May 2025 NEWS TOPICS INFORMATION

8K3EXPO 大阪・関西万博特別記念局で子供たちが南極と交信

 8K3EXPO大阪・関西万博特別記念局では、JARL本部が毎年企画しているイベント「南極昭和基地との交信」に参加しました。


 JARL本部では、ホームページで参加する子供たちを募集していますが、8K3EXPOの参加にあたり開局したばかりの記念局では募集に時間が足りず、毎年JOTAでお世話になっているボーイスカウトにお話をしたところ、二つ返事で協力を頂き5名のスカウトの参加が決まりました。

 万博記念局では、JARLとして正式に協会と契約を結んでいるので、イベント等で会場に入場する場合、特別にその日会場へ入ることが出来るパスを発行するこが出来ます。

 当日、このパスを使って交信する子供たちと保護者の方に会場に入って頂き、運用ブースや本来入ることが出来ないアンテナ施設の見学などを含めてアマチュア無線のお話や南極昭和基地との交信などをレクチャーしました。


▲ブース前に到着

▲運用ブースへ

▲アンテナブース見学

▲アンテナをバックに

 交信は、JA1RLの後と言う事でブースに集まった子供たちは、JA1RLの交信の成功を祈りつつ自分たちの交信の時間が来るのを待ちました。

 スタッフサイドでは、2日前までのコンディションを把握しHF帯での交信が難しいのではないかと考へ、せっかく南極昭和基地との交信を楽しみにしている子供たちをがっかりさせないため、D-STARでの交信が出来ないか思案し交信できることを確認しました。

 JA1RLもHF帯の交信を試みたようですが、交信には至らず、「こちらからD-STARでの交信が出来るようですが、JA1RLでD-STARでの交信が出来るか」打診したところ出来ると回答を得たため急遽、D-STARでの交信で成功したようでした。


 次がこちらの交信ですが、IC-9700でのリート運用になります。セットアップに少しと間取りましたが無事交信に成功しました。

 子供たちの感想は、「こんなに南極の音が良く聞こえるとは思わなかった」「質問に丁寧に答えて頂き南極に興味を持った」など感想が聞かれました。
 また、偶然ブースに訪れた方々から、「ワー南極の昭和基地とお話してるの?どうして出来るの」と声を聴くことができました。スタッフが、丁寧にアマチュア無線での交信ですと説明していました。

 万博記念局期間中、ただ単に無線の交信をするだけでなくアマチュア無線をPRできる様々なイベントを企画しています。

レポート:JARL関西地方本部 田中本部長

▽大阪・関西万博特別記念局 最新情報
 特設サイト:https://jarl.gr.jp/jarl-kansai_expo2025/
 Facebookページ:https://www.facebook.com/8k3expo

(5月20日)



JARL南極局8J1RL「こどもの日の特別運用」
 体験運用を含め子どもたち11名がD-STARで交信

 南極・昭和基地に開設されたJARL南極局8J1RLが、日本国内の小・中・高校生、高専生のアマチュア無線家と優先して交信をおこなう「こどもの日の特別運用」が、南極地域観測隊のご協力をいただき、2025年も5月5日(月・祝)の「こどもの日」に開催されました。

 当日は事前応募で選ばれた小学校4年生から高校3年生までの11名(3アマ6名、4アマ2名、無資格者3名)とその保護者が、東京都豊島区のJARL本部に集合し、JARL中央局のJA1RLから南極局8J1RLとの交信にチャレンジしました。

 2023年に施行されたアマチュア無線の制度改正で「アマチュア無線の資格を持たない者の体験運用」の条件が大きく緩和されて「体験運用」が可能になったことから、昨年と一昨年に続けて今年も、無資格者が3名(小学校5年生2名、中学校2年生1名)参加。アマチュア無線と、南極・昭和基地との交信を一度に経験する貴重な機会となりました。


▲森田JARL会長

▲参加された皆さん

▲南極地域観測隊 近藤隊員

 16:25、交信会場となったJARL会議室では、JA5SUD 森田耕司JARL会長の挨拶から会が始まり、JA1RL運用委員会委員、JLRS(Japan Ladies Radio Society)と南極OB会アマチュア無線クラブの紹介と、当日集まった子どもたちの自己紹介などがおこなわれました。

 続けて、第66次南極地域観測隊(夏隊)として今年4月に帰国されたJG3PLH 近藤巧さんが、南極観測と観測船「しらせ」についてや昭和基地での生活、今日8J1RLからの交信に参加する予定の越冬隊員の皆さんのご紹介などをお話いただきました。


▲新谷JA1RL運用委員

▲JA1RL運用委員の皆さん

▲JLRSの皆さん/南極OB会アマチュア無線クラブ 小林様
 また、JA1RL運用委員の7K2GMJ 新谷一徳さんからは、JARL南極局8J1RLとの具体的な交信方法についての説明やQSLカードの交換についての説明がありました。

 17:28、JA1RL運用委員が21MHz帯SSB(出力200W)で8J1RLの呼び出しを開始。しかしコンディションが悪く応答がなかったため、昨年交信に成功した28MHz帯に移り、再び8J1RLを呼び出しましたが、こちらも応答がありませんでした。そこでアンテナをロングパス伝搬の方向に向けてみたり、念のため14MHz帯にも移ってみましたが、やはり双方とも信号の確認ができませんでした。

 この交信チェックの途中、昭和基地の上空に前夜から大規模な「オーロラ」が発生中で、そのために短波帯の伝搬状態が悪化していて、少し待ってみても交信は厳しいだろうという情報がもたらされました。


 そのため短波帯での交信を諦め、D-STARのゲート越え通信で8J1RLと交信をおこなうことになりました。JA1RL側はハンディトランシーバーで最寄りのD-STARレピータにアクセス、一方の8J1RL側はインターネットに直接接続する「ターミナルモード」でD-STAR網にアクセスし、18時32分に双方が無事につながりました。この瞬間、会場内にはホッとした雰囲気に包まれました。

 18:35、まず3アマの6名から交信をスタート。続いて4アマの2名、最後に体験運用の3名の順番で8J1RLとの交信が進みました。D-STAR経由なので8J1RLの信号はとてもクリアで、子供たちは自分の名前を伝えるとともに、1交信ごとに交代する昭和基地側のオペレーターの名前を真剣に聞き取っていました。また8J1RLからは交信の最後に「現在の気温はマイナス12度です」「昨夜はオーロラがきれいでした」といった情報も伝えていただきました。


 その後は森田JARL会長から参加した子どもたち1名ずつに「交信記念証」が手渡され、全員で記念写真を撮影。最後にJG1DKJ 澤田倉吉JARL東京都支部長(JA1RL運用委員会委員長)からの挨拶があり、交信に成功した子どもたちは、保護者の方と共に笑顔で交信会場を後にしました。


 なお8J1RLは、JA1RLとの交信終了後、大阪・関西万博の会場に設置されている特別記念局(8K3EXPO)の運用コーナーで待機していた、体験運用の子供たち5名ともD-STAR経由で交信をおこないました。

 運営にご協力いただきました第66次南極地域観測隊(越冬隊)の皆さま、南極OB会とJLRSの皆さま、関係者の皆さま、報道関係の皆さま、そして暖かく見守ってくださいましたアマチュア無線家の皆さまに厚く御礼申し上げます。

(5月9日)



JARL中央局JA1RLが「こどもの日の特別運用」の事前PR運用を実施!

 東京都豊島区のJARL本部に開設しているJARL中央局JA1RLは、令和7年5月5日(月・祝)に、JARL南極局8J1RLが日本国内の小・中・高校生との交信を優先しておこなう「こどもの日の特別運用」の事前PR運用を実施しました。
 当日はJA1RL運用委員会(JG1DKJ 澤田倉吉委員長)のメンバー等により、10時00分頃から14時30分まで7MHz帯から1200MHz帯の周波数で、約550局の皆さまと交信して「こどもの日の特別運用」のPRをおこなうことが出来ました。
 QSLカードは1WAY、QSLビューロー経由にてお届けします。
 JA1RL運用委員会では、今後もJA1RLの運用を実施して参りますので、皆さまとの交信を楽しみにしております。

(5月9日)



(総務省)万博会場内で「Beyond 5G ready ショーケース」開催

 総務省は、大阪・関西万博にて、5月26日(月)〜6月3日(火)の間、万博会場内「WASSE」において「Beyond 5G ready ショーケース」を開催します。
 5Gの次世代通信技術であるBeyond 5Gの実現により、未来の社会・生活がどのように変わるのかを映像・体験・展示の3つのゾーンを通して紹介します。
 万博会場にて、是非とも次世代通信をご体験ください!

 場所:大阪・関西万博 EXPOメッセ「WASSE」
 期間:5月26日(月)〜6月3日(火)
 ▽Beyond 5G ready ショーケース
 https://www.soumu.go.jp/b5g-readyshowcase/

(5月7日)



総務大臣対談企画「大阪・関西万博で次世代通信を体験!」公開
 (公式YouTube)

 大阪・関西万博で5月26日から6月3日までの間、総務省が次世代通信をテーマとする催事「Beyond 5G ready ショーケース」を開催しますが(前掲記事をご参照ください)、身近にある「通信」や次世代通信「Beyond 5G」がもたらす未来社会のイメージなど、 万博を機に多くの方々に知っていただけるよう、「村上総務大臣×総務省担当者」による対談を通じての「Beyond 5G ready ショーケース」の見どころを、総務省動画チャンネル(公式YouTube)でお伝えしています。

▽総務省動画チャンネル(公式YouTube):村上総務大臣の対談企画
https://youtu.be/y-5urKq6SoU?si=FyiM581HEZAHE6r8

(5月7日)



(近畿総合通信局)「情報通信セミナー2025」を開催

 総務省近畿総合通信局は、令和7年5月21日(水)に、大阪市内で「情報通信セミナー2025」を開催します。
 本セミナーでは、生成AIに関する世界各国の政策動向と日本の対応について、また、大阪・関西万博において5月26日(月)〜6月3日(火)に総務省が開催す
る「Beyond 5G ready ショーケース」の魅力を紹介する講演の二本立てで開催されます。ご興味がある方は、ぜひご参加ください。(参加費無料)

日時:令和7年5月21日(水)15時〜17時
場所:大阪天満橋駅直結 OMMビル会議室(大阪市中央区大手前1-7-31)
定員:100名(事前申込による先着順。定員になり次第締め切ります。)
▽情報通信セミナー2025(報道資料:概要と申込ページのご案内)
https://www.soumu.go.jp/soutsu/kinki/01sotsu07_01002336.html

(5月7日)



   
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