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「体験運用の日」レポート
10月18日・19日に開催されたCQ ham radio誌主催の「体験運用の日」(後援:JARL、JARD)や,同時期に開催されたボーイスカウト日本連盟による JOTA2025(ジャンボリー・オン・ジ・エア2025)において,全国各地で体験運用がおこなわれました。JARLにお寄せいただいた体験運用のレポートの一部をご紹介します。(順不同、敬称略)
(1) JA5YEN 大洲アマチュア無線クラブ
「第27回 科学体験フェスティバル」と言う大洲市の文化振興課が行っている子供達に科学体験をしてもらう事を目的に通年で開催されている行事で、体験運用を行いました。昨年は、大洲市の合併20周年記念となり、「8J5OZU」の記念局として参加し初めての体験運用も行いました。

今回は特に「体験運用」を行い少しでも青少年にアマチュア無線に興味を持ってもらいたいと思いこちらから参加を要請しました。
最近は電波の伝搬状況が悪く心配していましたが、何とか11名の参加者がありました。保育園の年長者6歳から小学生7名、中学生3名でした。昨年は体験者の中から1名がJARDの講習会を受けて免許を取得してくれました。今年も11月に開催予定のJARDの講習会の案内を配布しました。少しでも興味を持ってもらい免許を取得してほしいものです。
(レポート:大洲アマチュア無線クラブ 会長 JA5CBX 久保 國夫)
(2) JS1YOR 我孫子アマチュア無線クラブ
我孫子市近隣センターこもれびの防災訓練会場で体験運用会を開催、地域の住民の方々へ、非常災害時にアマチュア無線が活用できることをPRしました。 参加者からは、「避難所で携帯電話がつながりにくいというニュースを、観たことがある。アマチュア無線が使えることを知れてよかった」「以前に無線やっていた。再開を考えています」「トランシーバーが小さいのに驚いた」 「マイクの操作(送受信の切り替え)が難しかった」といった感想がありました。
工夫した点として、体験運用では非常通信訓練の形式で、避難者の人数や体調不良者数などの想定文を伝達していただきました。
防災訓練参加者が、積極的に体験運用の希望を申し出ていただけました。また、市内のアマチュア無線家の訪問があり、弊クラブに入会していただけましたことが嬉しく感じました。
(レポート: 我孫子アマチュア無線クラブ 尾内 保之)
(3) JE7ZCT 米沢アマチュア無線クラブ
19日に山形県米沢市の西部コミュニティセンターで実施しました。事前申込みいただいた親子を含む3組(小・中・一般)の参加がありました。初めに電気や電波の実験を含む電波教室で基礎的事項を学んでから体験運用を行いました。
7MHz帯で体験運用に協力できる方を呼び出すと2エリアの局から応答があり、さっそく無線交信に挑戦しました。大変親切に対応いただいて安心して交信できたようです。
相手の住所からGoogleストリートを活用して交信局のアンテナ画像を表示させるなどして、参加者全員がアマチュア無線に親しめるように工夫しています。
交信の後にはラジオキットやモールス練習器の電子工作も楽しみました。
遠方からの参加者は「このような体験は地元ではできないので参加して良かった」中学生の参加者は「上級ハムの資格を取って、もっと楽しめるようになりたい」との感想でした。
(レポート:米沢アマチュア無線クラブ JE7ROY 玉橋 博幸)
(4) JJ1YVV 八王子市アマチュア無線クラブ
「体験運用の日2025」に合わせて10月18日(土)に八王子市こども科学館(コニカミノルタサイエンスドーム)にて同館での開催が5回目となる「アマチュア無線体験運用会」を開催することが出来ました。
今回のアマチュア無線体験会は、科学館の公式イベントの一つとして八王子市の広報誌や、科学館のホームページでも事前に告知を行っていただきました。
当クラブのアマチュア無線運用体験会は、単にアマチュア無線を運用体験するだけでなく、体験者に電波の大切さや電波を学ぶ機会を提供することを考えています。そのため、体験者に対して実際の無線交信体験の前に、20分程度をかけて「電波が社会でどのように役立っているのか」から始まり、「電波を使うためのルール」や初めてマイクを握る体験者がなるべく話しやすいように体験者の趣味などに合わせた会話の「交信体験シナリオ作り」実際マイクを持って無線交信の練習を行う「交信体験の事前練習」などを行っています。
また、体験運用終了後にはクラブのQSLカード裏に小さな表彰状として「アマチュア無線体験証書」をお渡しし、体験のお相手局に送付するQSLカードには体験運用者の署名をいただいています。
一週間前に市の防災訓練で当クラブでの簡単な体験運用をされた親子が来場し今回はオリエンテーション、体験運用、展示等の体験をされ前回以上に楽しまれていました。さらに体験運用3回目という親子も来られ体験運用はもちろん実際のCW通信をワッチしたりして楽しまれました。無線の免許取得に講習会があるのでぜひ取得してくださいとおさそいしました。
ホームページ等で体験運用会を知った一度も交信をしたことがないという有資格者の方もこられたのでゲストオペという形で緊張しながらの体験運用交信をしていただきました。やはり資格者でも最初の一声は緊張するようですので資格のない方が体験運用でマイクを握っての交信経験は資格を取得した時の運用にとても有効になると感じました。
体験運用者は計12名と少なかったのですが体験運用終了後の「体験証書」お渡しの際は拍手もおきて皆さん微笑まれて帰られました。次につながることを願っています。
(レポート:八王子市アマチュア無線クラブ JK1XRT 武井 幸雄)
(5) JH1YMC 横浜みどりクラブ
10/19(日)に緑区民まつり(県立四季の森公園)に横浜市アマチュア無線非常通信協力会緑区支部と合同で出展し、公開体験運用を実施しました。多種多な出展団体の中で当ブースではアマチュア無線の災害時通信手段としての有用性の紹介や、ハロウインカボチャLEDランプ製作で電子工作の楽しさをPRする中、体験運用には3歳から88歳まで約30名の方が参加してくださいました。
受付で事前に名前や年齢、好きな物等、話題となるポイントを記載するエントリーシートを記入していただき、PTTの練習をした後、いざ出陣と言った具合で交信相手が待つ無線機の前に進み、体験運用をしていただきました。
使用したバンドは144MHz帯と430MHz帯で、CQを出し交信相手を探し体験運用での交信をお願いしました。緑区外や緑区内の近隣局など多くの局に協力いただき感謝しています。また、体験希望者の準備が整う時間がまちまちなのでローカルの協力局にも待機していただきCQが空振りになっても安心して体験運用を進めることができました。
小さいお子さんがマイクを持って一生懸命話している姿や、ご高齢の方が好きなお酒の紹介を熱心に伝えている姿は実に微笑ましい限りでした。
コントロールオペレータはエントリーシートの内容を見ながら交信の手伝いと、同時に自局に残すログ記載をなど目まぐるしい作業となりました。
体験者には最後に名前や日付を記載した体験証を発行し、良い経験をした証しとしてもらいました。
(レポート:横浜みどりクラブ 事務局 JR1OAO 中島)
(6) JA8YAA 小樽アマチュア無線クラブ
10月18日(土曜日)13:30より小樽市総合博物館本館にて、来館者を対象に公開運用を兼ねて体験運用を実施しました。結果ですが、体験運用を希望される方は残念ながら居りませんでした。
一人の小学生が無線機に興味をもってスイッチを触ってくれましたが、交信までに至りませんでした。
小樽アマチュア無線クラブは、小樽市総合博物館本館の無線ボランティアとして、第1、3、5土曜日の13:30〜15:30に公開運用を行っています。体験運用も同時に行っています。小樽市総合博物館及び無線ボランティアの活動については、小樽市総合博物館のホームページにて確認ください。
(レポート:小樽アマチュア無線クラブ 事務局 JE8NCN 澤田 祐一)
(7) JH2YSS 日本ボーイスカウト愛知連盟無線局
◆JOTA-JOTIとは
JOTA-JOTIは、世界スカウト機構(WOSM)が主催する公式国際行事で、スカウトや指導者がアマチュア無線やインターネットを通じて、国内各地や外国のスカウト仲間と交信し、お互いを理解し、知識と友情を深めることを目的とする、世界最大級のデジタルスカウトイベントです。(BSのWebより抜粋)
◆体験運用
ボーイスカウト愛知連盟無線局JH2YSSは愛知会場として北名古屋市で参加しました!アマチュア無線免許を持たない子どもでも体験運用ができる『JOTA2025』を開催致しました。北名古屋第一団野営場(愛知県北名古屋市徳重)を拠点として『体験交信』と『無線ってなあに?』及び『モールス体験』を実施。
体験運用では、スカウトは、どきどきしながら見知らぬ方との交信を体験でき、緊張したけど楽しかったと感想を述べてました。また、交信証明書授与の際には、来年は無線従事者免許証をもって『スカウトジャンボリー!』と言って交信しましょうと約束しました。実際の体験運用はCQCQで430MHzFM及びD-STARでご協力下さり交信できました。参加団は、三好・一宮・北名古屋、ビーバースカウト(小1〜2)からカブスカウト(小3〜5)、ボーイスカウト(小6〜中2)、ベンチャースカウト(中3〜)と年代も幅広く、ベンチャースカウトの女子が、『無線通信章』取得を目指して、10局交信とQSLカード5枚ゲットして、ボーイスカウトの考査員の証明もしたのでスカウトのステップアップに繋がりました。
◆参加者と関わった方々
ボーイスカウト、カブスカウト、指導者、育成会、保護者、スタッフ、多くの無線家の方々総勢50名ほど・・・・・。こんなに喜んでいただき、手伝ってくださった東海地方のアマチュア無線家の方々も感激だと思います。
一番は、大変素晴らしい環境のキャンプ場を提供してくださり、設営から徹営まで関わってくださったボーイスカウト愛知連盟尾張東地区北名古屋第1団の西春スカウト育成会及び、団関係者の方々のお陰です。ありがとうございました!
(レポート:JO2MLC 村井 千鶴)
(8) JN1ZLK ボーイスカウトつくば第1団アマチュア無線クラブ
昨年に引き続き、体験運用の日に参加させていただき、有意義な2日間となりました。
参加者は小学1年生から大人までと幅広く72名の参加があり、JARL「ハムエッグスNEXT」とJARD資料を使った説明、フォネティックコード・和文通話表を勉強し、21MHzでの海外交信、7MHzでの国内交信のウオッチをした後に体験運用を行いました。皆さん緊張する中で7MHzやD-STARでの体験運用をして頂きました。
交信が終了すると、皆が笑顔で「楽しかった!」「免許を取りたい〜!」と言う声が多数ありました。
今回は21MHzでのDXが好コンディションで北南米、オセアニアとも交信ができ、子どもたちはもちろん、一緒に見学をしていた保護者の方からも「すごーい!!こんなことが出来ちゃうの!?」との言葉が出ていました。
(レポート:7N4JWF 柏原 賢一)
(9) JL3ZCZ ボーイスカウトきたおおさか無線局
JL3ZCZ ボーイスカウトきたおおさか無線局では今年も大阪府枚方市のキャンプ場にてJOTA-JOTIに参加致しました。
来場者は約300名。小学生は特小を使ったゲームを行いトランシーバーに親しんでもらいました。
体験運用は中学生以上を対象にしており36名実施しました。従事者スカウトが横に付いて指揮者になったり、ようやく若いスカウト達の無線局に近づいてきました。
公開運用は交信数167。今年はコンディションも上々で世界のボーイスカウト関連局と交信ができました。
また、去年体験運用を行ったスカウトが今年は従事者となって公開運用に入ってくれました。
毎年少しずつですが、アマチュア無線に興味を持つスカウトが生まれています。
お相手頂いた皆様、ありがとうございました。
(レポート:JL3ESA 弥永 裕之)
(10) JJ2YYA ボーイスカウト岡崎第10団無線局
JJ2YYAボーイスカウト岡崎第10団無線局では10月18,19日の小雨の中、昨年に続き岡崎第2団、岡崎第10団合同によるJOTA-JOTIに合わせて体験運用を行いました。
天候の影響もあり、体験運用者は少なかったですが、9月30日に第4級アマチュア無線技士となってクラブ員となったスカウトはJOTA-JOTI2025 in アイコムならやま研究所との交信が初交信となって喜んでいました。
会場では今年も交信体験だけでなく、電鍵でモールス信号を打つゲームをしましたが、今年は電鍵にブザーを付ける代わりに、トリオTS-520(ダミーロード付き)を接続することで、より本格的なイメージを体感できる環境を提供しました。
参加人数は体験者15名、有資格者7名でした。
(レポート:JE2HAI 小林 剛)
(11月18日) (11月20日更新)
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