帯を中心に運用しました。連携運用では、まず不法・違法無線局に対しJARLガイダンス局から注意喚起のメッセージを送信、不法・違法局の対応状況から判断し、規正局から指導メッセージを送信、アマチュア無線バンド内の環境維持改善指導にあたりました。
 今回の連携運用における不法・違法無線局の運用状況で特筆すべき内容は、下記の通りです。
  (1) 呼出符号(コールサイン)の不送出
  (2) 衛星通信用使用区分におけるFM運用
  (3) レピータ用使用区分におけるFM運用
 今回の運用では、ガイダンス局から20回の注意喚起メッセージを、規正局からの指導メッセージを20回送信。同一グループが使用区分を守らず、さらにコールサインの送出もなくバンド内を転々とQSYして運用したこともあり、今までの運用に比べ規正局からの発報回数が多くなりました。
 東海地方本部岐阜県監査指導委員会では、連携運用を通じ、アマチュア無線愛好家の皆さまに正しい「運用マナー」をPRするとともに、東海総合通信局の規正用無線局とJARLガイダンス用無線局を使用した連携運用を通じて、アマチュア無線の運用モラル向上に努めています。

 今回の連携運用には、東海総合通信局監視調査課から職員2名、JARLからは東海地方本部木村本部長・堀内監査長・國島岐阜県支部長を含む6名の方々に参加協力をしていただきました。
 最後に、今回の連携運用にご協力いただいたJARL東海地方本部木村本部長ほか岐阜県支部監査指導委員の皆さまに感謝を申し上げますともに、運用会場の提供をご快諾いただいた「森の駅」の関係者さまにお礼を申し上げ報告といたします。

連携運用の様子

集合写真

レポート:木全 義憲 岐阜県支部監査指導委員長(JG2RMR)


■令和5年7月31日(月)
近畿総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局が京都府八幡市で連携運用

  • 開催日時 令和5年7月31日(月) 10:00〜15:00
  • 開催場所 京都府八幡市 八幡市文化センター
  • 参加者 近畿総合通信局監視1課担当者および京都府支部監査指導委員長、京都府支部長、監査長、支部監査指導委員、大阪府支部監査指導委員長 等

 令和5年7月31日(月)、京都府八幡市において近畿総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局による連携運用をおこないました。今回は、八幡市役所に隣接する八幡市文化センターの施設をお借りして開催しました。
 運用開始前にはJA5SUD 森田JARL会長の視察があり、京都府下の違法・不法局の現状と対策を協議することができました。また総通の担当者さまとも多くの情報交換ができ、充実した合同運用となりました。今回はDEURAS-Mを活用した規制局の運用となり、監査指導委員は順番にDEURAS-Mの見学をすることができました。
 平日に必ず出現する電波の使用ルールに違反している無線局、レピータや宇宙通信で使用すべき周波数での使用区分違反運用、呼出符号を送出しないで運用をしている局が目立ちました。

 合同運用実施に伴い、京都府八幡市さまのご協力をいただきました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。また、JARL大阪府支部の皆さまにも多大なるご協力をいただきました。ありがとうございました。

 京都府監査指導委員会では、今後もアマチュアバンド内モニターやガイダンス13号機を使用した連携運用を継続して参りますので、関係者の皆さまのご協力をお願いします。

レポート:馬渕 利幸(JF3LGC)


■令和5年6月24日(土)
北海道総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局が北海道石狩管内で連携運用

 令和5年6月24日(土)、石狩管内において、北海道総合通信局規正局とJARLガイダンス局の合同運用がおこなわれました。

 違法局や不法局に対して、JARLガイダンス局が違反事項を注意喚起し、その後も運用している場合は北海道総合通信局規正局が違反事項を警告します。それでも運用をおこなっている場合は移動班が追跡するという対応を取るものです。今回はガイダンス局または規正局が警告するとすべての局が従ったため、追跡班が出動することはありませんでした。
 違法局にガイダンスメッセージを送出すると呼出符号が流れます。北海道の場合は「あまちゅあがいだんす-8」、または「あまちゅあがいだんす-18」が呼出符号となっています。違法局に対してメッセージを送出すると「あまちゅあがいだんす-18」が呼出符号であることを知らないためか、逆にこちらが違法局と思われ呼出符号を送出するよう送信してくる局がいました。

 各地方の総合通信局が取り締まりと検挙に熱心に取り組んでいただいているお陰で違法局は減少気味だと思います。しかし、まだ使用区分違反のアマチュア無線局がいます。今後も北海道総合通信局と合同で電波利用の適正化のための活動をおこないたいと思います。

レポート:正村 琢磨 北海道地方本部長(JH8HLU)


■令和5年6月13日(火)
北陸総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局が福井県敦賀市で連携運用

  • 開催日時 令和5年6月13日(火)
  • 開催場所 福井県敦賀市
  • 参加者 北陸地方本部監査長、福井県支部監査指導委員(3名)、福井県支部長、北陸総合通信局監視調査課の担当者(3名)
  • 周波数帯 144および430MHz帯のFM波
 今回の合同運用は、福井県嶺南地方で初めての運用となりました。

 144MHz・430MHzについて、ガイダンス局を2局設置し、他にもハンディTRでモニターをおこない、運用の効率化を図りました。
 今回の運用においては、430MHz帯で、使用区分等の違反は1件。コールサインの不送出に対して11回メッセージ送出をおこないました。144MHz帯ではオンエアー局が少なく、指導対象となる局はいませんでした。
 430MH帯はモービル局が多数オンエアーしており、モニターしている局はほとんどコールサインを発していませんでした。10分間コールサインの不送出局に対してメッセージを流すと、送信は停止しますが、コールサインを発する局はいませんでした。また、指定区分違反局については、北陸総合通信局規正局より指導メッセージを送出しました。

「あまちゅあがいだんす9」および「あまちゅあがいだんす19」

北陸総合通信局規正局

レポート:松野 和夫 北陸地方本部 監査長(JA9EEH)


■令和5年3月6日(月)
沖縄総合通信事務所・規正用無線局とJARLガイダンス局が沖縄県中頭郡西原町で連携運用

  • 開催日時 令和5年3月6日(月)
  • 開催場所 沖縄県中頭郡西原町

 今回は日頃から違反運用が多く確認されている144/430MHz帯で重点的にモニタリングをおこない、コールサインの不送出および使用区分に違反する運用者に対しJARLガイダンス局から注意指導メッセージを送出。その後、違反状態が改善されない運用者に対して規正用無線局からの規正メッセージが送出されました。
 これらの取り組みの結果、違反運用の交信が止んだことを確認できました。JARLガイダンス局・送出件数:20件、規正用無線局・送出件数:6件。

 沖縄県支部はこれを契機に、沖縄総合通信事務所監視調査課との連携を密にし、引き続き、監査指導活動に注力してまいります。

レポート:宮城 朝雄 沖縄県支部監査指導委員長(JR6VGM)


■令和5年3月1日(水)
東海総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局が静岡県富士市で連携運用

  • 開催日時 令和5年3月1日(水)10:00〜15:00
  • 開催場所 富士駅南まちづくりセンター(静岡県富士市横割1丁目4-15)
  • 運用協力 総務省 東海総合通信局 電波監理部監視課監視官、JARL静岡県支部・監査指導委員

 当日は天候にも恵まれ、今回は室内における連携運用でしたので、天候を気にすることなく実施することができました。午前9時からガイダンス局の設置を始め、程なく規正局も準備が整い、10時には予定通り運用を開始することができました。
 午前9時からガイダンス局の設置を始め、程なく規正局も準備が整い、10時には予定通り運用を開始することができました。

 今回の連携運用では、本来は通常の音声FMでは運用できない「衛星通信」や「月面反射」の使用区別周波数における交信、あるいは「レピータ用」使用区別周波数におけるレピ−タを介さないシンプレックスによる交信が多く散見されました。また、これらの運用では自局のコールサインの送出の意識がなく、特に1対1の交信の場合、普通の電話と同じような会話もありました。

 ガイダンス局により、注意喚起のためのメッセージを送出して正常な運用を呼び掛けました。しかし、度重なるメッセージに従わない運用に対しては、法的根拠のある規正局よる「運用の停止命令」を送出することにより正常な運用となるよう遵法指導をおこないました。午後3時の終了までに送出した遵法メッセージは、ガイダンス局が61回、規正局が15回発報しました。


富士市での連携運用のようす

違法運用がなくなるよう、指導メッセージを送る

■連携運用実施所感
 今回の連携運用では、違法運用は自動車での移動中と思われるものばかりで、メッセージを受けて運用を一時的に停止するものの10〜20分後には再び運用を始めたり、別の周波数に移動するなど、真に理解しているとは思えないものが多く見受けられました。
 「『イタチごっこ』で効果がないのでは?」という声も一部聞きますが、 地道な活動により「監視をしているぞ」というメッセージが定着し、少しでも違法運用が減ればと考え、地道な遵法指導を続けていきたいと思います。

■終わりに
 今回の連携運用実施にご尽力いただきました東海総合通信局監視課職員の皆さま、並びにJARL東海地方本部および静岡県支部の皆さまにご協力を感謝申し上げ、報告といたします。

レポート:今村 春幸 静岡県支部監査指導委員長(JA2LYW)


■令和4年12月16日(火)
東海総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局が岐阜県海津市で連携運用

  • 開催日時 令和4年12月16日(金)10:00〜15:00
  • 開催場所 食事処「森の駅」(岐阜県海津市南濃町羽沢)
  • 実施者 JARL岐阜県支部監査指導委員会
  • 実施協力 総務省 東海総合通信局 電波監理部監視課監視官、JARL東海地方本部、同岐阜県支部監査指導委員会

 岐阜県での開催は、新型コロナウイルス感染による中止等により令和元年9月以来となります。前回に引き続き「森の駅」様のお計らいにより店内の一角をお借りして運用。師走の寒気にさらされることなく実施することができました。また、今回の連携運用は、新型コロナウイルス感染対策として、少数参加で、三密防止に留意して実施しました。
 連携運用では、不法無線局に対しJARLガイダンス局からメッセージを送信、その通信状況で判断し、規正局より指導メッセージを送信しています。当日は144MHz・430MHz帯での運用状況をモニターして運用しましたが、144MHz帯における違法運用はほとんど確認されず、430MHz帯を重点に遵法指導をおこないました。

 今回の運用における不法無線局の状況は以下の通りでした。
(1)呼出符号(コールサイン)の不送出(144MHz帯・430MHz帯とも)
(2)衛星通信用使用区分におけるFM運用(430MHz帯)
(3)レピータ用使用区分におけるFM運用(430MHz帯)
(4)CW、SSB用使用区分におけるFM運用(430MHz帯)
 特に目立ったのは「(2)衛星通信用使用区分におけるFM運用」でした。

 今回の会場は海津市南濃町羽沢にあり、濃尾平野を眼下に望む国道258号沿に位置する交通の要所にて連携運用をおこない、ガイダンス局から33回、規正用無線局から6回の遵法喚起メッセージを送り、アマチュア無線バンド内の環境維持改善指導にあたりました。

 東海地方における連携運用は、今回で第45回目。岐阜県における運用は、第11回目となります。
 アマチュアバンドプランについては、無線従事者免許取得の講習会等で講師から周知指導をしていただいています。しかし、無線局免許を受け、運用期間が長くなると講習会で聞いた「アマチュアバンドプラン」は記憶から薄れていきます。このため、毎年開催される支部大会・各種講習会等を通じてアマチュア無線愛好家の皆さまに正しい「運用マナー」をPRするとともに、東海総合通信局の規正用無線局とJARLガイダンス用無線局を使用した連携運用でアマチュア無線の運用モラル向上に努めています。

 なお、今回の連携運用には、東海総合通信局監視課から3名の監視官の方に業務多忙の中、参加していただきました。また、JARL東海地方本部として木村本部長・堀内監査長・國島岐阜県支部長および岐阜県支部監査指導委員の7名に参加協力をしていただきました。皆さまご協力ありがとうございました。運用会場提供および運用のご協力に対してご快諾いただきました「森の駅」の関係者さまにもお礼を申し上げ、報告といたします。

連携運用の様子

集合写真

レポート:木全 義憲 岐阜県支部監査指導委員長(JG2RMR)


■令和4年11月8日(火)
近畿総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局が大阪府高槻市で連携運用

  • 開催日時 令和4年11月8日(火)10:00〜15:00
  • 開催場所 大阪府高槻市内
  • 参加者 近畿総合通信局監視1課担当者および大阪府支部監査指導委員長、大阪府支部長、支部運営委員

 令和4年11月8日(火)、大阪府高槻市内において近畿総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局による連携運用をおこないました。
 今回の開催場所は、1月28日にも実施した場所です。多くのJARL会員からの情報提供(法80条)がありましたので、この場所にしました。特記として、規正局は移動可能な監視車両でした。

 430MHz帯を重点的に実施したのは、違法局が多く運用しているからです。呼出符号不送出等、建築資材運搬の移動局が数多く見受けられました。JARLガイダンスは201件の注意指導をおこないましたが、規正局の警告を無視する者もいました。

 連携運用には近畿総合通信局監視1課担当様(3名)、JARL大阪府支部監査指導委員長、大阪府支部長、支部運営委員(4名)にご協力をいただきました。
 大阪府支部では、今後もアマチュアバンド内モニターや使用場所を変えてのガイダンス3号機を使用した支部独自の遵法指導と連携運用を継続して参りますので、関係者の皆さまのご協力をお願いします。

連携運用の様子

不法無線局探索車

レポート:井村 厚(JA3WDL)


■令和4年10月14日(金)
四国総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局が高知県高知市五台山で連携運用

  • 開催日時 令和4年10月14日(金)10:00〜12:00
  • 開催場所 高知県高知市五台山鹿の段 駐車場
  • 参加者 四国地方本部監査長、高知県支部監査指導委員長、他委員(3名)、四国総合通信局監視調査課長、他担当者(3名)

 今回の合同運用は、新型コロナウイルス感染対策として、少数参加で、高知市五台山鹿の段、駐車場でコロナを留意して運用しました。144MHz、430MHzについて、ガイダンス局を設置し運用しました。
 今回の運用においては、使用区分等の違反は見受けられず、コールサインの不送出に対して主に430MHz帯で6回メッセージ送出をおこないました。144MHZ 帯では局数が少なく、指導対象となる局はいませんでした。
 10分間ノーコールに対してメッセージを流すと、いずれもコールサインを発して、あるグループは「サフィックスを言っている」と応答。さらに再度メッセージを発すると正規コールサイン発するようになり、四国総合通信局規正局の指導メッセージを送出する機会はなく、指導した局はいずれもコールサインを所持しているようでした。

アマチュアガイダンス局

四国総合通信局規正局

レポート:乃一 廣己 高知県支部長(JH5RDS)


■令和4年9月30日(金)
近畿総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局が大阪府大東市で連携運用

  • 開催日時 令和4年9月30日(金)10:00〜15:00
  • 開催場所 大阪府大東市 キャンピーだいとう
  • 参加者 近畿総合通信局監視1課担当者および大阪府支部監査指導委員長、大阪府支部長、副支部長、支部運営委員 等

 令和4年9月30日(火)、大阪府大東市において近畿総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局による連携運用をおこないました。
 今回の開催場所は、生駒山の中腹で標高も高く奈良県境にも近い最高のロケーションでした。大東市立野外活動センター(キャンピーだいとう)の施設をお借りして開催しました。運用開始前には施設の事務局長ら(4名)の見学があり、キャンプ場を始めとしたこの地区での非常時・災害時にアマチュア無線交信が威力を発揮することをつぶさに見られ、強い興味を示されていました。また総通の担当者に多くの質問をされていました。

 月末の金曜日のため、資材運搬等の移動局が多く見受けられました。
 特徴としては、電波の使用ルールに違反している無線局、144.00MHzのバンドエッジに出没する者や、レピータや宇宙通信で使用すべき周波数での使用区分違反運用、呼出符号を送出しないで運用をしている局が目立ちました。JARLガイダンスは217局(使用区分を守らない10件、宇宙通信9件、レピータ使用区分13件、バンド使用区分18件、呼出符号不送出142件、仕事の連絡25件)の指導をしました。

 連携運用実施に伴い、快く場所の提供をしていただきました「大東市立野外活動センター(キャンピーだいとう)」様に厚く御礼申し上げます。連携運用には近畿総合通信局監視1課担当(3名)様、JARL大阪府支部監査指導委員長、大阪府支部長、副支部長、支部運営委員(5名)にご協力をいただきました。
 大阪府支部では、今後もアマチュアバンド内モニターや使用場所を変えてのガイダンス3号機を使用した支部独自の遵法指導と連携運用を継続して参りますので、関係者の皆様のご協力をお願いします。


レポート:井村 厚(JA3WDL)


■令和4年8月5日(金)
東北総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局が岩手県紫波郡紫波町で連携運用

  • 開催日時 令和4年8月5日(金)10:00〜12:00
  • 開催場所 岩手県紫波郡紫波町上松本地内 上松本公民館
  • 参加者 東北総合通信局監視課景山課長以下4名。JARL側は東北地方本部から尾形本部長、伊藤監査長、岩手県支部から遠藤支部長、佐藤監査指導委員長など6名
  • 実施状況 東北総合通信局規正用無線局の発報6回(使用区分違反、呼出符号不送出等)。アマチュアガイダンス局の発報17回(使用区分違反3回、呼出符号不送出12回、通告2回)
  • 無線設備 ガイダンス局名:あまちゅあがいだんす7、アンテナ:GPアンテナ(標高約180m)

【岩手県の不法局運用状況】
 東日本大震災からの復興事業に伴う、ダンプ等と思われる車両に取り付けた無線機を使用し、仲間同士の連絡や一部地域では会社ぐるみで業務に使用している不法局が多く存在し、アマチュアバンド内での交信ルールを守らない局が非常に多くみられる状況です。これらのアマチュア無線局に対して、東北総合通信局の規正用無線局とJARLガイダンス局の連携運用は、宮城県、福島県、青森県、山形県に続き東北では5県目で、岩手県では初めての運用になりました。

【場所の決定】
 スムーズな運用が出来るよう、前日に会場の下見準備と事前打合せをおこないました。実施する場所については「雨天などに左右されない屋内」「交通量の多い盛岡市周辺や国道4号線、東北自動車道など、広範囲からの受信が可能でそれに対応できる・送信ができる高所」を考慮して紫波町の上松本公民館に決定しました。

【運用状況】
 当日の実施時は、別アンテナと無線機、広い帯域をモニタできるSDR受信機を用いて各バンドをモニタし、隣席に配置したガイダンス局運用者と連携しながら指導をおこないました。またその状況を、さらに隣接配置された東北総合通信局が運用する規正用無線局担当者へも都度連絡して連携を図りました。
 違法のアマチュア無線局にまずガイダンス局がメッセージを送信し、指導の効果が見られない同一の局に対して規正用無線局が適正運用についてのメッセージを送信しました。ほとんどの局はガイダンス局のメッセージで交信を中止しますが、まれにメッセージを無視して交信を続ける局がいました。その場合、規正用無線局からのメッセージ指導があると交信を中止したので、規正用無線局からのメッセージは非常に効果がありました。

【運用後の感想】
 バンド幅が広い430MHz帯での不適切な運用が非常に多いことを確認出来たので、今後の監査指導業務に活かしたいと思います。ガイダンス局単独運用だけでは無視されるケースが多々ありますが、規正用無線局のメッセージの送信で不法局交信が止まり効果絶大でした。
 今回は蜩東北総合通信局長が現地を視察され、報道対応いただきました。NHKと民放3社の取材を受け、NHKは昼と夕方、民放各社は夕方の番組でそれぞれ取り上げていただき、大きな反響がありました。
 私共としても非常に貴重な時間をいただけたことに感謝いたします。

【報道取材】
 地元テレビ放送局(NHK、IBC岩手放送、TVIテレビ岩手、MIT岩手めんこいテレビ)の取材があり、事前に東北総合通信局景山課長から詳しい説明を受け、実際の連携運用の取材の最後には、蜩局長から視聴者向けのコメントをいただくなど、報道各社の関心が非常に高く感じました。

あまちゅあがいだんす7と東北総合通信局

取材対応をする蜩東北総合通信局長

レポート:遠藤隆史 岩手県支部長(JA7UES)


■令和4年6月23日(木)
北陸総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局が石川県河北郡で連携運用

  • 運用日時 令和4年6月23日(木)10:00〜15:00
  • 運用場所 石川県河北郡内灘町
  • 参加者 北陸地方本部監査長、石川県支部監査指導委員(3名)、北陸総合通信局監視調査課の担当者(3名)
  • 周波数帯 144および430MHz帯のFM波

 今回の合同運用は、新型コロナウイルス感染対策として、少数参加で、会議室のスペース確保に留意して運用しました。144MHz、430MHzについて、ガイダンス局を2局設置し、運用の効率化を図りました。

 今回の運用においては、使用区分等の違反は見受けられず、コールサインの不送出に対して、主に430MHz帯で8回メッセージ送出をおこないました。144MHZ 帯では局数が少なく、指導対象となる局はいませんでした。
 10分間ノーコールに対してメッセージを流すと、いずれもコールサインを発するものの不明瞭な局が多かったです。また、あるグループは「サフィックスを言っている」と応答。さらに再度メッセージを発したが従わず、北陸総合通信局規正局より指導メッセージを送出しましたが「電波管理局へ電話する」と応答がありました。指導した局はいずれもコールサインを所持している様でした。

あまちゅあがいだんす

北陸総合通信局規正局

レポート:松野和夫 北陸地方本部監査長(JA9EEH)


■令和4年6月23日(木)
東海総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局が愛知県弥富市で連携運用

 JARL 愛知県支部監査指導委員会は、愛知県弥富市にて東海総合通信局・規正用無線局(以下規正局)とJARL アマチュアガイダンス局の連携運用を実施しました。

  • 運用日時 令和4年6月23日(木)10:00〜15:00
  • 運用場所 弥富市役所南部コミニティセンター(愛知県弥富市稲弧町151)
  • 実施者 JARL愛知県支部監査指導委員会
  • 参加者 総務省 東海総合通信局 電波監理部監視課監視官、JARL東海地方本部、同愛知県支部監査指導委員会および同弥富防災ハムクラブ

 東海地方本部は、1年間を四半期に分け東海四県内を持ち回りで東海総合通信局・規正局とアマチュアガイダンス局の連携運用をおこなっています。
 折からのコロナウイルス感染症などの影響もあり、同県では4年ぶりの連携運用となりました(令和2年は、ガイダンス局のみの単独運用を同会場にて実施しました)。

 本会場は海抜ゼロメートル地帯ですが、北に国道1号線・国道23号線、南に伊勢湾岸道自動車道に加え、アジア向け貨物物流拠点である巨大コンテナターミナルなどがある車両の通行地点です。前回の同地区における運用時には多数の違法・不法局の運用があり、遵法指導をおこなう重点地区と判断し、今回も弥富市役所南部コミニティセンターをお借りして実施することとしました。

 当日は、144MHz・430MHz帯の運用状況をモニターし運用しましたが、144MHz帯における違法運用は確認されず430MHz帯を重点に遵法指導をおこないました。
 今回の運用で特筆すべきモニター内容は、アマチュアバンド内で移動局(トラック・ダンプカー)によるノーコール・使用区別違反・業務連絡に関する通信などが午前・午後を問わず多くおこなわれており、多数の違法・不法局による運用をワッチしました。日頃の運用成果もあり、注意喚起のメッセージに対して運用を停止したり周波数を変更する違法・不法運用局も多くみられましたが、中にはガイダンスを無視したり暴言を吐く局もありました。
 430MHz帯の違法無線局は、レピータおよび衛星通信の周波数帯における使用区別違反が大半で、このため434MHz〜438MHz帯を中心にワッチしました。

 今回の運用におけるアマチュアガイダンス局による遵法喚起回数の合計は65回、規正局は16回という結果でした。今回の運用の中で、ガイダンスによる遵法指導をおこなっても10分もすると運用を再開する運用者や規正局による指導も無視する悪質な運用者がありました。
 今後も東海総合通信局と愛知県監査指導委員会で連携運用を繰り返しおこない、アマチュアバンド内モニターやアマチュアガイダンス局を使用した遵法指導などの監査指導業務にあたって参ります。

 最後に、今回の連携運用にご協力いただきましたJARL東海地方本部木村本部長ほか愛知県支部監査指導委員の皆様に感謝申し上げます。また、運用会場手配と運用のご協力をいただきました弥富防災ハムクラブの皆様にお礼を申し上げ報告といたします。

東海総合通信局 規正用無線局

連携運用に協力していただいた皆様

レポート:堀内豊 東海地方本部監査長(JH2EUO)


■令和4年5月20日(金)
近畿総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局が大阪府高石市で連携運用

  • 開催日時 令和4年5月20日(金)10:00〜15:00
  • 開催場所 大阪府高石市 高石市とろしプラザ
  • 参加者 近畿総合通信局監視担当者および関西地方本部監査長、大阪府支部長、副支部長、支部運営委員 等
  令和4年5月20日(金)、大阪府高石市内において近畿総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局による連携運用をおこないました。当日は新型コロナウイルス対策を十分施して運用しました。

 今回の開催場所は、高槻や茨木市彩都西コミュニティセンターと異なり、残土運搬の車両が多く徘徊していました。電波のルールに違反している無線局は、レピータや宇宙通信で使用すべき周波数での指定区分違反運用や、呼出符号を送出しないで運用をしている局が目立ちました。
 JARLガイダンスは139局(宇宙通信:5件、レピータ使用区分:4件、バンド使用区分:3件、呼出符号不送出:40件、仕事の連絡:87件)に注意指導をおこないました。今回、土地柄ではないと思いますが、ガイダンス運用を無視する運用者が多すぎました。

 連携運用実施に伴い、場所の提供などいただきました「高石市とろしプラザ」様には厚く御礼申し上げます。連携運用には近畿総合通信局監視担当の皆様(3名)、JARL関西地方本部監査長、大阪府支部長・副支部長、支部運営委員の皆様(7名)にご協力をいただきありがとうございました。
 大阪府支部では、今後も大阪府内での連携運用を継続して参りますので、関係者の皆様のご協力をお願いいたします。


■令和4年1月28日(金)
近畿総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局が大阪府高槻市内で連携運用

  • 開催日時 令和4年1月28日(金)
  • 開催場所 大阪府高槻市内
  • 参加者 近畿総合通信局監視担当者および関西地方本部監査長、大阪府支部長、支部運営委員 等
 令和4年1月28日(金)、大阪府高槻市内において近畿総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局による連携運用をおこないました。当日は新型コロナウイルス感染症の感染並びに感染拡大防止に努めて、ソーシャルディスタンスを確保して運用しました。

 近畿総合通信局監視課長の挨拶により運用開始しました。
 アマチュアバンド内でのルールを守らないアマチュア無線局には最初にJARLガイダンス局がメッセージを送信し、効果が見られないときは近畿総合通信局・規正用無線局がメッセージを送信しました。JARLガイダンス局は総計170回のメッセージを送信し、規正用無線局もメッセージを送信しましたが、指導内容に従う局があれば、メッセージを無視して交信を続ける局も見られました。
 今回の連携運用には近畿総合通信局監視担当の皆様、JARL関西地方本部監査長、大阪府支部長、支部運営委員等の皆様に寒い中、ご協力をいただきありがとうございました。


■令和3年6月24日(木)
北陸総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局が富山県射水市で連携運用

 北陸地方本部では次の通り実施しました。

  • 開催日時 令和3年6月24日(木)10:00〜15:00
  • 開催場所 富山県射水市 大島コミュニティーセンター
  • 参加者  JARL北陸の関係者(4 名)および北陸総合通信局監視調査課の担当者(3名)
  • 周波数帯 144MHz帯 および 430MHz帯のFM波(3名)
 今回の合同運用は、マスクを着用し、密にならないよう運用に当たらない人は部屋の外にでるなどのコロナ感染予防対策をとりました。
 144MHz、430MHzについて、ガイダンス局と別に受信機とアンテナを置き聴取しました。使用区分違反は見受けられず、コールサインの不送出に対して主に430MHz帯で8回、144MHz帯で2回指導をおこないました。10分間ノーコールでPR メッセージを流すと、コールサインを発するものの不明瞭な局が多く、そのまま沈黙(停波)する局もありました。

あまちゅあがいだんす19 局

北陸総合通信局規正局

レポート:松野和夫 JARL北陸地方本部 監査長(JA9EEH)


■令和4年1月8日(土)
東海総合通信局・JARL東海地方本部監査指導委員会における研修会を実施

 JARL東海地方本部監査指導委員会は、連携運用と併せ新たな取り組みの一環として電波法令や電波監視についての正しい知識と理解を深めるため、東海総合通信局の電波監視官に講演を依頼し、研修会を実施しました。

  • 開催日時 令和4年1月8日(土) 11:00〜12:00
  • 開催場所 静岡県浜松市 国民宿舎 奥浜名湖
         〒431-1305 静岡県浜松市北区細江町気賀1023-1
  • 講 師  総務省 東海総合通信局 電波監理部調査課 上席電波監視官 野口徹也様
  • 講演内容 東海総合通信局の不法無線局共同取締りについて
  • 主 催  JARL東海地方本部監査指導委員会
  • 受講者  JARL東海地方本部 役員、JARL静岡・岐阜・愛知・三重県支部監査指導委員長、その他(各県支部監査指導委員ほか)総勢23名

<受講者からのアンケート等の抜粋>
@今回の講演をお聞きして、皆さんがどのように感じられたか等、感想や意見

  • 総合通信局(以下総通)と警察との立ち位置がよく分かりました。言われてみれば当たり前ですが、職務権限の違いを分かりやすく解説され良く認識できました。
  • 不法運用局の取締りに対して、総通としてどう対処していくのか。実務の考え方等も解説され、理解を深めました。(取り締まり実行までの打合せが大変なことが良く分かりました)また、担当部署の人員削減等の厳しい現状で、本当に頑張っておられることに敬意を表したいと思います。
  • 監査指導業務遂行に対して、とても参考になる講演内容でした。
  • 不法運用局の電波受信は、呼出符号の送出がない限り見分けが出来ないので、判断する難しさを知った。
  • 趣味のアマチュア無線のために、一部の不法無線局の対応に大変な思いをされていることが改めて分かりました。やってもやっても無くならない不法行為については、我々もできる限り監視を続ける気持ちです。(違反者は、交通違反などと同じで安易に思われているのでしょうが……)。
  • 今回に限らず、続けて講演会をおこなっていただけると幸いです。
  • 現地での取り締まりの総通と警察・検察との業務分担とプロセスの複雑さやご苦労となどよく分かりました。また、JARL監査指導としてプロセスなどが理解出来たので、今後の情報提供内容や行動に少なからず生かせると思います。
A今後、東海地方本部管内において東海総合通信様に協力をしていただきたいイベントやアイディアなど
  • 今回開催していただいたような講演会の開催が一番と思います。デューラスMなどの機器展示よりも実務のお話が役に立つように思います。総通のご担当者様方は当たり前の事でも、一般には「へ〜そうなんだ」ということが多々あると思います。
  • 支部大会・東海ハムの祭典等では、デューラスMで大まかな位置を表示し、ハンディーや方探で不法局を探し発見する模擬実演をおこなってはいかがでしょうか(ARDFやFOXハンティングのように)。
  • 監視課、調査課にこだわらず、免許関係、放送関係、電波利用関係他の部署の講演を実施して頂けるとありがたいです。
Bその他
  • 各県支部の監査指導が今までにも増して活動・活躍できる環境づくりも課題と思います。機器の充実など……機動性のある軽量化も急務ではないでしょうか。
  • @の感想で述べました、現地取り締まり現地選定に対して、微々たる事だと思いますが、監査指導委員は地元ならではの事情も精通する点もあると思います。
<講演会を実施して>
 今回の講演は、電波の有効活用および監査指導業務の充実を目的とする周知・啓発のため実施しました。(電波監視官の講演は、「第53回東海ハムの祭典」を含め2021年度2回目の実施)開催に際し、会場内における新型コロナウィルス感染症拡大防止対策を徹底するとともに、最新の注意を払い講演会をおこないました。
 当日は、23名が講演を聴講。電波監視官の皆様が日々携わっておられる業務の概要や役割を知り、私達がおこなっている監査指導業務の遂行に際し、かなり無理な調査依頼等をお願いしたり、協力していただいていることを痛感しました。
 講演実施後、監査指導委員の皆さんから所感やアンケート等を実施。これを野口電波監視官にお送りし、情報共有をしました。今回の講演により、東海総合通信局様とJARL東海地方本部との連携を深めることが出来ことを実感しました。
 東海地方本部としては、引き続きこの様な企画を実施したいと考えています。

レポート:堀内 豊 東海地方本部監査長(JH2EUO)


■令和3年11月12日(金)
東北総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局が山形県鶴岡市で連携運用

  • 開催日時 令和3年11月12日(金) 10:00〜12:00
  • 開催場所 山形県鶴岡市 ふるさと村宝谷
  • 参加者 東北総合通信局監視課景山課長以下3名、JARL東北地方本部から尾形本部長、
    山形県支部から河野支部役員、矢作監査指導委員長、監査指導員など7名
  • 実施状況 東北総合通信局規正用無線局の発報3回(うちコールサイン3回)、
    アマチュアガイダンス局の発報15回(うちコールサイン15回)

【山形県の不法局運用状況】ダンプ等と思われる車両に取り付けた無線機を使用し、仲間同士の連絡や一部地域では会社ぐるみで業務に使用している不法局が多く存在しています。アマチュアバンド内での交信ルールを守らない局が非常に多くみられる昨今です。これらのアマチュア無線局に対しておこなわれた、東北総合通信局の規正用無線局とJARLガイダンス局の連携運用は、宮城県・福島県・青森県に続き東北は4県目で、山形県では初めての運用になりました。
 スムーズな運用が出来るように、前日に会場の下見準備と事前打合せをおこないました。

【場所の決定】実施する場所については、「雨天などに左右されない屋内場所」「広地域からの受信が出来それに対応できる送信が出来る高所」を考慮し、「鶴岡市ふるさと村宝谷」に決定しました。

【無線設備】

  • ガイダンス局名:あまちゅあがいだんす7
  • アンテナ: GPアンテナ(標高約250m)
【運用状況】事前に鶴岡市でバンドモニターをおこない、144/430MHzでの運用状況リストを作成しました。当日の実施時はこの運用状況リストを元に各バンドをモニターしてコールサイン不送出局に対しての指導をおこないました。
 違法のアマチュア無線局にまずはガイダンス局がメッセージを送信し、指導の効果が見られない同一の局に対対しては規正用無線局が適正運用についてのメッセージを送信。そうすると、ほとんどの局は交信を中止しましたが、まれにメッセージを無視して交信を続ける局がありました。その場合、規正用無線局からのメッセージ指導があると交信を中止するので、規正用無線局からのメッセージは効果がありました。430MHzでのコールサイン不送出局にメッセージを送信しました。

【運用後の感想】今回は杉野東北総合通信局長がご臨席し視察されました。私共としても非常に貴重な時間を頂けたことに感謝したいと思います。当日は大雨警報が出ていましたが、トラブル無く連携運用が出来て一安心しました。
 天候の影響か144MHz帯での違法局等が無かったのには驚きました。バンド幅が広い430MHz帯での運用が主となっている事を確認出来ましたので今後に生かしたいと思います。
 ガイダンス局単独運用だけでは無視されるケースが多々ありますが、規正用無線局のメッセージの送信で不法局交信が止まり効果絶大でした。1時間半位連携運用をしたところ430MHz帯は違反局がなくなり、バンド内は非常に静かになりました。今後は村山地区、置賜地区でも実施しようと思います。

【運用後の感想】地元新聞(山形新聞、荘内日報)の取材があり、東北総合通信局景山課長の説明を受け、翌日13日(土)山形新聞朝刊社会面に「無線の不適切利用者に指導」の見出しで「アマチュア無線局を指導」の記事が、また16日(火)荘内日報にも掲載されました。

レポート:矢作貢 山形県支部監査指導委員長(JP7GRU)


■令和3年11月11日(木)
東海総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局が三重県菰野町で連携運用

  • 開催日時 令和3年11月11日(木)
  • 開催場所 三重県民の森・ふれあいの館
  • 参加者 東海総合通信局からチーフ電波監視官を含む3名、三重県支部監査指導委員4名、東海地方本部長・三重県支部長、ほか支部運営委員などの総勢11名

 新型コロナウイルスの影響で、東海地方ではおよそ1年9ヵ月ぶりの連携運用となりました。当日は寒い中の運用でしたが、十分な換気とマスクを着用し密にならないようにするなどコロナ感染予防対策を取って運用しました。
 当日10時からアマチュア無線バンド内のワッチを開始。衛星やレピータ周波数帯での使用区分違反やコールサインの送出をしない違法運用のケースが多く見られ、トラックなど移動無線局の交信において、通話内容から業務に絡む交信ではと疑われる行為が散見されました。状況を見て、不法無線局に対してJARLアマチュアガイダンス局からメッセージを送信。注意喚起を受けた無線局の半数は指導内容に従い停波しましたが、無視して続ける無線局には再度ガイダンス局から注意喚起メッセージ送出を繰り返しました。それでも無視し続ける場合は通信状況から判断して、東海総合通信局の規正用無線局から指導メッセージを送信していただきました。中には規正用無線局からの指導メッセージを何度受けても無視を続ける悪質な違法局もありました。

 午前中は違法・不法局も多く注意喚起のメッセージ送出を何度も繰り返し、午後は注意喚起効果が出てきたのか、違法・不法運用局が少し減少してきたのが確認できました。その後、15時に運用を終了しました。
 今回の連携運用における注意喚起回数は、ガイダンス局からのメッセージ送出は44件、東海総合通信局・規正用無線局は10件という結果で、アマチュアバンド内の環境維持のため連携運用をおこないました。

 最後に連携運用にご協力いただきました総務省東海総合通信局監視課、JARL東海地方本部、三重県支部の皆さまをはじめご協力いただいた関係各位に感謝を申し上げます。

運用の様子

ご協力いただいた皆さま

レポート:岡田哲夫 三重県支部監査指導委員長(JA2HVO)


■令和3年10月9日(土)
北海道総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局が北海道札幌市で連携運用

  • 開催日時 令和3年10月9日(土)
  • 開催場所 北海道札幌市 石狩後志支部管内
  • 周波数帯 145MHz帯および430MHz帯
 令和3年10月9日(土)、石狩後志支部管内(札幌市)において、北海道地方本部アマチュアガイダンス局と北海道総合通信局電波規正用無線局との初の連携運用がおこなわれました。本事業はかねてより計画されていたものですが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う緊急事態宣言により延期されておりました。宣言が解除されたことでこの度実施されたものです。
 当日は、北海道総合通信局監視課の職員の方々と北海道地方本部役員、石狩後志支部監査指導委員および支部役員が参加しての運用となりました。
 電波のルールに違反してる無線局は、レピータや衛星通信で使用すべき周波数での指定区分違反運用や、コールサインを送出しないで運用をおこなっている局が目立ちました。ガイダンス局が注意喚起のメッセージを送信すると停波するものの、引き続き運用を再開する局もあり、そのような局については電波規正用無線局によって警告が発せられました。
 今回、限られた時間ではありましたが、連携運用によって違法・不法局への対策と電波の適正利用促進のための取組をおこなうことができました。公務とはいえ休日にご協力いただきました北海道総合通信局監視課の皆様とJARL関係者の皆様には感謝申し上げます。

▽北海道総合通信局(ホームページ)
https://www.soumu.go.jp/soutsu/hokkaido/C/u-Land/20211021.html

レポート:正村琢磨 JARL北海道地方本部長(JH8HLU)


■令和3年6月24日(木)
北陸総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局が富山県射水市で連携運用

 北陸地方本部では次の通り実施しました。

  • 開催日時 令和3年6月24日(木)10:00〜15:00
  • 開催場所 富山県射水市 大島コミュニティーセンター
  • 参加者  JARL北陸の関係者(4 名)および北陸総合通信局監視調査課の担当者(3名)
  • 周波数帯 144MHz帯 および 430MHz帯のFM波(3名)
 今回の合同運用は、マスクを着用し、密にならないよう運用に当たらない人は部屋の外にでるなどのコロナ感染予防対策をとりました。
 144MHz、430MHzについて、ガイダンス局と別に受信機とアンテナを置き聴取しました。使用区分違反は見受けられず、コールサインの不送出に対して主に430MHz帯で8回、144MHz帯で2回指導をおこないました。10 分間ノーコールでPR メッセージを流すと、コールサインを発するものの不明瞭な局が多く、そのまま沈黙(停波)する局もありました。

あまちゅあがいだんす19 局

北陸総合通信局規正局

レポート:松野和夫 JARL北陸地方本部 監査長(JA9EEH)


■令和2年11月5日(木)
北陸総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局が福井県福井市で連携運用

 北陸地方本部では次の通り実施しました。
<連携運用報告>
・開催日時:令和2年11月5日(木)10:00〜15:00
・開催場所:福井県福井市 福井市河合公民館
・参加者:JARL北陸の関係者(2名)および北陸総合通信局監視調査課の担当者(3名)
・周波数帯:144MHz帯 および 430MHz帯のFM波

 今回の連携運用は、春に福井県での運用を計画していたところ、新型コロナウィルス対策で施設の借り上げや人の移動自粛などのため延期していました。9月下旬に福井県のコロナ感染拡大警報の解除に伴い、11月に開催することになりました。
 144MHz・430MHzについて、ガイダンス局とは別に受信機とアンテナを置き聴取しました。
 今回の運用においては、使用区分違反は見受けられず、コールサインの不送出に対して主に430MHz帯で11回指導をおこないました。10分間ノーコールでPRメッセージを流すと、コールサインを発するものの不明瞭な局が多く、そのまま沈黙(停波)する局もありました。

レポート:松野和夫 JARL北陸地方本部 監査長(JA9EEH)


■令和2年10月29日(木)
東北総合通信局・規正用無線局とJARLガイダンス局が宮城県仙台市にて連携運用

 宮城県支部では、令和2年10月29日(木)13:30〜15:30、仙台市宮城野区「仙台港」で連携運用をおこないました。
 今回は東北総合通信局から、コロナ感染予防対策を重視し、小規模でおこないたいと要請がありました。東北総合通信局から2名、支部からは監査指導委員を含めて5名での最小の人数にて連携運用をおこないました。

 あらかじめ違反局と思われる運用周波数をリストアップしておき、別の無線機でモニターしながら運用を始めました。ガイダンス局は23局(使用区分違反:7件、衛星通信違反:5件、コールサイン不送出:11件)に、規正局は4局(使用区分違反:2件、コールサイン不送出:2件)に指導をおこないました。
 今回、ガイダンス局が使用区分違反局に指導をおこなった後は運用を停止。コールサイン不送出局はコールサインを送出して運用しました。中には「ガイダンス局を録音して流しているのだ」と言う局もあり、規正局が指導するとコールサインを言うようになりました。

レポート:佐藤雄孝 JARL宮城県支部長(JA7UQB)


■令和2年2月16日(日)
東海総合通信局・規正用無線局とJARL・アマチュアガイダンス局が浜松市南区で連携運用

 JARL静岡県支部監査指導委員会は、静岡県西部ハムの祭典会場において東海総合通信局・規正用無線局とJARL アマチュアガイダンス局による連携運用を実施しました。
・運用日時:令和2年2月16日(日) 10:40〜14:00
・運用場所:浜松卸商センター「アルラ」
(静岡県浜松市南区卸本町37)
・参加者 :総務省 東海総合通信局 電波監理部監視課監視官およびJARL静岡県支部・監査指導委員

<連携運用報告>
 静岡県支部では、県内を東・中・西部に分けハムフェアーを開催しています。今回は、西部地区である浜松市「浜松卸商センター・アルラ」で開催された静岡県西部ハムの祭典会場の一角を使用し、東海総合通信局電波監理部監視課様の協力を得て連携運用を行いました。
 東海地方本部内の連携運用は、今回で42回・静岡県では12回目の実施となります。
 当日は生憎の雨天となり、来場者は例年より若干少なく660人。会場が県西部であることから、愛知県からもたくさんの来場者があり、盛況な祭典を開催することができました。
 一方、日曜日かつ雨のため、いつも賑わっている144/430MHzの運用は祭典広報局であるJA2RL局と来場関係者の通信以外はまったく入感がありませんでした。
 しかし来場者の皆さんは、日頃から違法・不法無線局に相当悩まされているようで、多数の来場者がブースを訪れ、私たちや監視課の職員にウイークデイにおける違法・不法無線局の無法(不法)ぶりを紹介してくれました。
 その一例を挙げると、

  • (1)三重県側の港と思われる場所から、メインチャネルで何語か分からない言葉で交信しているのが聞こえる。
  • (2)メインチャンネルで無変調電波が連続して何時間も送出されている。
  • (3)145MHzのメインチャンネルで、ガイダンス局の運用と関係ない注意喚起が聞こえた。
 など、色々な情報が複数の方から寄せられました。

 また、総務省の監視機器やガイダンス局の実機を初めて見る方も大勢来られ、監視活動の説明に聞き入っていました。 この他にも、使用している無線機が新スプリアス規格未対応である参加者からは、その対応方法や問い合わせ先などの質問が寄せられました。
 静岡県内おいてこのようなイベントに合わせての連携運用を行ったのは昨年からで、一般のアマチュア局に対して連携運用の意義や内容を知ってもらう啓発活動ができたことは、大きな成果だったと思います。
 連携運用にご協力くださった東海総合通信局電波監理部監視課加藤課長様ほか2名の監視官の方、木村東海地方本部長・堀内監査長、静岡県支部監査指導委員及び静岡県支部からの多数の協力を得て運用しました。
上記の運用協力をいただきました皆様を始め、ブースにお立ち寄り情報提供をいただきました方々及び啓発の機会をいただいた関係者にお礼を申し上げ報告と致します。

レポート:高澤勝彦 静岡県支部監査指導委員長(JA2APN)


■令和元年11月20日(水)
近畿総合通信局・規正局とJARLガイダンス局の連携運用

 去る令和元年11月20日近畿総合通信局規正局とJARLガイダンス局の連携運用が行われました。近畿総合通信局から宮山電波監理部長、橘監視第一課長をはじめ5名の方々、JARL関西地方本部から石原監査長(JH3BUM)、蛭子大阪府支部長(JE3DBS)、田中和歌山県支部長(JF3NIM)、和歌山県支部監査指導委員(JA3BY・JA3ESL・JA3RVS・JO3CPX・JO3VUQ・JR3KUF)の各氏が参加されました。場所は高野・熊野世界文化遺産など豊かな歴史と環境に育まれた和歌山県唯一の国立総合大学である和歌山大学です。国立大学で最大の直径12mの巨大パラボラアンテナが設置されています。岸裏氏(JH3NYP)のご尽力により場所提供頂きました。

 10:00監視第一課長の挨拶により運用を開始しました。和歌山の現状としては早朝よりの運用が多く、これからの時間帯での運用が少なくなってくる時間でしたが、相も変わらずコールサインを言わない、バンドプランを守らない局が横行しています。

 送信内容及び送信回数は144MHz帯ではFMが運用出来ない周波数での運用-2回・コールサイン不送出-3回合計5回430MHz帯では宇宙通信周波数での運用-11回・レピーター周波数での運用-2回・コールサイン不送出-10回合計23回となり今回の総送信回数は28回となります。

 今回の連携運用では近畿総通の方では和歌山での運用状況を知りたいとのことでしたので状況把握が出来たのではないかと思いますし、今回の運用で場所提供の和歌山大学、参加頂いた方々に御礼申し上げます、有り難う御座いました。


■令和元年11月14日(木)
JARL北陸アマチュアガイダンス局と北陸総合通信局規正局との合同運用

  • 開催日時 令和元年11月14日(木)10:30から15:00
  • 開催場所 福井県福井市河合鷲塚町9−18  福井市河合公民館
  • 参加者  JARL北陸の関係者(7名)及び北陸総合通信局監視調査課の担当者(3名)
  • 周波数帯 144及び430MHz帯のFM波
 今回の合同運用は令和元年2回目の運用となった。6月の加賀市での運用と同様に、コールサイン不送出の局をガイダンス局で10分間連続して聴取するほか、別途受信機とアンテナを置き担当を分けて聴取した。
 ガイダンス局からのメッセージ送信は合計17回に上り、コールサインの不送出4回、使用区分(FM)の運用5回、使用区分(宇宙通信)の運用8回、であった。特に、430MHz帯の違反局が多かった。
  • 区分帯違反(FM、宇宙通信)については、直ち停波し、別のチャンネルにQSYするも、区分帯違反のままである局や、区分帯違反を承知で運用している局があった。指導に対し停波するため、規制局からのメッセージ送信はなかった。
  • 信号が弱い局に対してはメッセージを2回送信した。
  • 10分間ノーコールでPRメッセージを流すと、コールサインを発するが、不明瞭な局があった。

北陸総合通信局 規正局

あまちゅあがいだんす9局

レポート:JARL北陸地方本部 監査長 松野 和夫


■令和元年11月6日(水)
東海総合通信局・規正用無線局とJARL・アマチュアガイダンス局が静岡市清水区にて連携運用

 JARL 静岡県支部監査指導委員会は、県内有数の観光地である日本平(静岡市清水区)において東海総合通信局・規正用無線局とJARL アマチュアガイダンス局による連携運用を実施しました。

  • 運用日時:令和元年11月6日(水) 10:00〜15:00
  • 運用場所:日本平観光施設内駐車場入口付近(東展望台)海抜約282m
         (静岡市清水区馬走地先 日本平)
  • 運用協力者:総務省 東海総合通信局 電波監理部監視課監視官およびJARL静岡県支部・監査指導委員
<設置場所の背景と概要>
 日本平は、「徳川家康」を祀ってある「久能山東照宮」を南に抱えた観光地で、当日は心配された天候も日本晴れ、風もなく一日中快適な監視活動を東海総合通信局監視課様の協力を得て行うことが出来ました。
日本平の山頂は307mで、今回の監視活動はその中腹(282m)にある東展望台の1階に機器を設置。周囲に「東海総合通信局監視課/アマチュア無線連盟静岡県支部 連携監視活動」と「電波の違法運用監視」の掲示を掲げ運用を行いました。
 会場となる東展望台付近はバスで訪れる観光客が相当多く、展望台に登る観光客は監視活動の説明掲示をチラチラと横眼で見て通り過ぎる人が多い中、興味を持たれた方には、活動の趣旨や内容を説明することが出来ました。

<当日の連携運用の状況>
 展望台の1階を使用した運用は今迄の運用のようにテントは必要無く、日本晴れの周囲の景気や富士山を眺めながらの監視活動を行うことができました。東海地方本部内の連携運用は、今回で41回・静岡県では11回目となります。
 今回の運用場所は静岡県の海岸に面した地域にあり、経済活動が活発で、そこを行き交うトラックなどの動きも多く、監視の対象となったのは、これらの活動に関与する移動局でした。啓発メッセージの送出件数は、JARLガイダンス局は114回(内訳:144MHz帯6回、430MHz帯108回)、東海総合通信局・規正用無線局は14回で、430MHzの衛星バンドでの運用違反が多く見受けられました。
 ガイダンスメッセージ送出時に気づいた交信内容は、「パワーを下げろ」、「第○条って言わなかったよ」、「ココもダメか」などと発していた局がありました。
 運用所感としては、昨年実施した浜松市での連携運用に比べガイダンスメッセージの送出回数が多く、今回は休む暇なくメッセージを送出していたという感じで、当地区における違法運用者がとても多いことを実感しました。
今回の連携運用は、監視課様4名、地方本部監査長、静岡県支部監査指導員6名、同県支部関係者2名の協力を得て運用しました。地道ではありますが、このような活動を継続するより規律正しい無線通信を行えるように努力したいと思います。
 ご協力を賜りました監視課様、東海地方本部、他関係各位にご協力を感謝申し上げ報告と致します。

レポート:高澤勝彦 静岡県支部監査指導委員長(JA2APN)


■令和元年10月03日(木)
東北総合通信局規正無線局とJARLガイダンス局の合同運用

 JARL青森県支部監査指導委員会では、主としてガイダンス局を運用して電波法令に違反したアマチュア無線局にメッセージ送信等で周知活動しております。この度、東北総合通信局規正局とJARLガイダンス局の合同運用を行い、違法局や不法局に対して直接指導を実施しました。

  • 日時:2019年10月3日(木)10:00〜12:00
  • 場所:青森県青森長島1-3-1 日本赤十字社青森県支部「無線室」
  • 参加者:東北総合通信局監視課堂下課長以下3名
    JARL側は東北地方本部から尾形本部長、佐藤本部監事、青森県支部から安斎支部長、支部役員
    槻木澤監査指導委員長、監査指導員など9名
  • 実施状況:東北総合通信局規正無線局の発報12回、うち 使用区別違反9回 コールサイン 3回
    アマチュアガイダンス局の発報30回、 うち 使用区別違反26回 コールサイン 4回

【青森県の不法局運用状況】
 ダンプ等と思われる車両に取り付をした無線機を使用し、仲間同士の連絡や一部地域では会社ぐるみで業務に使用している不法局が多く存在しています。アマチュアバンド内での交信ルールを守らない局が非常に多くみられる昨今です。
 これらのアマチュア無線局に対して、東北総合通信局の規正局とJARLガイダンス局の「合同運用」は宮城県、福島県に続き東北では3県目で、青森県では初めての運用になりました。
 スムーズな運用が出来るように 前日に機材の搬入及び準備と事前打合せをしました。

【場所の決定】
実施する場所については、
 (1)県内初の実施の為県庁所在地青森市決定
 (2)雨及び天候に左右されない屋内場所
 (3)既設でアンテナ設備があり30M以上地上高が取れ場所
を考慮し、「日本赤十字社青森県支部「無線室」」に決定しました。

【無線設備】

  • 規正局名:電監規正仙台可搬40 電監規正仙台可搬30 の2台(430Mhz 145Mhz)25W
  • ガイダンス局名:あまちゅあがいだんす17(50w)
  • アンテナ:既設GPアンテナ(地上高30m)同一アンテナを切り替えて使用

【運用状況】
 この運用時間帯は、430Mhz帯が多く使用されているので、ガイダンス局で、430Mhz帯をモニターし、1Mhz毎20Khzステップでの運用状況リストを作成しました。別アンテナ別無線機145Mhzモニターした無線使用区分にも関係なくFMモードで運用している局がほとんどです。リストに基づき指導を開始しました。
 430Mhz帯のレピータ周波数と衛星バンド内でのFMモードで運用する局に対して指導を行いました。
 違法のアマチュア無線局に対して、初めにガイダンス局がメッセージを送信し、指導の効果が見られない場合に同一局に対して、規正局が適正運用についてのメッセージを送信しました。ほどんとの局はガイダンス局のメッセージで交信中止しますが、まれにメッセージを無視して交信を続ける局があります。その場合、規正局からのメッセージ指導があると交信を中止するので、総通局の立場である規正局のメッセージは効果があります。
 145Mhzでの使用区分違反及び430Mhzでコールサイン不送出局にメッセージを送信いたしました。

【指導後の感想】
 ガイダンス局単独運用だけでは無視されるケース多々ありましたが、電監規正仙台可搬30、40のメッセージの送信で不法局交信が止まり効果絶大でした。1時間半位連帯運用をしたところ430Mhz帯145Mhz帯とも使用区分違反局がいなくなって非常に静かになりました。今後津軽地区、南部地区のロケーション良い場所で来年以降も実施したいと思います。

【報道取材】
地元新聞(東奥日報)の取材があり、東北総合通信局堂下監視課長が説明され、翌日4日(金)朝刊に掲載されました。

レポート:青森県監査指導委員長 槻木澤 稔 JR7JAW


■令和元年09月03日(火)
東海総合通信局・規正用無線局とJARL・アマチュアガイダンス局が岐阜県海津市で連携運用

 9月3日(火)10:00〜15:00、総務省東海総合通信局・監視課のご協力を得て、JARL岐阜県支部監査指導委員会は、規正用無線局とガイダンス用無線局による連携運用を実施しました。
 昨年は、お盆過ぎの実施でしたが、今年度は約半月遅れて実施。少しは暑さがしのげることを期待して実施しましたが、昨年にも増し猛暑となりました。昨年に引き続き「森の駅」様のお計らいにより、店内の一角をお借りして運用。暑さしらずで運用することができました。
 通常連携運用では、不法無線局に対してJARLガイダンス局からメッセージを送信し、その通信状況から判断して、規正局から指導メッセージを送信しています。しかし、今年は運用局のマナーが向上したのか、ガイダンス局からの発報だけで停波や運用周波数の変更する局多く、今までの連携運用の成果を見ることが出来ました。
 今回の運用における144MHz帯・430MHz帯における違法無線局の運用状況は次のとおりです。
(1) 呼出符号の不送出(144MHz帯・430MHz帯とも)
(2) 衛星通信用使用区分におけるFM運用(430MHz帯)
(3) レピータ用使用区分におけるFM運用(430MHz帯)
(4) CW、SSB用使用区分におけるFM運用(430MHz帯)
 主なる内容は(1)から(4)で、特に目立ったのは「(2)」の衛星通信用使用区分におけるFM運用でした。

 東海地方における連携運用は、今回で第40回目。岐阜県における運用は、第10回目となります。アマチュアバンドプランについては、無線従事者の免許を取得する講習会等で講師の方から指導をいただいていますが、無線局の免許を受け、運用期間が長くなると講習会で聞いた「アマチュアバンドプラン」は記憶から薄れていきます。このため、毎年開催される支部大会・各種講習会等を通じてアマチュア無線愛好家の皆様に、正しい「運用マナー」をPRするとともに、東海総合通信局の規正用無線局とJARLガイダンス用無線局を使用した連携運用を通じて、アマチュア無線の運用モラル向上に努めています。
 今回の会場は、海津市南濃町羽沢にあり、濃尾平野を眼下に望む国道258号沿に位置する交通の要所にて連携運用を行い、ガイダンス局から60回、規正局から11回の注意喚起メッセージを送り、アマチュア無線バンド内の環境維持改善指導にあたりました。
 なお、今回の連携運用には、東海総合通信局監視課から柘植チーフ監視官はじめ2名の職員の方が、来年開催のオリンピック開催対応準備等で業務多忙の中、時間を調整いただき連携運用に参加していただきました。
 また、JARLからは東海地方本部木村本部長・堀内監査長・室井岐阜県支部長を含む13名、総勢15名の方々に参加協力をしていただきました。皆様ご協力ありがとうございました。

レポート:岐阜県支部監査指導委員長 田中 正彦 JA2CDM


■令和元年06月12日(水)
総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が石川県加賀市で連携運用

  • 運用日時:令和元年6月12日(水)11:00〜15:00
  • 運用場所:セミナーハウスあいりす(石川県加賀市山田町リ243)
  • 運用協力者:JARL北陸の関係者及び北陸総合通信局監視調査課の担当者
  • 周波数帯:144及び430MHz帯のFM

★         ★

 今回の合同運用は令和元年始めての運用となりました。
 昨年の黒部市での運用と同様に、コールサイン不送出の局をガイダンス局で10分間連続して聴取するほか、別途受信機とアンテナを置き担当を分けて聴取しました。

 メッセージの送信は合計12回に上り、コールサインの不送出10回、使用区分(FM)の運用1回、使用区分(宇宙通信)の運用1回でした。

  • 区分帯違反(宇宙通信)については、145MHzから430MHz帯に直ちにQSYしました。
  • 区分帯違反(FM)については、2回メッセージを送ったが、信号が弱く反応が確認できませんでした。このため、規制局の送出は断念しました。
  • 10分間ノーコール→PRメッセージを流す→いずれも、コールサインを発しますが、不明瞭で、正確にフォネティックコードを使う局は1局だけでした。

レポート:松野 和夫JARL北陸地方本部監査長(JA9EEH)


■令和元年06月04日(火)
総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局が三重県伊賀市で連携運用

 JARL三重県支部監査指導委員会は、三重県伊賀市の「名阪上野忍者ドライブイン」において東海総合通信局・規正用無線局とJARLアマチュアガイダンス局による連携運用を実施しました。
  • 運用日時:令和元年6月4日(火)10:30〜15:00
  • 運用場所:名阪上野忍者ドライブイン(三重県伊賀市大内2017/R25名阪国道 大内IC)
  • 運用協力者:東海総合通信局電波監理部監視課監視官の皆様および三重県支部監査指導委員

★         ★

 東海地方本部内の連携運用は、今回で39回目・三重県では9回目となります。
 会場となった「名阪上野忍者ドライブイン」は、東名阪自動車道亀山ICと西名阪自動車道天理ICの間を結ぶ国道25号線、通称「名阪国道」の大内IC北側にあり、一般国道でありながら中京圏と関西圏を結ぶ幹線となる自動車専用の国道で、近くでダムの建設が行われていることもあり建設車両も含め頻繁に多くの自動車が行き交う交通の要所です。

 午前9時にスタッフ集合。会場の上野忍者ドライブイン様の屋上にアンテナを、そしてレストラン入口サイドの休憩スペースに運用機器の設置をおこないました。10:30に、東海総合通信局山田電波監理部監視課上席電波監視官、JARL東海地方本部 木村本部長・堀内監査長、JARL三重支部 長谷川支部長・監査指導委員長である岡田の挨拶後、運用が開始されました。

 ガイダンス局のスイッチを入れると、衛星の周波数における使用区分違反や、コールサインの送出をしていない違法運用のケースが多く見られました。

 注意喚起のメッセージ送出をすると大半は指導内容にしたがい停波、そして不完全ながらもコールサインを発するなどの行動が見られました。

 しかし中には、一旦停波をしてもしばらくすると違反交信を始め、再度ガイダンス局から注意喚起や規正局から警告を発すると停波。またしばらくすると違反交信を始めるというイタチごっこの様相もあり困った場面もありました。

 午前中は、違法・不法局も目立ち注意喚起のメッセージ送出を何度も繰り返しましたが、徐々に注意喚の起効果が出てきたのか、午後に入り、違法・不法運用局が減少してきたのを確認し、15時に運用を終了しました。

 今回の連携運用の結果は、JARLガイダンス局からのメッセージ送出は24件、東海総合通信局規正用無線局は6件でした。

 また今回の連携運用を実施した隣では、三重県電波適正利用推進員協議会による、電波の適正利用や環境維持のための周知啓発活動に加え電波に関する相談を実施していただき、ドライブインに訪れた一般の方に連携運用の趣旨をわかりやすく伝えるよう心掛けました。

 当日は、三重テレビ放送と伊賀上野ケーブルテレビから取材があり、当日の夕方17:40から三重テレビのニュースで放映され、連携運用の内容を一般の方にも解りやすい言い回しで報じられ、広く一般の方にも私たちの活動を知っていただく機会を得ることができました。

 今回の連携運用の実施に際し、こころよく場所の提供などの利用便宜をいただきました「名阪上野忍者ドライブイン」様には厚くお礼申し上げます。

 そして連携運用実施に際し、総務省東海総合通信局監視課の皆様方、JARL東海本部長、監査長、三重県支部の皆様に感謝を申し上げ報告と致します。

レポート:岡田哲夫 三重県支部監査指導委員長(JA2HVO)

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