May 2014 NEWS TOPICS INFORMATION


平成26年度電波利用環境保護周知啓発強化期間の実施

 各地の総合通信局(沖縄総合通信事務所を含む)は、「私たちの生活の安心・安全を脅かす不法電波をシャットアウト!!」をキャッチフレーズに、平成26年6月1日(日)〜10日(火)を「電波利用環境保護周知啓発強化期間」とし、電波利用環境の保護に関する周知・啓発活動を集中的・重点的におこないます。

 期間中には、ラジオ、新聞等のマスメディアによる広報や、公共機関・公共交通機関等へのポスター(写真右)や中吊りの掲示活動等を実施し、良好な電波利用環境の整備を推進していくとしています。

 また、6月1日(日)〜30日(月)を「不法無線局取締り強化期間」とし、捜査関係機関と共同して不法無線局を重点的に取締りをおこなうほか、公共工事現場や大規模工事現場における不法無線局対策として、建設工事関連の業界団体等に対し、電波法令遵守の周知を図り、不法無線局の排除や未然防止について協力を要請するとしています。

(05月29日)




平成26年「電波の日・情報通信月間」記念式典。各地でアマチュア無線関係者が表彰

 平成26年6月2日、各総合通信局管内で「電波の日・情報通信月間」記念式典が開催されます。記念式典で電波利用環境の維持に貢献があった団体や個人が表彰を受けますが、アマチュア無線関係では、JARL静岡県支部(代表:JA2OBV栗田重信支部長)が「東海地域で初めて東海総合通信局と連携して、運用マナーの悪いアマチュア局に対して無線により運用の適正化について周知・広報をおこなうなど、電波利用環境の維持に多大な貢献をされた」として、東海総合通信局長表彰を受けました。

 ほか、沖縄地方においてはJARL会費受付業務代行店の1店でもあるアマチュア無線機器販売店の(株)沖縄電子が「アマチュア無線局の免許申請や再免許申請をおこなう顧客に対する電子申請の啓発・促進に尽力され、当所管内のアマチュア無線局の電子申請率の飛躍的な向上と、行政手続きのオンライン利用促進に多大な貢献をされた」として、沖縄総合通信事務所長表彰を受けました。

 また、電波適正利用推進員関係として、東海地方でJA2EJZ平岡錬之助さん(元JARL岐阜県支部長)、JF2HVN村田雅昭さん(JARL三重県支部顧問)、JA2RE吉野源一さん(当日欠席、代理出席:JA2ECL久野義久さん)、ほか3名が東海総合通信局長感謝状を受賞し、四国地方で横田壽夫さん(JA5TFJ、JARL香川県支部地域運営委員)が四国総合通信局長表彰、九州地方で岡ア幸雄さん(JA6AQ、元JARL九州地方本部長)が九州総合通信局長賞、沖縄地方では照屋朝篤さん(JR6AW)が沖縄総合通信事務所長表彰をそれぞれ受賞されました。

▲JARL静岡県支部が東海総合通信局長表彰(代表:栗田重信支部長、写真左)。東海総合通信局長感謝状の受賞者のうち3名(写真右、左から平岡錬之助さん、山ア末雄さん、村田雅昭さん)

(05月29日掲載)
(06月03日更新)
(06月25日更新)




アマチュア無線家が沖縄地方非常通信協議会平成26年度表彰

 総務省沖縄総合通信事務所の発表によると、沖縄地方非常通信協議会は5月20日、沖縄県那覇市の沖縄産業支援センターで開催された平成26年度総会で、非常通信に貢献した個人および団体の表彰をおこないました。

 今回、同協議会の表彰を受けたのは、個人が石垣市在住のアマチュア無線家の上原 治さん、団体が一般社団法人沖縄漁業無線協会で、沖縄総合通信事務所の発表によれば、「被表彰者の個人および団体は、非常通信の重要性を深く理解され、平成25年度実施された第76回全国非常通信訓練において、アマチュア無線を活用した伝達訓練に協力し、新たな非常通信ルートの開拓に尽力された」としています。

(05月29日)


「詳細」


日本大学の小型アマチュア衛星「SPROUT」が誕生

 日本大学のアマチュア衛星SPROUTが、陸域観測技術衛星「だいち2号」(ALOS-2)の相乗り小型副衛星の1基として、平成26年5月24日に種子島宇宙センターからH-Uロケット24号機で打ち上げられ、高度654km、軌道傾斜角97.8度の太陽同期軌道に投入されました。
 SPROUTは、430MHz帯の送信機を搭載したアマチュア衛星で、コールサインはJQ1ZJQ。CWビーコン、FMパケット、デジトーカ、メッセージボックス、SSTVの送信機能を搭載しています。
 SPROUTの設計・製作に当たった、日本大学理工学部航空宇宙工学科宮崎研究室の発表によれば、打ち上げ翌日には同大学船橋校舎内の地球局(JQ1YGV)で、SPROUTの動作が確認された模様で、各種コマンドや管制試験を経て、定常運用に入る模様です。

【ダウンリンク】
  • CW、FMパケット:437.525MHz
  • デジトーカ、メッセージボックス、SSTV:437.600MHz

 SPROUTの運用情報は、公式サイトに発表になります。
 なお日本大学の超小型アマチュア衛星打ち上げは、今回が3回目で、初号機のSEEDSはカザフスタン・バイコヌール宇宙基地から、2006年7月27日の打ち上げで、同大学初のアマチュア衛星となるはずでしたが、ドニエプルロケットの打ち上げ直後の事故により、宇宙にたどり着くことができませんでした。
 そして、当時予備機だった2号機に改良を加えたSEEDS Uが、2008年4月28日、インド南東部スルハリコタのサティッシュ・ダワン宇宙センターから、PSLV-C9ロケットで打ち上げ成功。同大学としての実質的な1号機が誕生し、つい先頃まで正常運用がおこなわれていました。

▽日本大学SPROUTの公式サイト
http://sat.aero.cst.nihon-u.ac.jp/sprout/

(05月29日)


「詳細」


栃木県支部が第63回利根川水系連合水防演習に出展・協力


 平成26年5月17日(土)に栃木県宇都宮市道場宿地先の「道場宿緑地公園」(鬼怒川左岸)で、第63回「利根川水系連合水防演習」(主催:国土交通省、関東地方の都県など)が開催されました。

 「利根川水系連合水防演習は、昭和22年のカスリーン台風による未曾有の被害を教訓として昭和27年から始められ、国と関東1都6県と開催自治体の主催により、毎年利根川流域の各地で開催されているものです。
 本年、栃木県内での開催に当たって、会場となったのは、同県の県庁所在地である宇都宮市内の鬼怒川河川敷です。

 鬼怒川は、栃木県と群馬県の県境の鬼怒沼を水源として、いくつかの支川を合流し、関東平野に入り利根川に合流する一級河川ですが、国土交通省の資料によれば、栃木県内の流れる鬼怒川は上流ダムなどの河川の整備が進んだ結果、今ではあまり水害のない河川となってはいるものの、かつては平野部で氾濫を繰り返す暴れ川だったそうで、想定外の集中豪雨などに際して、氾濫の危険を秘める一部の支川などがまだ残っているとのことです。


 第63回利根川水系連合・総合水防訓練の当日の天候は晴れ。
 会場には、太田昭宏国土交通大臣、福田富一栃木県知事、佐藤栄一宇都宮市長ほかを迎えて実施され、国土交通省関東地方整備局、栃木県警察、栃木県内の各地域の消防本部、陸上自衛隊、そして県内の市民ボランティア等により、水防に関する各種の実演演習がおこなわれました。
 栃木県内外の自治体や防災関連団体、関東地方非常通信協議会を構成している総務省関東総合通信局や、多数の移動体通信事業者などもブースを出展し、災害時に備える各団体の取り組みなどに関するデモンストレーションをおこないました。

 JARLも非常通信協議会のメンバーの1団体として、また栃木県の災害協定締結団体の一つとして栃木県支部(JH1NLL安部慈孝支部長)が、栃木県が設営するテントにブースを出展し、関東総合通信局から記念局「8J1BOSAI」の免許を受けて、災害時におけるアマチュア無線の有用性のPR、記念局の公開運用を実施しました。
 記念局は5月1日から免許を受け運用をおこない、最終日の水防演習当日の5月17日には会場内でアクティブに運用をおこないました。

 なお、利根川水系連合水防演習への出展・協力は、昨年実施の水防訓練(千葉県香取市、平成25年5月18日)に参加した千葉県支部に続いてのことです。

(05月19日)




日本ITU協会が「世界情報社会・電気通信日のつどい」で記念局8J1ITUを運用

 「世界情報社会・電気通信日(World Telecommunication and Information Society Day)」(5月17日)は、1865年、国際電気通信連合(ITU)の基礎となった最初の万国電信条約が署名された記念日であり、また、2006年11月のITU全権委員会議において、その意義が拡大された日でもあります。

 一般財団法人日本ITU協会は、毎年この5月17日を祝して「世界情報社会・電気通信日のつどい」を開催し、ITU等における国際標準化活動や国際協力活動を通じ、情報社会の実現に貢献し、総務大臣賞・日本ITU協会賞を受賞された方々を表彰しています。

 今年は、5月16日に「第46回世界情報社会・電気通信日のつどい」を東京都新宿区の京王プラザホテルで開催し、情報通信分野での国際標準化活動や国際協力活動において長年にわたる功績をたたえ、特に顕著な功績を遂げられた方1名に総務大臣賞が授与されるほか、特別賞1名を含む38名の方に日本ITU協会賞を贈呈されました。

 なお、会場内で「世界情報社会・電気通信日」を記念した記念局8J1ITUの公開運用がおこなわれ、会場内からリモートにより運用し(8J1ITUの設置場所は茨城県かすみがうら市)、「世界情報社会・電気通信日」と同つどいのPRをおこないました。

(05月19日)




2014FIFAワールドカップ開催地ブラジルの話題

 2014年6月12日から7月13日、2014 FIFAワールドカップサッカーがブラジル連邦共和国で開催されます。

●2014 FIFAワールドカップサッカー開催期間中のブラジル国内でのアマチュア無線運用について
 ブラジルのアマチュア無線連盟LABREから「2014FIFAワールドカップ開催期間中に、ブラジルに来訪する国外のアマチュア無線家のアマチュア無線運用が、特例的に簡易な手続きでできることになった」という連絡が届きましたのでお知らせします。
 今回の措置はANATEL(ブラジルの電気通信庁)とLABREの協議により実現したもので、2014年6月10日〜7月10日に期間を限定して実施されます。

 外国のアマチュア無線家がこの期間中にブラジル国内でアマチュア無線の運用を希望する場合、アマチュア無線資格の相互認証とは関係なく、LABREに次の書類を事前に届け出て申請すれば運用が許可されるとのことです。

【LABREに送付する事項】

  • パスポートのコピー(写真のページ)
  • 自国のアマチュア無線従事者免許証および無線局免許状のコピー(英文証明添付)
  • 運用を予定している都市および期間のリスト
  • 連絡用のEメールアドレス

【申請先】
executiva@labre.org.br
 申請は書類の電子ファイルを添付してEメールで送付すること。
 なお、申請書の様式などの詳細は、上記アドレスにお問い合わせください。

●ブラジルの連盟LABREがワールドカップサッカー記念アワードを発行
 「ブラジルサッカーの地アワード」

 ブラジルの連盟LABREは、2014FIFAワールドカップサッカーの開催を記念して、記念アワード「ブラジルサッカーの地アワード」を発行します。

 このアワードは、2014年6月1日〜7月30日の期間の交信(SWLは受信)で完成させるもので、全世界のアマチュア無線家とSWLが対象となります。

 ブラジル国内では、ワールドカップ開催期間を含む、2014年6月1日〜7月30日の間、国内の27の州(連邦直轄区を含む)で特別プリフィックスの局が運用されます。プリフィックスがZX14のキー局が12局、プリフィックスがZY14の特別局が15局です(記事中の写真はキー局のQSLカードの例です)。


 コールサイン  州(直轄区) 
ZY14ACアクレ州(Acre)
ZY14ALアラゴアス州(Alagoas)
ZY14APアマパー州(Amapa)
ZX14AMアマゾナス州(Amazonas)
ZX14BAバイーア州(Bahia)
ZX14CEセアラー州(Ceara)
ZX14DFブラジリア連邦直轄区(Distrito Federal)
ZY14ESエスピリトサント州(Espirito Santo)
ZY14GOゴイアス州(Goias)
ZY14MAマラニョン州(Maranhao)
ZX14MTマットグロッソ州(Mato Grosso)
ZY14MSマットグロッソ・ド・スル州(Mato Grosso do Sul)
ZX14MGミナスジェライス州(Minas Gerais)
ZY14PBパライバ州(Paraiba)
ZY14PAパラー州(Para)
ZX14PRパラナ州(Parana)
ZX14PEペルナンブーコ州(Pernambuco)
ZY14PIピアウイ州(Piaui)
ZX14RJリオデジャネイロ州(Rio de Janeiro)
ZX14RNリオグランデ・ド・ノルテ州(Rio Grande do Norte)
ZX14RSリオグランデ・ド・スル州(Rio Grande do Sul)
ZY14ROロンドニア州(Rondonia)
ZY14RRロライマ州(Roraima)
ZY14SCサンタカタリーナ州(Santa Catarina)
ZX14SPサンパウロ州(Sao Paulo)
ZY14SEセルジッペ州(Sergipe)
ZY14TOトカンティンス州(Tocantins)

 「ブラジルサッカーの地アワード」は、これらのキー局や特別局およびブラジル国内のアマチュア局との期間中の交信で完成させるもので、交信に使用するバンドやモードは問いませんが、エコーリンク等の使用は認められません。

【申請要件】
 交信局数に応じて金賞、銀賞、銅賞の3クラスあります。
★銅賞
キー局(ZX14)4局と交信、特別局(ZY14)5局と交信、
25局のブラジルのアマチュア局との交信
★銀賞
キー局(ZX14)8局と交信、特別局(ZY14)10局と交信、
50局のブラジルのアマチュア局との交信
★金賞
キー局(ZX14)12局と交信、特別局(ZY14)15局と交信、
80局のブラジルのアマチュア局との交信

【申請方法】
 キー局(ZX14)および特別局(ZY14)の交信記録の照合は電子ログでおこないますが、その他のブラジルの局との交信ログを申請書に添付してください。

【申請料】
 日本の局の場合は、5USドルまたは4IRC

【申請先】
LABRE-Management of Diplomas
PO BOX 4
70351-970 Brasilia-DF
BRAZIL

【申請期限】
 2014年12月31日までに投函すること。

▽ブラジルの連盟LABREのWebサイト(ポルトガル語)
http://www.labre.org.br/

▽ブラジルサッカーの地アワード(LABREが発表している規約、ポルトガル語、PDF形式)
http://www.labre.org.br/wa_files/Brasil-Terra-do-Futebol.pdf

(05月09日)




兵庫県姫路市立網干西小学校でARISSスクールコンタクト成功

 2014年4月29日、兵庫県姫路市立網干西小学校の児童が、ARISSスクールコンタクトで、国際宇宙ステーションに長期滞在中の若田光一宇宙飛行士との交信に成功しました。
 網干西小学校のスクールコンタクトは、若田光一宇宙飛行士が第39次長期滞在クルーの船長に就任以来初めての、日本の子供たちとの交信です。
 今回の網干西小学校のスクールコンタクトの準備やサポートに当たったJG3QZN田中一吉さんに、詳細なレポートお送りいただきましたのでご紹介します。

★      ★

 姫路市立網干西小学校は、姫路市の西部を流れる揖保川と支流の中川に挟まれた三角州に位置し、1976年に開校した比較的新しい学校です。

 今回のARISSスクールコンタクトは、兵庫県では12回目の開催です。2月末に実施を予定されていましたが、国際宇宙ステーション(ISS)のスケジュールの都合で4月29日に延期されました。それが逆に幸いして、3月9日に日本人初のコマンダー(船長)に就任した若田光一さんとの記念すべき日本初のスクールコンタクトとなりました。

 質問する子供たちは当初は5、6年生でしたが、延期によって年度が変わり、それぞれ進級・進学しているため中学1年生と小学6年生の構成です。

 当日18:05、交信予定時刻に若田宇宙飛行士からのコールが聞こえました。信号は弱いながらもはっきりと確認することができました。実はNASA(アメリカ航空宇宙局)からの事前連絡で、交信1時間前に国際宇宙ステーションが軌道修正をおこなうため、修正後の新しい軌道要素(トラッキングデータ)が間に合わないとのことで、うまく交信できるかとても心配していました。


▲雨の中アンテナ調整中のJL3JRY屋田純喜さん

▲緊張の交信中のひとこま

 挨拶もそこそこに、若田さんに「今日は、30問の質問を用意しています。よろしくお願いします。」とマイクを返すと、「わかりました」と素早い返事をいただきました。

 さて、いよいよ質問の開始です。今回の軌道は最大仰角80度と西日本のほぼ真上を飛んでいくため安定して入感し、さらに若田さんの答えが極めて簡潔明瞭なこともあって、順調に進んでいきました。

 29問目の質問が終わって時計をみると、まだ残り時間が2分30秒もあります。最後の子供の質問と答えのあと「まだ時間がありますので、私から質問させてもらっていいですか?」との問いに、「いいですよ、どうぞ」という応答をいただきました。

 そして「何度もコントローラーをつとめた私ですが、自分で質問するのは今回で2回目です。ここ姫路市には世界遺産の姫路城がありますが、ISSの窓からみることができますか?」との質問に対して、若田宇宙飛行士から「肉眼では確認できませんが、カメラの望遠レンズを通してみるとよく見えます」という回答をいただきました。

 18時11分交信は無事終了。用意していた30問の質問はすべてクリアでき、参加の子供たちの興奮ぶりが伝わってきました。400人を超える参観者で埋められた会場内からも、割れんばかりの拍手と歓声が沸き上がりました。

 今回質問した子供たちの中から、アマチュア無線や科学・宇宙に興味を持ち、将来宇宙飛行士を目指す者が出てくれればと、会場を後にしました。

 最後にサポートいただいた関西ARISSプロジェクトチームのメンバーをはじめ近畿総合通信局、そして協力くださった多くの方々にこのページを借りてお礼申しあげます。

▲低学年の児童たちが宇宙人のお友達と題して書いた絵

(レポート:JG3QZN田中一吉さん)

(05月08日)




第63回利根川水系連合水防演習に出展・協力(栃木県支部)

 平成26年5月17日(土)に栃木県宇都宮市道場宿地先の、道場宿緑地公園(鬼怒川左岸)で、第63回「利根川水系連合水防演習」(主催:国土交通省、関東地方の都県など)が開催されます。「利根川水系連合水防演習は、昭和22年のカスリーン台風による未曾有の被害を教訓として昭和27年から始められ、国と関東1都6県と開催自治体の主催により、毎年利根川流域の各地で開催されているものです。

 本年、栃木県内での開催に当たって、会場となったのは鬼怒川河川敷ですが、国土交通省の資料によれば、栃木県内の流れる鬼怒川は川の整備が進んだ結果、今ではあまり水害のない河川ですが、かつては平野部で氾濫を繰り返す暴れ川だったそうです。

 第63回利根川水系連合・総合水防訓練の開催に当たって、JARL栃木県支部は、関東総合通信局から記念局「8J1BOSAI」の免許を受け、栃木県が設営するブースに出展・協力し、災害時におけるアマチュア無線の有用性のPR、記念局の公開運用をおこないます。
 記念局は5月1日から免許を受け運用を開始しており、最終日の5月17日、水防演習当日は会場内で運用をおこないます。

 なお、利根川水系連合水防演習への出展・協力は、昨年実施の水防訓練(千葉県香取市、平成25年5月18日、上の写真)に参加した千葉県支部に続くものです。

▽第63回利根川水系連合・総合水防演習の概要(国土交通省関東地方整備局)
http://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/river_00000125.html

(05月07日)


「詳細」


南極昭和基地8J1RLが5月5日「こどもの日」の特別運用を実施

 南極昭和基地に開設されたJARL南極局8J1RLは、毎年5月5日のこどもの日に、日本国内の小・中・高校生を優先して交信をおこなう「こどもの日」の特別運用を実施しています。8J1RLを運用する観測隊員の方は、もちろん年次交代しています。途中、隊員の方の中にアマチュア無線家が不在だった年もありますし、またソーラーサイクルの転換期で、残念ながら日本方面がオープンしなかった年もありましたが、8J1RLはこどもの日の特別運用を継続的におこなってきました。

 平成26年も「みんなの夢を電波にのせて」をテーマに、第55次日本南極地域観測隊によって「こどもの日」の特別運用が実施されました。

 当日はJARL中央局JA1RLや、関西アマチュア無線フェスティバルの記念局8N3Aに集まった子供たちや、各地の多くの子供たちも南極昭和基地との交信にチャレンジしたようです。

 この日、8J1RLとの交信に挑戦したJA1RLの運用は、東京都支部メンバーや、過去8J1RLの運用経験がある南極地域観測隊員OBの方を迎えておこなわれました。JA1RLに集まった小・中学生は7名。交信開始予定時刻の約1時間前から、ワッチを開始しコンディションのオープンを待ちました。

 当日は17:30ごろでしょうか?JA1RLの無線機からは8エリアの局が8J1RLとの交信に成功しているのが聞こえてきました。8J1RLから日本のパスは、8エリア方面からオープンが開始したようで、JA1RLの無線機からも8エリア方面の局が、次々8J1RLとの交信に成功しているようすが聞こえてきました。

 このころJA1RLでは、肝心の8J1RLのシグナルが聞こえませんでしたが、時が経つにつれ8J1RLを呼ぶ局のコールエリアが変化しているのが確認できました。

 JA1RLで8J1RLのシグナルが浮かび上がってきたのは18:10ごろです。
 JA1RLからのコールに対して、ほどなく8J1RLからのコールバックがあり、JA1RLに集まった子供たちとの交信を開始、交代で交信に挑戦しました。

 JA1RLの交信は18:40ごろまで続き無事終了することができ、集まった子供たちは大喜びで帰路についたようです。

(05月07日)




   
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