第3回 2.4G 高度化方策委員会開催される

 9月17日14:00から情報通信審議会 情報通信技術分科会の 第3回2.4GHz高度化方策委員会が開催されました。
 JARLからは同委員会委員として原会長が出席いたしましたので,概要を次のとおり報告いたします。



開催日時: 平成13年9月17日14:00〜15:00
場  所: 経済産業省別館8階825会議室
出 席 者: 中川主査(慶応大学教授) 以下18名の専門委員 (傍聴者19名)




議  題 :
(1)2.4GHz帯を使用する無線システムの高度化に必要な技術条件の答申について
(2)その他


議 事
(1)2.4GHz帯を使用する無線システムの高度化に必要な技術条件の答申について

 作業班の主任でもある若尾委員から2.4GHz帯高度化方策委員会報告(案)について説明が行われた。
 @ 高利得アンテナから高指向性アンテナに表題を変更した。
 A 空中線利得の10dBの増加については,干渉増大を懸念してアマチュアの皆さんを含め多数の意見があった。これらの意見については,今回の答申案の第3章に整理して今後の無線LANにおける運用上の留意点として記載した。

 具体的には,次のとおりである。
●1箇所を中心として高指向性アンテナを導入する際のセクタアンテナは,共用条件にそぐわないこと。
●通信の相手方を切り替えて高指向性アンテナを使用する場合,正確な調整が困難な場合は,指向性アンテナの使用は望ましくないこと。 
●2.4GHz帯を用いる小電力データ通信システムは,免許を要しない無線局として,アマチュア局や移動体識別装置等の他の無線局に対してそれらの運用を阻害するような有害な混信を与えないように運用されるものとされている。このため,混信回避をより確実なものとすることが望まれており,混信の回避に向けて関係者が協調して対応することが望ましいこと。

 以上の事項については,7月6日に開催された第2回2.4GHz帯高度化方策委員会における公聴会での意見を十分配慮したものである。また,その時の意見については,資料1として添付されている。


(2)その他
 最後に総務省基盤通信局電波部,鬼頭電波部長から次のような挨拶があった。
 2.4GHz帯は,さまざまな無線システムが共用するユニークなバンドである。免許を要しない無線局の位置付けについて明確な方向性が出されたが,共用バンドとして適切な管理により運用を行っていただくことを前提としている。私どもは,免許を要しない無線局の今後の運用とあり方をうらなう重要なものであると考えております。



 JARLとして,高指向性アンテナについての干渉の増大や,免許を要する局と免許を要しない局との関係について,これまで意見を述べてきましたが,答申案は,この意見をも配慮したものとなっています。




HomeHOME MenuMenu Sub MenuSub Menu Page TopPage Top
Copyright © 2001 by
The Japan Amateur Radio League, Inc.