June 2023 NEWS TOPICS INFORMATION

JARL第12回定時社員総会開催される(速報)



 一般社団法人日本アマチュア無線連盟(JARL)の第12回定時社員総会が、令和5年6月25日(日)、東京都新宿区のベルサール西新宿で開催されました。
 今回の総会は、令和4年4月の通常選挙で選出された社員の方々により審議がおこなわれ、コロナ禍以前と同様に多くの社員の皆様に出席いただきました(各議案はJARL Webの会員専用ページで案内しています)。

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▲森田 耕司(新)会長
 今回の定時社員総会は、社員総数137名のところ、12時50分現在において、出席した社員は130名(委任状及び議決権行使書での出席を含む)となりました。
 定時社員総会は13時に開始され、最初に、この日の午前中に開かれた第66回理事会で新会長に就任したJA5SUD 森田 耕司JARL会長から開会の挨拶と併せ、JG1KTC 尾義則前会長から会長を交代した経緯(尾前会長が、前日に辞任届を事務局長に託し、第66回理事会を欠席したこと、理事会としては尾氏の会長からの解職決議を採決することとし、可決されたこと等)の説明がありました。

 続いて森田会長から、出席社員の中から、次の2名の方が議長団として指名されました。

議長団
  • 7K1BIB 山内 貴博 氏(写真右)
  • JH4PHW 坂井 志郎 氏(写真左)
 ここからの進行は議長となり、事務局から社員の出席状況などの報告が次のとおりおこなわれた結果、定款第37条に定める、総社員の議決権の過半数、すなわち68名を超え、定足数を満たしていることから、議長から第12回定時社員総会の成立が宣言されました。
  1. 議決権を有する総社員の数(137名)
  2. 総社員の議決権の数(137個)
  3. 総会当日12:50現在の出席社員の数(107名)
  4. 委任書面による出席社員の数(15名)
  5. 議決権行使書面による出席社員の数(8名)
  6. 同時刻時点での出席社員数計(130名)
 このあと書記の指名、議事録署名人の指名がそれぞれおこなわれ、議長から議事進行に際しての注意事項が伝達され議案審議に入りました。
  • 書記 阿部和之 総務課長
  • 議事録署名人 
    JH2ECC 國島孝之 氏、JI1RKA 板橋直樹 氏、JE8KQR 大國秀夫 氏
 続いて、議長による議事進行等に関する説明の後、第1号議題に入る前に、議長は、尾義則氏が理事を辞任し、理事会において会長を解職されたことについて、森田会長と吉井周一事務局長に説明を求めました。森田会長からは、理事会が前会長を解職した理由は、@不適切な費用の処理があったこと(多数の私的飲食、割り勘処理されたはずの領収書での換金等)A理事会に諮る事無く独断で組織運営を進めたこと(不適切な費用の隠蔽のために独断で会計帳簿閲覧請求訴訟の対応を進めたこと等)BJARLが抱える様々な課題に対して真剣に取り組まなかったこと(ビューローの転送遅延、財政改善等)、採決の結果は賛成14名、保留1名であったことが説明されました。それに関して出席社員から質問や意見が出されました。

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第1号議題 令和4年度決算の件

▲質問に回答する森田会長

▲質問に回答する吉井事務局長
 第1号議案については、吉井事務局長が説明をおこないました。

▲監査報告をする志村監事
 議案の説明のあと、JA1MEK志村 文夫監事により、令和4年4月1日から令和5年3月31日迄の業務及び財産の状況について、 法令及び定款に基づき監査をおこない、会計および理事の職務の執行に関して監査を実施した旨の報告がおこなわれました。
 監査結果としては、法令及び定款に従い当連盟の状況を正しく示しており、理事の職務執行に関して不正の行為並びに法令若しくは定款に違反する重大な事実はなく、計算書類と附属明細書については、適正に表示している旨の説明がありました。
 監査報告の後、準備書面への回答は後日書面でおこなうこととし、出席社員により「監査の実施方法」「経費のチェック体制」「役員賠償保険について」「裁判費用について」などの質問や意見が出され、森田会長、吉井事務局長らにより回答がなされた後、挙手による採決がおこなわれました。採決の結果、賛成多数により第1号議案は原案どおり可決されました。

●第1号議案:可決
(委任状、議決権行使書を含めた賛否の数 賛成:88、反対:41、保留:3)

第2号議題 民法の成年年齢改正にともなう規則改正の件

 第2号議案については、森田会長から民法の成年年齢改正にともなうJARLの「規則」の被選挙権規定改正について説明がなされました。出席社員からは「未成年者年齢の具体的な記載」について質問が出されました。挙手採決の結果、賛成多数により第2号議案は原案どおり可決されました。

●第2号議案:可決(賛成者の挙手が圧倒的多数だったので議長判断で計数省略)

(14時47分)

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 続いて、社員提案による第3号〜第5号議題についての審議がおこなわれました。

第3号議題 「地方本部長選挙」にかかる規則改正の件

 第3号議案は社員33名からの提案によるもので、代表して7K1BIB 山内貴博社員が説明をおこないました。本提案は「地方本部毎の理事の候補者の選挙」を「地方本部長の選挙」に変更し、選挙に当選した者はそのまま地方本部長に就任し、さらに定時社員総会で賛否を問い、過半数の賛成を得た者が理事に就任するという趣旨のもので、出席社員からは「地方本部長が欠けた際の補充選挙の実施」「本改正の施行時期について」などの質問や意見がありました。挙手採決の結果、賛成多数により第3号議案は原案どおり可決されました。

●第3号議案:可決(賛成者の挙手が圧倒的多数だったので議長判断で計数省略)

第4号議題 理事尾義則解任の件

 第4号議案は社員16名からの提案ですが、尾義則氏からすでに会長及び理事を辞任する届出書が提出されており、JARL顧問弁護士から、辞任の効力はすでに発生して尾氏は理事ではないから、社員総会で解任する必要はない、できないとの助言があったことが議長から報告され、決議を省略することが決議されました。

●第4号議案:決議省略

第5号議題 理事田中透解任の件

 第5号議題は社員35名からの提案ですが、議長の求めにもかかわらず、趣旨説明を行う提案社員はいませんでした。JR3QHQ 田中透理事からは弁明書及び、口頭により解任提案は遺憾である旨の弁明があり、また、午前中に開催された第66回理事会で決議された本議案に反対する理事会の意見書配布がありました。出席社員からは、提案趣旨や提案経緯の説明要求や、提案者に対し責任をもってほしい旨の意見が出されました。議長から、提案取り下げの意向を提案者に挙手により確認を求めたところ17名が意向を示しました。その後、投票により採決を実施した結果、反対多数により第5号議案は否決されました。

●第5号議案:否決
(委任状、議決権行使書を含めた賛否の数 賛成:19、反対:94、保留:19)

(16時18分)

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 続いて、 令和4年度事業報告、令和5年度収支予算、令和5年度事業計画等の報告がおこなわれました(準備書面に対する回答は後日社員に送付することとして省略)。
 出席社員からは「QSLカードの転送状況と遅延解消に向けた取り組み」「JARLバンドプランの公開時期」「体験局運用と交信相手局のマナー」「コンテストに関する意見提出」などについて質問・意見・要望が出され、森田会長、吉井事務局長、宮本会員部長から回答がなされました。最後に、議長より社員総会速記録の復活について要望があり、第12回定時社員総会の全日程を終了しました。

(16時38分終了)

今回の社員総会の議題等は以下のホームページでご覧いただけます。
▽JARL Web(JARL会員専用)
https://www.jarl.org/Japanese/4_jarl/4-3_soukai/23-teiji/gian-m.htm

(6月29日)
(7月5日更新)



新会長にJA5SUD 森田耕司理事が就任

 令和5年6月25日に開催された第66回理事会において、尾義則理事の会長(代表理事)解職決議がなされ、新たにJA5SUD 森田耕司理事が会長に選任されました。
 また、森田耕司理事が会長に就任されたことにともない、副会長が空席となったため、JA8ATG 原恒夫理事が新たに副会長に選任されました。 新たにスタートした執行部は次のとおりです。

会 長 JA5SUD 森田 耕司 (新任)
副会長 JA7AJH 尾形 和俊
副会長 JA8ATG 原  恒夫 (新任)

▲尾形副会長

▲森田耕司会長(新任)

▲原副会長(新任)

(第66回理事会、第12回定時社員総会については、追ってJARL Webでお伝えします)

(6月26日)



JARL中央局JA1RLが「電波の日」特別運用を実施

 東京都豊島区のJARL本部のJARL中央局JA1RLは、令和5年6月4日(日)に、6月1日「電波の日」の特別運用をおこないました。
 当日はJA1RL中央局運用委員会(JG1KTC尾義則委員長)のメンバーによっておこなわれ、10時から18時半ごろまで7MHz帯から430MHz帯の周波数で国内各地の約1,000局との交信をおこなうことができました。
 JA1RL中央局運用委員会では、今後も積極的に運用をおこなって参ります。

 「電波の日」は、昭和25(1950)年6月1日に、電波法・放送法・電波監理委員会設置法が施行され、電波の利用が国民に広く開放されたことを記念して設けられました。

(6月5日)




   
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