平成10年7月30日,ハムが国政のトップに
JI1KIT小渕恵三氏が
内閣総理大臣に就任!!

 アマチュア無線にたいへん造詣が深い衆議院議員・小渕恵三氏が7月24日,自由民主党総裁に選出され,7月30日の臨時国会で指名を受けて日本の内閣総理大臣となりました!!
 小渕氏は1962年に初当選後,北海道・沖縄開発庁長官,総務庁長官,官房長官など日本の政治の中核を歴任。前内閣では外務大臣をつとめていました。
 小渕氏がアマチュア無線局JI1KITを開局したのは1975年。原JARL会長と昔から懇意で政務多忙にもかかわらず多くのJARL行事に出席するなど,熱心なアマチュア無線家として知られていました。

 1980年,小渕氏はJA5FHB関谷勝嗣衆議院議員(建設大臣)とともに国会議員および国会職員でアマチュア局の免許を持っている人たちを集めて「国会アマチュア無線クラブJG1ZQU」を設立。国会議員,国会職員をはじめ,JARL,JAIAなどの関係者多数が集まって開催されたJG1ZQU設立記念パーティーでは,このクラブの活動のテーマとしてアマチュア衛星の打ち上げを掲げました。
 これによって日本初のアマチュア衛星打ち上げの可能性が高まり,1986年8月13日,ついに念願の日本初のアマチュア衛星JAS-1が打ち上げられました。このJAS-1の打ち上げはそれまで政府レベルで行われていた日本の宇宙開発を民間レベルに広げるという貴重な役目を果たし,この過程において小渕氏がはたした役割りはたいへん大きなものでした。

 小渕氏はその後も日本のアマチュア無線のバックアップを続け,第2のアマチュア衛星JAS-1b,そしてさらに第3のアマチュア衛星JAS-2の打ち上げにも貢献しました。また外国人が日本でアマチュア無線局を開設できるよう働きかけるなど,アマチュア無線への貢献度は比類なきものであり,今回の就任は日本のアマチュア無線界のみならず,世界のアマチュア無線家にとってよろこぶべきニュースといえるでしょう!!

▲国会アマチュア無線クラブJG1ZQU設立記念パーティーにて。前列左から,関谷勝嗣建設大臣,小渕恵三内閣総理大臣,JARL原 昌三会長
▲昨年の国会アマチュア無線クラブJG1ZQU総会で挨拶をする小渕恵三内閣総理大臣


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