新しい日常をアマチュア無線とともに


JARL会長


 当連盟の事業運営につきまして、格別のご高配を賜り厚く御礼を申し上げます。
 令和2年9月5日に開催しました当連盟の第9回定時社員総会(継続会)並びに同総会終了後の理事会で、私こと髙尾 義則(JG1KTC)が引き続き会長職を拝命し、身の引き締まる思いでございます。真摯に、会員皆様のために粉骨砕身、邁進してまいります。副会長には、理事・森田 耕司(JA5SUD)、同・前川 公男(JA9BOH)が就任し新たな体制がスタートいたしました。引き続きご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 さて、日本では昨年、令和と改元され新しい時代の幕が開けましたが、今年に入り、コロナ禍によって、世界はニューノーマル(新しい常態)の時代に一気に突入することとなりました。人々の暮らしが劇的に変わり、医療や政治、経済などあらゆる分野に影響を及ぼしております。

 今夏開催が予定されていた「東京2020オリンピック・パラリンピック」が延期されるなど、多くの人々が楽しみにしていた様々なイベントが延期・中止となったことも、コロナ禍の大きな影響のひとつです。当連盟におきましても、今秋に開催を予定していた「アマチュア無線フェスティバル・ハムフェア2020」をはじめ、各地方本部や支部で開催を予定していたイベント、支部大会等が中止や延期など、アマチュア無線に関心をお持ちの方々が、当連盟のイベントに足を運んでいただく機会が失われことは大変残念なことであります。

 一方で、この新しい常態の中において、100年以上もの歴史を持つアマチュア無線の魅力や役割をあらためて見直す機会にもなりました。
 アマチュア無線は、電波を介して、離れた場所、離れた者同士を繋ぐ、コミュニケーション手段の先駆者であり、多くの人々を魅了しております。
 世界中のどこからでも人々が繋がる可能性を秘めた魅力あるアマチュア無線、非常災害時の有用な通信手段の一つでもあり、積極的に取り組んできた各種キャンペーンをはじめ幅広い広報活動の成果と、コロナ禍により在宅時間が増えたことも相まって、QSLカードの交換数や会員数にもその兆しが現れております。
 会員皆様におかれましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に努めていただくと共に、コロナ禍においても、会員皆様がアマチュア無線をよりお楽しみいただけるようにJARLをあげて取り組んで参る所存です。

 今年も、会員皆様が安心してアマチュア無線ライフを楽しんでいただけるよう多くの会員皆様にご利用いただいているJARL会員専用「アンテナ第三者賠償責任保険」の2021年分の申し込み受付を開始しておりますのでご案内申し上げます。

 今後も従来にも増して、連盟の事業並びにわが国のアマチュア無線の発展向上に努めてまいりますので、会員の皆様方におかれましては、より一層のご支援、ご協力をお願い申し上げます。

2020年10月

〒170-8073 東京都豊島区南大塚3丁目43番1号
一般社団法人 日本アマチュア無線連盟
会 長  髙尾 義則(JG1KTC)
TEL 03-3988-8741 FAX 03-3988-8771