■2024 JARLアイボールミーティング開催される
令和6年12月9日(月)、東京都千代田区平河町のホテルルポール麹町で、アマチュア無線界関係者ほか、国会議員、総務省総合通信基盤局の幹部の方など約100名を迎えて「2024 JARLアイボールミーティング」が開催されました。
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アイボールミーティングは、森田耕司JARL会長(JA5SUD)の開会の挨拶で始まり、続いて、鈴木敦 衆議院議員、前衆議院委員の泉田裕彦氏、総務省総合通信基盤局電波部 小川裕之 移動通信課長からの祝辞をいただきました。
●森田JARL会長 挨拶
昨年から引き続きJARLにとっての真の意味での新時代の到来となるような事業運営に努めるべく、積極的な活動と情報の発信、そして組織運営の透明化、これを2本の柱として活動を進めてまいりました。また、体験運用の推進、アマチュア無線関連団体との連携を深めるためにSD会議をスタートして活動をおこなっております。
来年は、大阪関西万博が開催されますので、これに合わせた活動も行ってまいりますとともに、2026年に大きな節目となるJARL100周年の新たなスタートラインを迎えるべく、締めくくりの年として、更なる組織の強化、さまざまな取り組みを行っていく所存です。(要旨)
●鈴木敦衆議院議員 祝辞
現在、3アマのeラーニング受講中で、来年の今頃にはコールサインが付くのではないかと考えています。来年2025年は、日本のアマチュア無線に携わる方々が30万人を超えてアメリカを抜いて世界一の局数を誇ったときから50周年の節目を迎えることをお慶び申し上げます。
災害発生時等においても、アマチュア無線家のご尽力で救援活動に当たっていただいていることに、心から感謝を申し上げます。東日本大震災の頃は、私も予備自衛官として現地に派遣されておりました。
世界各国でもアマチュア無線愛好家が災害時の救援活動に応じていただいています。日本は災害の多い国ですので、皆様のご尽力を今後もお借りしなければならないと考えております。(要旨)
●前衆議院議員 泉田裕彦氏 祝辞
JARL会員として今年で50年という節目を迎えました。アマチュア無線は、災害時に大変社会に貢献されている。それに加えて、青少年の教育、更には科学技術の振興に尽力されていることに深く敬意を表したい。
公共の電波がアマチュア無線に割り当てられているのは、皆様方の普段の活動が社会的に極めて有用であるということです。私は、衆議院議員や知事の前に通商産業省に奉職しており、新しい技術が入ってくると電波の調整や電波を守ることが課題となりました。皆様が科学技術の発展、青少年の教育にもご尽力をいただいていることによって、アマチュアの電波をしっかり守っていけると思います。
開局直後、(JARL50周年の)沖ノ鳥島のエクスペディションが印象的で、よくぞあんな所に櫓を建てて電波を出したと敬意を表します。100周年についても、私も陰ながらお手伝いできればと考えています。(要旨)
●小川総務省移動通信課長 祝辞
電波行政の推進に格別のご理解ご協力を賜り御礼を申し上げます。今般、北海道総合通信局におきまして、アマチュア局の再免許申請等に未処理なものがあり、事務処理が遅延していることにつきまして、ご迷惑とご心配をおかけしていることを深くお詫び申し上げます。
11月に取りまとめられました433MHz帯のタイヤ空気圧モニターおよびキーレスエントリーに係る技術的条件検討につきましては、情報通信審議会の審議にあたり、JARLからも構成員としてご参画を賜りました。国際的な周波数協調とアマチュア無線との共用を図っていくという大変難しい議論でありましたけれども、意見集約にご尽力を賜りまして感謝申し上げます。
昨年総務省では、ワイヤレス人材育成の裾野を広げるために、アマチュア無線の制度改正を行いました。特に拡大しました体験運用の制度につきましては、本年もさまざまなイベント等でご活用いただいたと伺っており、ハムフェア会場でもさまざまな体験運用が行われ多くの方がアマチュア無線の魅力に触れられたと思います。今後も体験運用を大いに活用していただき、社会貢献活動と併せてアマチュア無線の魅力の発信、普及に役立てていただければと思っております。
また、本年はSD会議の第一次提言の発表と、同提言を踏まえたアマチュア無線の魅力向上アイディアコンクールが開催されました。今後は、こういった提言やアイディアを実現してアマチュア無線の魅力の向上をさらに図っていく具体的な取り組みを進めていくことが大変重要であり、森田会長のもと関係者の皆様が協力していただいてアマチュア無線の価値向上、健全な発展に向けた活動を引き続き取り組んでいただくことを大いに期待したいと思います。来年もFBな1年となることを祈念いたしまして、私からのご挨拶とさせていただきます。(要旨)
続いて日本アマチュア無線機器工業会(JAIA)鈴木 昭 会長(JF1QCI)に乾杯のご発声を頂き、さらに、一般財団法人日本アマチュア無線振興協会(JARD)三木哲也会長(JA1CIN)からも祝辞をいただきました。
会場では、ご来場の皆様が令和6年のアマチュア無線界を振り返り、アイボールQSOを楽しまれました。
![](eyeball/07.jpg) ▲鈴木JAIA会長 |
![](eyeball/08.jpg) ▲三木JARD会長 |
![](eyeball/11.jpg) ▲三井JARL副会長 |
JARL広報大使の、演歌歌手 水田かおりさん(JI1BTL)とシンガーソングライター Masacoさん(JH1CBX)にメッセージを頂戴し、最後は三井武JARL副会長(JA8DKJ)の閉会挨拶で盛会のうち幕を閉じました。
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▲閉会の様子 |
▲広報大使の 水田さん(左)とMasaco さん |
(12月12日)
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