ハンディー機で手軽に挑戦!
「ふじ3号」
デジトーカ受信に
チャレンジ!
宇宙からのメッセージを
ぜひお聞きください!
動作状況の関係でデジトーカの運用は終了しました。

 アマチュア衛星「ふじ3号」には、アマチュア無線家以外の方々にも「衛星通信」の実際を簡単に体験していただける「デジトーカ」と呼ばれる機能を装備しています。JARLの衛星管制局からデジタル処理し衛星に送り込んだ音声メッセージを繰り返し地上に送信してくる機能です。
 管制局ではデジトーカ運用にあたって音声をPCM変換したデジタル信号を衛星にアップロードしています。デジトーカ運用時の「ふじ3号」は、管制局からアップロードされたデジタル信号をアナログの音声信号に変換して435.91MHzで送信します。
 「衛星通信」というと、「八木アンテナ」や「アンテナの追尾機器」そして「オールモードの送受信機」という重装備を連想してしまいがちですが、「ふじ3号」が贈る宇宙からのメッセージ「デジトーカ」の受信は、430MHz帯のハンディートランシーバと簡単な八木アンテナで受信することができます。

イラストをクリックするとデジトーカの音声が聞こえます(139kbyt)

 430MHz帯が受信できる広帯域受信機(コミュニケーションレシーバーという名称などで販売されています)でも簡単に受信できます。 
 衛星通信未体験の方も、ぜひ宇宙からのメッセージを聞いてみてください。

デジトーカを受信するには?

●必要な機材
 430MHz帯FMが受信できる受信機やトランシーバー(ハンディー機も可)
 安定した受信を楽しみたい方は、3〜5エレメント程度の小型八木を用意するとベストです。
●デジトーカの運用周波数
 435.91MHz(FM)です。「ふじ3号」は周回衛星のため、ドップラー効果で受信周波数が±8kHzほど変化します。
●運用スケジュール
 運用情報のページで知ることができます。
●軌道情報
 インターネットを利用可能な方は、JAMSAT(日本アマチュア衛星通信協会)ホームページの軌道計算サイトを利用して調べることも可能です。AMSAT(アマチュア衛星通信協会)ホームページなどで入手できる、パソコンソフトを使って自分で計算することもできます。

  1. このホームページでデジトーカの運用日時を確認してください。
  2. 軌道情報を確認します。日本アマチュア衛星通信協会(JAMSAT)のホームページには軌道計算のホームページもあります。パソコンソフトを使って自分で計算することもできます。
  3. 可視時刻の前に受信機(トランシーバー)の周波数ステップを最小のステップにセットします。
  4. 「ふじ3号」は最大で±8KHzのドップラーがあります。
    435.918MHz付近で待ち受けると良いのですが、FMのハンディー機やモービル機の場合は最小の周波数ステップが5KHzなので、435.915MHzで待つことにしましょう。衛星が一番近づいた時に435.91MHzになり、離れるにしたがって周波数は低くなるので周波数つまみを受信しながら調整します。
  5. アンテナはAOS(衛星の電波を受信でき始めること)の方位に向けて待機します。受信できたら受信機のSメータを見て一番強く受信できる方向に向けます。
    また、八木アンテナをブームを回転させて偏波面を変えて強くなるように調整します。
    ハンディー機と付属のホイップを使用している場合は無線機の位置や傾きを変えて良く聞こえるようにします。

受信の手順

安定に受信するには

 片手で持てる小型八木アンテナが良いでしょう。リフレクター付きのターンスタイルアンテナも簡単に作れますのでおすすめです。
 また、1/2λのダイポールアンテナにコーナリフレクタを付けるのもおもしろいでしょう。
 段ボールにクッキングフォイルを両面テープで貼り付けて、コーナリフレクタは簡単に作れます。



●受信証をお送りします!
 「ふじ3号」のデジトーカを受信した日時、場所、信号強度、送信内容、使用した無線機(受信機)、アンテナなどを書いた受信レポートと、住所氏名を記入して80円切手を貼った返信用封筒(ハガキが入るサイズのもの)をJARL技術課「ふじ3号」受信レポート係あてにお送りください。写真のような受信証をお送りします。
 このカードの写真は、NASDA種子島宇宙センターで、「ふじ3号」がH-IIロケットに搭載されたときのようすです。
 受信レポートのフォーマットは問いませんが、整理の都合上、A4判の用紙でお願いします。みなさんからお送りいただいたレポートは、JARL NEWS誌上などに紹介される場合もあります。

8J1JCS QSL Card
8J1JCSは「ふじ3号」の
コールサインです。


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