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2025 JARLアイボールミーティング開催される
令和7年12月9日(火)、東京都千代田区平河町のホテルルポール麹町で、アマチュア無線界関係者ほか、国会議員、総務省からの来賓など約100名を迎えて「2025 JARLアイボールミーティング」が開催されました。

アイボールミーティングは、森田耕司JARL会長(JA5SUD)の開会の挨拶で始まり、続いて、江島潔 参議院議員、田所嘉徳 衆議院議員、総務省総合通信基盤局電波部 五十嵐大和 移動通信課長からの祝辞をいただきました。
●森田JARL会長 挨拶
JARLは来年、創立100周年という大きな節目を迎えます。当連盟は創立以来、アマチュア無線の健全な発展と普及を目指し、数多くの先人たちのご尽力と会員の皆様の熱意に支えられ、今日まで歩みを進めてまいりました。この長い歴史の中でアマチュア無線は技術の進化とともに発展し、また災害時の非常通信や国際交流など社会的にも重要な役割を果たしてきました。
100周年を迎えるにあたり、記念事業や特別イベントの企画を進めており、また、再来年のアマチュア無線100周年の取り組みを通じてアマチュア無線の魅力を広く社会に発信し、より多くの方々に関心を持っていただけるよう努めてまいります。そして、これまで支えてくださった会員の皆様へも感謝を形にし、未来へとつながる新たな一歩を共に踏み出したいと存じます。常に新鮮な視点と情熱を持ち続け、アマチュア無線の未来を共に創造してまいりましょう。(要旨)
●江島潔 参議院議員 祝辞
夏にハムフェアにも出席させていただき、大変な賑わいで、国内外から大勢のお客様が来られていたこともすごく印象に残っています。
アマチュア無線は、ホビーではありますが、災害時こそ威力を発揮するということを何度も経験をしております。前職は山口県の下関市長をしておりましたが、常に地元のアマチュア無線の皆さん方と一緒に災害時に協力をしていただく体制を作っておりましたが、全国でこういう取り組みがあれば、いざという時にアマチュア無線の威力というものを発揮できるのではと思っております。
これからも皆様と一緒にこのアマチュア無線の素晴らしさというものを、若い世代にもしっかりと伝えていく、そんな役割を果たせればと思っております。(要旨)
●田所嘉徳 衆議院議員 祝辞
しばらくアマチュア無線を忘れておりましたところ、地元(茨城県)でのアマチュア無線の普及やボランティアの活動に感化され、再度また空に出たいなと準備をしているところです。元祖アキバ系を標榜しており、アマチュア無線の部品を買ったり、パーツを見て目をときめかせていた若い頃がありました。
防災と共に、人々が科学の意識を持つことも非常に重要で、アマチュア無線はその導入として非常に魅力があって面白いと思います。我が国は「科学技術創造立国」であり、科学技術の進歩にも皆さんが大いに貢献するんだろうと思っております。多くの科学技術の理解者が増え、この国が豊かで利便性の高い新しい時代が迎えられるように頑張っていきたいと思っております。(要旨)
●五十嵐大和 総務省移動通信課長 祝辞
日頃から電波行政にご協力いただき誠にありがとうございます。令和7年のアマチュア無線のトピックとしては、大阪・関西万博における特別局「8K3EXPO」の運用が挙げられ、大変多くの体験運用、ゲストオペレーター運用があったと伺っております。また、ハムフェアでは、体験運用コーナーでの運用がアマチュア無線に触れる良い機会になったと考えております。さらに、10月の「体験運用の日」など、今後もこうしたイベントを通じて体験運用を活用いただき、社会貢献活動と併せてアマチュア無線の普及に役立ていただければ幸いです。
本年10月の電波法令の改正で “紙の無線局免許状” を廃止し、免許情報をインターネットで閲覧可能な電子免許状にしております。移動運用時にも、スマートフォンなどから情報が閲覧できるようになりました。電子免許状の利用には電子申請が必要ですので、ぜひこの機会にご利用いただければと思います。
JARLとアマチュア無線全体の、今後のますますのご発展と、本日お集まりの皆様にとって来年が素晴らしい一年になりますよう祈念いたします。(要旨)
続いて、日本アマチュア無線機器工業会(JAIA)鈴木昭 会長(JF1QCI)に乾杯のご発声を頂き、さらに、一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)種村一郎会長(JG2GFX)から祝辞をいただきました。
●鈴木昭 JAIA会長 乾杯発声
我々もアマチュア無線の活性化に向けてハムフェア等イベントへの出展や技術講演を行い、関係団体の皆様と共にアマチュア無線の活性化に向けたいろいろなアイデアを具体化していくという作業に尽力してまいりました。そうした中で、来年はJARLの創立100周年ということ、それから再来年はアマチュア無線の制度が始まって100周年ということで、我々もこの周年記念に協力をしながら活気あるものにしていきたいと思っております。
事業環境が厳しい中でも、JAIAの使命として、引き続きお客様に魅力ある商品の提供を進めてまいりたいと思います。(要旨)
●種村一郎 JARD会長 祝辞
来年はJARL創立100周年ということで大変喜ばしいことで、これを一つの節目として、その先の将来にわたってもJARL様、ひいてはアマチュア無線がさらに発展・存続していくことを願っております。私どもJARDも微力ではございますが、全面的に協力をしてまいる所存でございます。
私どもJARDの使命として、引き続きアマチュア無線技士の有資格者を増やすことに集中してまいる所存でございますので、JARL様はじめここにご参集の皆様方にもぜひともご協力を賜りたいと思っております。
(要旨)
また、来賓としてNHK「ラジオ深夜便」のアンカーとしてご活躍の徳田章様(JL1HCP)からも祝辞をいただきました。
●徳田章アナウンサー祝辞
NHK「ラジオ深夜便」の毎月第1、第3、第5日曜日の夜を担当しております。 昭和54年にコールサインを取り、5、6年やっていましたが、それっきりになっていました。そして、ついこの間、3アマの講習を受けてコールサインを取り直しました。アマチュア無線を離れて40年ぐらい経っておりますので全く状況が分かりませんでしたが、CQ誌を買い、この夏にハムフェアに行き、トランシーバーを買いました。FT8というものもこの間初めて見せてもらい面白そうだでしたので、再び挑戦してみようと思います。
若い人の参加率が少ないということなので、何かの場で若い人にも出会っていきたいなと思いますし、ラジオ深夜便でも触れられればと思っております。皆様のご支援よろしくお願いいたします。(要旨)
会場では、ご来場の皆様が令和7年のアマチュア無線界を振り返り、アイボールQSOを楽しまれました。
最後に、木村JARL副会長(JA2HDE)の「来年のJARL創立100周年と、再来年のアマチュア無線100周年を好機と捉え、各種の記念事業を展開してアマチュア無線の活性化に努めてまりますので、引きお続きご支援とご協力をお願いします。」との閉会挨拶により、「2025 JARLアイボールミーティング」は盛会のうち幕を閉じました。
(12月12日)
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