電波防護指針…自局の電波環境を知っておこう

JARL電磁環境委員会

 電波法施行規則のうち,「第2章 無線局,第3節 安全施設」が改正され,1999年10月1日より施行されています。
 改正の趣旨は,「無線局から発射される電波の強度が,一般の人が容易に立ち入ることができる場所において基準値を超えるかどうかを確認し,基準値を超えている場合は,一般の人が立ち入ることができないように施設をする」ことです。
 電波法施行規則の規定による「電波の強度の算出方法及び測定法」の告示をもとに,さらに簡単に算出により自己点検をおこなうための,作業手順と「自己点検表」について紹介します。

【確認の手順】
 最初に,自局の電波環境の確認手順をフローチャート(7k-byte,PDFファイル型式)で示します。フローチャートは,PDFファイルですので,表示・印刷するにはアドビ・システムズ社のアクロバットリーダーが必要です。アクロバットリーダーは無償で同社のホームページ(URL:http://www.adobe.co.jp/)でダウンロードすることができます。
 このフローチャートに従い確認の方法について話を進めていきますが,実際の確認作業は,別に用意してある「自己点検表」を使用して,これに記入して行くことでおこないます。
 「自己点検表」はこのホームページ(JARL Web)から入手してください。

□スタート
 それでは自局の電波環境の確認法をフローチャートに従って説明します

◇無線局免許状の移動範囲の欄を確認


▲移動範囲が記載された無線局免許状の例
 自局の無線局免許状の「移動範囲」の欄を見てください。この欄に「陸上,海上,上空」など移動の範囲が記載されていますか? 記入されている方は「移動する局」ですので施行規則の適用を除外される局に該当します。したがって自己確認の必要はありません。
 しかし,自局の電波環境を知っておくことは近隣の方々から「お宅の電波は大丈夫ですか?」といった質問に答える際の資料になりますので移動する局の方も,念のため確認を行っておくことをお勧めいたします。

□点検表の入手法
 現時点で「使用するアンテナ」は3種類の自己点検表が用意されています。
 これらの自己点検表も,先のフローチャートと同様,PDFファイルですので表示・印刷にはアクロバットリーダーが必要です。

□確認作業
 周波数,電力,アンテナ(種類,ビームパターン)などの基礎資料を用意して点検表にしたがい作業を進めましょう。
 点検表にしたがって作業を進めると電波防護指針の値を満足するために必要な無線設備の設置条件や電力などの値を求めることができます。


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