アマチュア無線が受ける電波障害

 私たちの生活に便利な家庭電化製品の一部には、アマチュア無線の周波数帯に障害を与えるものもあります。
 インバータを使用した機器や給湯器、TA/DSU、有線放送やCATV等のシステムからの漏洩など原因は多種多様です。
 また、高圧送電線やテレビの受信ブースターによる障害では「テレビやラジオの受信障害の原因はアマチュア無線では」と疑いをもたれることもあります。
 一昨年の平成12年度にJARL事務局で受け付けた電波障害の総件数は753件です。これはアマチュア局からの電波障害の相談件数ですが、この内178件がインバータ機器などからのノイズによりアマチュア局が受けた電波障害で、この種の電波障害は年々増加の傾向にあります。

 アマチュア局が受ける電波障害の事例には次のようなものがあります。

   アマチュア局が受ける障害原因の一例

・ ガス給湯器(ガス風呂)等のインバータ電源からの障害
・ 通信機器(ISDN関連機器、無線LAN)からの障害
・ 有線放送、CATVなどからの漏洩障害
・ 電光表示看板からの障害
・ 車両のオートロック機器からの障害(50.24MHzを使用)
・ 車両盗難防止装置

 さらに、実用化に向けて現在検討が進められている「電力線搬送通信(PLC)」からの漏洩電波によるアマチュア局や短波放送等への障害も実験の結果確認しています。

 便利な機器が多数誕生しますが新しい電波障害も確実に増えています。
 JARLは、総務省をはじめ電波環境クリーン協議会、不要輻射問題対策協議会等と協力してより良い電波環境を目指した活動を行っています。


よごすまい情報社会の電波環境!



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