February 2026 NEWS TOPICS INFORMATION

(総務省)陸上無線通信委員会報告(案)に対する意見募集
―「小電力の無線システムの高度化に必要な技術的条件」のうち 「433MHz帯タイヤ空気圧モニタ及びリモートキーレスエントリに係る 技術的条件(改訂版)」―

 情報通信審議会 情報通信技術分科会 陸上無線通信委員会(主査:三次 仁 慶應義塾大学 環境情報学部 教授)は、「小電力の無線システムの高度化に必要な技術的条件」のうち「433MHz帯タイヤ空気圧モニタ及びリモートキーレスエントリに係る技術的条件(改訂版)」について検討を行ってきました。
 この度、陸上無線通信委員会報告(案)を取りまとめましたので、令和8年1月28日(水)から同年2月26日(木)までの間、意見を募集が行われております。
 詳細については次のURLをご参照ください。

▽陸上無線通信委員会報告案に対する意見募集(総務省報道発表Webサイト)
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban14_02000761.html

 なお、情報通信審議会情報通信技術分科会陸上無線通信委員会には、森田会長が委員として参画しており、1月22日に開催された第97回の同委員会において次のとおりの答弁を行っております。

(森田会長の答弁の内容)
 430MHz帯は入門バンドとして多くのアマチュア無線家に親しまれており、一人のアマチュア無線家としては、受入れがたいという思いを強く持っています。
 一方で、日米合意などへの対応を考えた場合、アマチュア業界が反対することで自動車産業を始め国内産業が受ける経済的な影響は甚大であり、本件に反対することが難しいことも理解しており、アマチュア無線連盟としては非常に苦しい立場にあります。
 今回、事務局からの説明では、同一帯域、隣接帯域として検討した内容は変わらないということでしたが、同一帯域で受ける影響・与える影響と、隣接帯域での影響には差があることも事実です。
 433MHz帯TPMS/RKEの帯域を広げるということは、同一帯域としての影響範囲が広がることになりますので、アマチュア局との影響をできる限り限定できるような配慮を強く求めます。
(ここまで)

 今回の意見募集は、同委員会での森田会長の答弁をふまえて報告書案についても一部修正が行われた内容となっております。

 JARLとしては引き続き433MHz帯タイヤ空気圧モニタ及びリモートキーレスエントリの動向について注視していきたいと考えております。

(2月3日)




JARL主催「新年記者懇談会」開催される

 JARLは令和8年1月19日に、連盟本部(東京都豊島区)において令和8年度記者懇談会を開催しました。
 この懇談会は、アマチュア無線関連の報道に携わる新聞社や出版社、専門メディアなどの記者を招き、JARLの事業活動や今後の方針について説明し、意見交換を行うことを目的として毎年実施しているものです。
 当日は報道関係など6社が出席し、JA5SUD 森田耕司JARL会長より、創立100周年を迎える節目の年に向けた取り組みや、次世代育成を中心とした今後の事業展開などについて説明が行われました。

★     ★

 森田会長は冒頭、JARL記者懇談会に出席した報道関係者に対し、日頃からの理解と協力に感謝の意を述べ、次のとおり挨拶をしました。

 当連盟は本年6月に創立100周年という大きな節目を迎えます。さらに来年、2027年9月には、日本におけるアマチュア無線そのものが100周年を迎えることになります。
 この二つの歴史的な節目を迎えるにあたり、長年にわたり当連盟を支えてくださった会員の皆様、関係団体の皆様、そしてアマチュア無線を愛してくださっているすべての皆様に、まず心より感謝を申し上げたいと思います。
 JARLは、本年6月から来年9月までの1年4か月を「祝賀期間」と位置づけ、この期間を通じて、皆様方のご支援と協力のもと、アマチュア無線メーカーや関係団体、全国の無線家の皆様と共に、この大きな節目を祝い、次の100年に向けた新たな一歩を踏み出していきたいと考えております。

 私たちの目標は、単に過去を振り返るだけではなく、アマチュア無線を「ひとつの文化」として捉え、未来を切り開いていくことにあります。災害時の非常通信手段としての役割、青少年の科学技術教育への貢献、国際交流の架け橋としての機能など、アマチュア無線は時代とともにその価値を進化させてきました。
 アマチュア無線の魅力は、なんといっても自分の手で、好きな世界を広げられることであります。アンテナを立てて遠く離れた方と交信を行う。それは時代が変わった今でも決して変わることはございません。

 皆様のご協力のもと、情報発信を重点的に進め、次世代の育成、青少年への普及活動の強化を進めるべく、科学技術への関心を高め、若い方を仲間を一人でも多く増やし、アマチュア無線を楽しむことできる環境の、一層の整備を目指します。

(会見要旨)
■2025年の報告と2026年への抱負

 会長に就任して以来、「積極的な活動と情報の発信」、そして「組織運営の透明化」を軸に、信頼される連盟づくりを進めてまいりました。また地方本部や支部の活動に積極的に参加し、会員の皆様の声を直接伺う機会を重ね、皆様とさまざまな場面で交流を進めてまいりました。
 2026年に向けて、これまで以上に相互のコミュニケーションを大切にし、会員の皆様との対話を通じ、より開かれた運営体制を構築してまいりたいと思っています。また「意思決定のプロセスの可視化」と「情報公開の原則化」にも取り組み、組織の透明性をより深めてまいります。

 青少年育成と次世代アマチュア無線家の支援の強化としては、総務省の「ワイヤレス人材育成のための制度改正」により、体験運用のハードルが大きく下がり、青少年がアマチュア無線に触れる機会が飛躍的に増加いたしました。
 昨年は体験運用のマニュアルの整備や、ハムフェアでの初心者の相談ブースの設置、YOTAサマーキャンプに参加する学生への費用補填など、JARLとして実践的な育成活動を展開をいたしました。
 2026年は、これらの取り組みをさらに拡充し、100周年の記念行事として学校や地域団体との連携による体験イベントを開催し、さらに、学生・若年層向けの教材の開発、22歳未満のハムフェア入場料の無料を継続するなど、次世代のアマチュア無線家の裾野を広げる活動を強化をしてまいります。

 昨年8月の「ハムフェア2025」においては、有明GYM-EXに約4万2,000人の来場者を迎えることができました。展示や体験、講演、相談ブースなどを通じ、アマチュア無線の魅力を幅広く発信できました。
 2026年は8月29日・30日に「JARL創立100周年、好奇心のアンテナを立てよう」をテーマに、同会場でハムフェアを開催する予定です。過去100年の歩みと、これからの新しい時代をつなぐ場として、また来場者や出展者の交流を通じた新たな仲間との出会いや発見・発信の場として、情報通信への理解を深め、アマチュア無線の楽しみ方を呼びかけます。
 また、地方広域ハムフェアについても、地域イベントとの連携を強化し、全国規模での普及活動を進めてまいります。今年4月には、私の所属する四国地方本部で初開催となる「四国ハムフェア」を実施する予定です。
 さらに、2026年11月には滋賀県竜王町で「第12回 IARU Region3 ARDF選手権大会」が開催されます。国内外から多くの参加者を迎えることになり、交流を深めてまいります。

 昨年は一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)、日本アマチュア無線機器工業会(JAIA)、CQ出版株式会社との協力体制をさらに強化し、SD会議を通じた提言活動や共同イベントの開催など、業界全体の活性化に取り組みましたが、今年はこの連携をさらに継続・発展させまして、制度面の課題の解決や技術革新への対応、若年層へのアプローチなど、共通の課題に対して横断的に取り組み。業界全体の力を結集しアマチュア無線の社会的意義と存在感を高めていきます。

■100周年の位置づけと記念事業の全体像

 JARL創立100周年、そして日本におけるアマチュア無線100周年を迎えるにあたり、JARLではさまざまな記念事業を企画しています。昨年7月には、100周年記念ロゴマークを制作し、「あたりまえなんて退屈だから」という記念メッセージを制定し、世界にも発信しています。



 「JARL創立100周年」は、1926(大正15年)6月12日に日本アマチュア無線連盟の会員37名が、世界に向けて「本日、われら日本のアマチュアは、日本アマチュア無線連盟を結成した」と打電した日から今年6月に100年を迎えることになります。
 そして「日本におけるアマチュア無線の100周年」は、1927(昭和2年)9月7日、大阪の草間貫吉さんに私設無線電信無線電話局「JXAX」が初めて免許され、これが日本における最初のアマチュア無線局とされており、2027年9月7日に100年を迎えることとなります。
 そこで今年の6月から来年の9月までの1年4か月を「祝賀期間」として、JARLではさまざまな活動を展開してまいります。回顧や祝賀に加えて、未来へのスタートにもしたいという思いから、これからアマチュア無線を楽しんでいただく若い方々にも向けたメッセージが必要だと考えます。JARLだけではなく、行政、メーカー、販売店、専門誌、マスコミすべての方と、アマチュア無線の価値を分かち合い、これからのアマチュア無線界を活性化したいと思っています。

 祝賀期間中は、専用の「100周年記念サイト」を通じて各種記念事業の情報を随時発信してまいります。2027年のハムフェアに合わせて「記念式典」を開催するほか、「100周年記念誌」の編集も現在進めております。
 「記念運用」については、全国各地を回っての運用や、新しい方たちにも楽しんでいただけような遊びの仕組みを企画中です。「公募局」として各都道府県を1週間ごとにローテーションを組み、南極とか小笠原も含んだような形で上級資格の方を中心に運用してもらい、「イベント局」としてハンディ機でイベントに参加していただくことによって、各エリアの方が交信できるような機会を積極的に作ろうと考えております。

記念事業の全体像

 加えて、完成すれば立派な賞状が授与される「記念アワード」や、次世代支援を目的とした、仲間と力を合わせて資金を調達する「クラウドファンディング」も計画しています。
 また、今年と来年の「ハムフェア」は100周年にフォーカスし、ロゴ自体も高揚したものということになり、ハンダ付けして文字を使ったデザインとしています。


■次世代支援について

 日本のアマチュア無線局数は1994年の約136万局をピークに、2026年1月時点では約33万3,000局となっています。高齢化が影響していると考え、JARL会員の年齢構成を見ても、60代以上が約8割を占め、20代以下は1.5%にとどまっています。 この現状を放置すれば、アマチュア無線そのものが衰退してしまうという強い危機感を持っています。

 そこでJARLでは、この100周年を機に、次世代支援を本格的に進めてまいります。体験運用の機会をさらに拡充し、無線の楽しさを実感してもらうこと、そして免許取得から開局、継続的な活動までをサポートする仕組みを整えていきます。
 「無線に関する書籍の刊行」、「地域の科学館等でのアマチュア無線の展示」、「学校クラブに対する支援」、「従事者免許の取得支援・開局支援」など、多面的な施策を通じて、若い世代が無理なくアマチュア無線に親しめる環境を整えていきたいと考えています。

 最後になりますが、この100周年が、アマチュア無線にとって大きな転換期となることを、私は強く期待しています。JARLだけでなく、業界全体が一つになり、次の100年に向けて歩みを進めていく。その第一歩を、ぜひ皆様と共に踏み出したいと思いますので今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

(2月2日)





   
| 2025年のNEWS |