「JARL創立90周年記念」

盛大に開催される

 8月22日(土)・23日(日)の2日間、東京都江東区有明の、東京ビッグサイト西2ホールで、日本のアマチュア無線界最大のイベント「アマチュア無線フェスティバル ハムフェア2015」が開催されました(後援:総務省・文部科学省・東京都・NHK・読売新聞社・公益財団法人日本無線協会・一般財団法人日本アマチュア無線振興協会・日本アマチュア無線機器工業会・公益財団法人東京観光財団、協賛:電波新聞社・電波タイムス社・CQ ham radio・子供の科学)。

 今年のハムフェアは「JARL創立90周年ハムフェア」をキャッチフレーズに、現在に至るまでのアマチュア無線の歴史や数々の出来事などを織り込みながら、さらなる未来への新たな楽しみ方への挑戦など、アマチュア無線の楽しさを発見していただくことを呼びかけました。

 開催当日は全国からのべ36,000名(初日:25,000名、2日目:11,000名)の方々が来場し、さまざまな展示や催事の見学、久々のアイボール、そして掘り出し物探索や買い物などを十分に満喫されたようです。

 初日の8月22日は、例年同様、開会前の09:00ごろから、右の写真のように入場ゲート前に来場者の大行列ができ、開幕後は特にビジネスコーナー、クラブコーナーを中心に、自由に身動きがとれないほどの賑わいと混雑が13:00ごろまで続きました。

 また、開幕後も発券場に並ぶ来場者の方々の行列は、お昼近くまで途切れることなく続きました。

 そして、今年のハムフェアのもう一つの大きな特徴は、海外からの来場者が例年にも増して、多数訪れていたことです。

 ハムフェア開催期間を含む、8月20日〜23日には、ARISS Japanがホスト団体となって、東京ビッグサイト会議棟でARISS国際代表者会議が実施されていましたが、この国際会議の出席者はもとより、「JARL創立90周年」を祝う海外の連盟からのゲストの方々も数多く見られました。

 このページでは、ハムフェア2015のようすを、写真を中心にご紹介します。

 なお来年のハムフェアは2016年8月20日・21日の2日間、今年と同様に東京ビッグサイト西2展示ホールで開催を予定しています。来年もぜひ東京ビッグサイトでお会いしましょう。

開催前のご案内はこちら

JARLコーナー

■JARL創立90周年記念展示コーナー

 キャッチフレーズの「JARL創立90周年記念ハムフェア」にちなむ、記念展示コーナーでは、アマチュア無線界の90年の歴史を綴る年表の掲出、往年のアマチュア無線の世界を振り返るスライドショーの上映、懐かしい無線機の展示などがおこなわれ来場者の関心を集めていたようです。
 なお、このコーナーには各種メディアの取材もあったほか、コミュニティーFM局の番組収録などもありました。

■特別記念局8J190Y

 ハムフェア2015では、JARL創立90周年記念の特別記念局8J190Yの運用を会場から各周波数帯でアクティブにおこないました。

 ハムフェア当日は両日とも、開会前から運用受付に運用希望者の行列ができていて、開場後早々には当日の定員がいっぱいになる大人気ぶりでした。

■今年も開催スタンプラリー(中学生以下対象)

 今年のハムフェアでも、会場にご来場いただく子供たちに、ハムフェア会場内の見学を楽しみながら参加していただけるイベントとして、中学生以下のお子さんを対象にスタンプラリーを開催しました。
 来場の元気な子供たちが、スタンプカードを片手にスタンプ設置の各ブースを駆け巡っていました。

■人混みが絶えなかった自作品コンテスト入賞作品展示コーナー

 今年の自作品コンテストの入賞作品の展示コーナーは、例年にも増して見学者が多く、常に人混みが絶えませんでした。
 8月22日には、イベントコーナーで見事入賞に輝いた方々の表彰がおこなわれました。

ハムフェア2015自作品コンテスト入賞作品

■DXCCデスクではARRLのリック・ロデリック副会長の協力で申請受付を実施

 ハムフェア2015のDXCCアワード申請受付は、ARRLのリック・ロデリック副会長(K5UR)の協力を得て実施されました。DXCCアワード申請受付では、JARLのDXCCフィールドチェッカーも補佐して申請受付をおこないました。

 なお、郵送受付、事前受付を含むハムフェア2015会期中のDXCC申請受付件数は、トータル276件でした。

■今年も大人気の「工作教室」/電気の散歩道

 今年の工作教室は、ハムフェアにご来場のできるだけ多くの子供たちに工作を楽しんでいただくために、FMモノラルラジオとAMラジオ、モールス練習機の3種類のキットを準備しました。

 開幕早々から子供たちが集まり製作に挑戦。両日とも予定数量のキットを早々に完売するほどの盛況ぶりでした。製作に挑戦した子供たちは、ベテランスタッフのアドバイスで全員無事製作完了、大喜びしていたようです。

 また「電気の散歩道」は、身近な素材を使って電気の不思議が体験できる実験コーナーで、毎年子供たちや親子連れに大人気のコーナーで、今年も例に漏れず、多くの子供たちをはじめ、大人の方々も興味深げに実験に取り組んでいました。

■興味深い講演や、楽しいイベント大好評だった「イベントコーナー」


国際宇宙ステーションの
アマチュア無線について(ARISS)


ARISS議長 フランク バウアー氏(KA3HDO)
(通訳:7M3TJZ安田 聖氏)

子供の科学プレゼンツ
ハムっ子集まれ!トランシーバー
(特定小電力)で無線体験

ライター
羽根田 新氏(JG1KYL)

2つの異なるタイプの珍エンティティからのDX運用!−4U1UN国連ニュ−ヨ−ク本部局およびDX Pedition 3B9SP−

(3B9SPの部分の講演担当)
フリードリ フリッツ氏(HB9TNA)
(4U1UNの部分の講演担当)
ヘルベルト エービィ氏(HB9BOU)
(通訳:JE2EHP堤 善昭氏)

IARU関連講演
「アマチュア無線業務の未来」

IARU会長 ティム エラム氏(VE6SH)
(通訳:JA1CJP山本勝美国際課長)

表彰式
自作品コンテスト
総務省・JARL
(写真右は、自由部門最優秀賞の伊藤恒雄さん。写真左は、総務大臣賞を授与する中沢淳一総務省総合通信基盤局電波部移動通信課長)

闘う電波女子のハム生活

女子プロレスラー・ラジオパーソナリティー・気象予報士
春日萌花氏(JI1KEB)
「JAIA技術委員会」
初心者でもわかる!?
ダイナミックレンジ大研究

(株)JVCケンウッド無線機開発部
鳥井敏雄氏
「アマチュア無線は世界一の趣味」



ARRL副会長 リック ロデリック氏(K5UR)
表彰式
関東UHFコンテスト

JARL関東地方本部

クラブコーナー

 上の写真は、初日8月22日13:30ごろ、ビジネスコーナー方面からクラブコーナーを見渡したようすです。写真をご覧になってもおわかりのとおりの大混雑でした。

 大混雑の熱気あふれる中、来場者の方々は数々の出展者の展示見学、掘り出し物散策、アイボールを大いに楽しまれていました。

ビジネスコーナー
/JAIAコーナー

 無線関連機器メーカーでは自慢の製品の展示の他、注目の新製品や最新技術等を披露する各種イベントが開催され来場者の注目を集めていました。

 またハムショップ・パソコン関連機器販売店のブースでは、ハムフェア特価品など掘り出し物散策を楽しむ方々であふれ、アマチュア無線関連団体のブースでは、各団体の事業に関する紹介やPRなどが積極的におこなわれていました。

 ここではとても全部を紹介することはできませんが、ビジネスコーナー/JAIAコーナーの代表的なブースのようすを写真で紹介します。


JARL創立90周年記念祝賀会を開催

 ハムフェア2015初日の8月22日、東京ビッグサイトレセプションホールで、JARL創立90周年記念祝賀会が開催されました。

 祝賀会はレセプションホールAで開催の第1部「特別記念講演会」、レセプションホールBで開催の第2部「アイボールミーティング」の2部構成で開催されました。

 第1部の特別記念講演会は、気象予報士としてお茶の間でも大人気の、森田正光氏の「テレビで言えない天気の話」で、

 この記念講演会には、小・中・高校生の招待者約100名(保護者等の引率者を含む)を加えて、約550名が参加しました。

 記念講演会は、JA7AIW山之内俊彦JARL会長の冒頭挨拶、総務省総合通信基盤局電波部の渡辺克也電波部長による祝辞、IARU(国際アマチュア無線連合)のティム・エラム会長(VE6SH)による祝辞がありました。
 続いて、森田正光氏による講演がスタートしました(左の写真)。
 テレビやラジオではなかなか聞くことができない興味深い内容を、参加の子供たちにもわかりやすく、しかも楽しい語り口で解説する森田氏の講演内容は大変好評で、大人・子供を問わず出席者はたいへん熱心に聞き入っていました。

▲冒頭挨拶をするJA7AIW山之内俊彦JARL会長

▲祝辞を述べる総務省総合通信基盤局電波部の渡辺克也電波部長

▲祝辞を述べるVE6SHティム・エラムIARU会長

 特別記念講演会の後、レセプションホールBで開催されたアイボールミーティングは、450名を越える参加者の中、小野清子元参議院議員(7M3URU)、小関幸一関東総合通信局無線通信部長の祝辞でスタートし、その後、JARL創立90周年を祝う鏡開きがおこなわれました。
 鏡開きの終了後、出席者の皆さんはさまざまなアマチュア無線談義を、大いに楽しまれたようです。

 また、来場者の歓談の途中、JARLの3名の歴代会長の紹介がおこなわれ、花束の贈呈がありました。

▲力強く鏡開きがおこなわれた。左から、ティム・エラム氏(VE6SH)、リック・ロデリック氏(K5UR)、小野清子氏(7M3URU)、渡辺克也氏(総務省)、中沢淳一氏(総務省)、小関幸一氏(総務省)、山之内俊彦会長(JA7AIW)

▲3名の歴代会長に花束を贈呈(JARL遠野アマチュア無線クラブ)。前列左から、JA5MG稲毛 章前会長、JA1AN原 昌三元会長、JA7AIW山之内俊彦現会長
 その後下の写真のように、JARL創立90周年を祝って参加してくださった、世界の多くの国や地域の代表の方々による、祝辞や記念品の贈呈がおこなわれました。

▲IARU

▲ARRL

▲ARISS International

▲IARU Region3(ARSI)

▲KARL

▲RAST

▲ARISS-Russia

▲CTARL

▲RSGB
 そして、参加者の方々の歓談が長時間場内に響き渡る、宴たけなわの中ではありましたが、日本アマチュア無線機器工業会(JAIA)の井上徳造会長(JA3FA)の中締めで、JARL創立90周年記念祝賀会第2部のアイボールミーティングは、盛会のうちに幕を閉じました。


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