December 2023 NEWS TOPICS INFORMATION

2023 JARLアイボールミーティング開催される

 令和5年12月14日(木)、東京都千代田区平河町のホテルルポール麹町で、アマチュア無線界関係者ほか、国会議員、総務省総合通信基盤局の幹部の方など約100名を迎えて「2023 JARLアイボールミーティング」が4年ぶりに開催されました。

 アイボールミーティングは、森田耕司JARL会長(JA5SUD)の開会の挨拶で始まり、続いて、江島潔参議院議員(JI4SAR)、総務省 総合通信基盤局電波部 小川裕之移動通信課長からの祝辞を賜りました。

【森田JARL会長挨拶】

▲開会挨拶をする森田JARL会長(JA5SUD)

 今回の開催は2019年以来の開催で、皆様のご支援・ご協力に改めて御礼申し上げます。本年6月に会長を就任、「新時代の到来」となるようなクリーンな事業運営に努めるべく「積極的な活動と情報発信」「組織運営の透明化」を2本の柱として新しい執行部をスタートしました。また「電波法施行規則等の一部を改正する省令や関係告示」が3月22日に公布され即日施行、一部が9月25日に施行されました。
 JARLの喫緊の課題はアマチュア無線の次世代を担う人材の育成の推進であり、引き続き皆様のお力添えを頂戴したいです。

 また、ご多忙のためご参加はいただけませんでしたが、開始前には鈴木敦衆議院議員ご本人ならびに井林辰憲衆議院議員の代理として秘書の方がご挨拶に駆けつけていただきました。(要旨)

▲祝辞を述べる江島参議院議員(JI4SAR)

【江島参議院議員・祝辞】
 中学1年生の時にアマチュア無線の免許を持っている友人がいて、免許を取得し、山口県でコールサインを得ました。その後、下関市長であった時に、地元のアマチュア無線連盟と協力をさせていただきました。地震などの災害が起こると電話網などが繋がりにくくなります。災害時のアマチュア無線ネットワークは強力なツールで、危機管理の方法の一つです。これから若い人たちがどんどん参加できるよう応援したいと思います。今日は皆さんと意見交換をしていきたいです。(要旨)


▲祝辞を述べる小川総務省移動通信課長

【小川総務省移動通信課長・祝辞】
 電波行政の推進に格別なご協力を賜り深くお礼申し上げます。本日は4年ぶりのアイボールミーティングで、多くの方が参加されています。総務省では、アマチュア無線の体験機会の拡大、免許手続きの迅速化、簡素合理化等の制度改正の措置をおこないました。JARLが掲げている青少年のアマチュア無線の支援について、体験機会の場を多く提供いただき、引き続きアマチュア無線の裾野の拡大に協力いただきたいです。(要旨)


 日本アマチュア無線機器工業会(JAIA)小路山憲一会長(JH3SED)に乾杯のご発声を頂き、一般財団法人日本アマチュア無線振興協会(JARD)三木哲也会長(JA1CIN)からも祝辞を賜りました。


▲小路山JAIA会長(JH3SED)による乾杯のご発声

▲祝辞を述べる三木JARD会長(JA1CIN)

▲JARL広報大使の水田さん(JI1BTL)

▲JARL広報大使のMasacoさん(JH1CBX)

▲閉会挨拶をする原副会長(JA8ATG)

▲駆けつけていただいた鈴木敦衆議院議員(左)

 会場はコロナ禍を経て久しぶりのアイボールQSOに花が咲くと同時に、大きな動きのあった令和5年のアマチュア無線界を振り返り、今後のアマチュア無線界の展望が熱く語り合われる中、JARL広報大使を務める演歌歌手の水田かおりさん(JI1BTL)とシンガーソングライターのMasacoさん(JH1CBX)の自己紹介につづき、来場の皆様が集合して記念撮影がおこなわれました。
 最後は原恒夫副会長(JA8ATG)の閉会挨拶で盛会のうち幕を閉じました。

(12月20日)



防災通信セミナー(松山市)で非常時のアマチュア無線活用について共有

 令和5年12月6日(水)に、愛媛県松山市で、四国総合通信局と四国地方非常通信協議会の主催による自治体関係者などに向けた防災通信セミナー<災害発生!!「いのち」を守る通信を目指せ>が開催され、当連盟の森田会長が参加いたしました。

 防災と通信について考える同セミナーにおいて、宇和島市の山下危機管理課長の講演では、東日本大震災などの災害でアマチュア無線が重要な役割を果たした、非常時の代替通信手段にアマチュア無線を活用することを市の地域防災計画に盛り込んでいる、長年休止していた市の無線局を再開して地元クラブと災害応援協定を結び通信訓練や防災イベントでの活用に取り組んでいるといった話があり、重要な通信手段が使えない場合のアマチュア無線の活用などについて参加者の皆さんと共有をされていました。

 自治体で実際に活用されている具体的な事例紹介など、社会に貢献するアマチュア無線の姿やその重要性をさらに広める大変有意義なセミナーとなりました。



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 社会に貢献するアマチュア無線に注目が集まる一方、趣味としてのアマチュア無線の魅力について「人気回復の兆し」と題した記事が令和5年11月21日の「読売新聞」朝刊に大きく掲載されました。森田会長や、熱心なアマチュア無線家としても知られているジャーナリストの柳澤秀夫さんをはじめ、カムバックしたアマチュア無線家の方などの話を紹介しながら、記者の交信体験を交えて、様々なアマチュア無線の魅力を伝えています。

(12月19日)



全国初 東海総合通信局と東海管内の全支部が座談会を実施

 JARL東海地方本部は、東海総合通信局 無線通信部陸上課様のご協力を得て、講演会および座談会を「東海ハムの祭典」「東海地方本部各県支部大会」にて実施しました。
 同地方本部は、総合通信局とアマチュア局免許人との間で情報交換やコミュニケーションを図り、情報を共有し意思疎通をおこなうことを目標に掲げて活動をおこなっています。
 東海総合通信局の協力で催された講演会と座談会のレポートをご紹介いたします。

▽全国初 東海総合通信局と東海管内の全支部が座談会を実施(PDF)
https://www.jarl.org/Japanese/2_Joho/News2023/toukai_zadankai.pdf

(12月19日)



宇宙飛行士と地上のアマチュア無線家との初交信から40周年

−記念イベントや式典開催も−

 1983年の11月28日から12月8日にかけて、STS-9スペースシャトル・コロンビア搭乗の宇宙飛行士(オーウェン・ギャリオット氏, W5LFL)が地上とのアマチュア交信をおこない、同宇宙飛行士は宇宙から地上のアマチュア無線家と交信した史上初の人物となりました。そして、その初交信から今年で40周年となりました。

 これを記念してARISS(※)では記念イベントや式典開催を予定しています。
 直近の記念イベントとして、ISS(国際宇宙ステーション)からアマチュア無線バンド(145.80MHz/FM)を使ったSSTVの画像送信を、日本時間の今年の12月16日(土)19時15分から12月20日(水)3時00分まで実施します。ISSが日本上空を通過する最新のスケジュールを確認してSSTV画像の受信に挑戦してみてはいかがでしょうか。

▽国際宇宙ステーション(ISS)が日本時間の12月16日(土)夜からSSTV送信イベント(145.80MHz)を実施(hamlife.jp記事)
https://www.hamlife.jp/2023/12/13/iss-sstv-202312-40th-anniversary/

 また、記念式典については、2024年2月22日〜24日にNASAの宇宙教育センターで開催されますが、ARISS執行部よりJARLからの財政支援スポンサーシップへの要請があり、11月25・26日に開催された第70回理事会において7,500ドルの支援を決定し、引き続きARISSの活動を支えていくことといたしました。

(※)ARISSはAmateur Radio on the ISS(International Space Station)の略で、ISS上のアマチュア無線局の設備を開発・運用するためのプログラムとして、ISS建設に参画している5つの国/地域(日本、米国、カナダ、欧州、ロシア)のアマチュア無線組織によって進められています。

(12月15日)




   
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