不法無線局による障害

 市民ラジオは「27MHz帯の電波を使用し、空中線電力が0.5W以下であって、かつ、技術基準適合証明を受けた設備」ということになっています。
 しかし、不法CBと呼ばれる局は、市民ラジオと同じ周波数を使用したハイパワー出力の無線機を使用し、さらに、かなりの局がパワーブースター(電力増幅器)をつけて強力な電波を出しているものと思われます。
 不法無線局には、27MHz帯のほかに、アマチュア無線用の機器を使用(改造)して、アマチュアバンドまたはその周辺の周波数を使用して運用している局もあります。これらの不法無線局の大部分は、144MHz帯 、430MHz帯周辺の電波を使用し、車に無線機を搭載して移動しながら運用しています。
 これらの不法に開設した無線局が電波障害を起こし、この結果、アマチュア無線局が疑われるケースがあります。

■不法無線局による電波障害の特徴

  • 幹線道路や大型自動車の通る道路の近くで多く発生します。
  • 近くに信号機があったり、渋滞していない限り長い時間障害が繰り返されることはありません。
  • 障害に周期性がなく、そのつど障害の強さの程度が異なります。
  • 障害は昼間に多く、夜間は少なくなります。また、同じ車が同じ時間帯に同じところを通過することもあり、毎日同じ時間帯に発生することもあります。

■不法無線局による障害の確認

  • 近くに不法無線局を積んだ車が出入りするような場所はないか。
  • 27MHz帯の不法局の場合には、AMラジオまたはFMラジオの81MHz(27MHzの第3高調波)付近で通話の内容が確認できることもあります。
  • テレビに障害を起こす電波はかなり強力ですので、テレビのアンテナをラジカセ等に接続して調べる方法もあります。


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