January 2021 NEWS TOPICS INFORMATION


滋賀県東近江市の滋賀学園中学校で中学生たちが国際宇宙ステーションと交信に成功

 2021年1月13日、滋賀県東近江市にある滋賀学園中学校アマチュア無線局(8N3SG)の生徒16名は国際宇宙ステーションに滞在中のシャノン・ウォーカー宇宙飛行士と約7分30秒の交信を楽しみました。
 今回の滋賀学園ARISSスクールコンタクトは日本でちょうど100例目であり、また滋賀県東近江市では「西堀榮三郎記念探検」の殿堂無線倶楽部(8N3NR)が滋賀県で初めてスクールコンタクトに成功してから実に10年目の交信となります。

  ★    ★  

 今回のARISSスクールコンタクトの発端は、以前よりこの中学校で自律型ロボットプログラミング講座の講師を務めさせていただいているご縁で開催を提案したところ快諾いただき、昨年7月にNASAに申請。11月に交信可能な日程が提示されたので、さっそく準備に取り掛かりました。
 交信予定候補日が決まってからは全校生徒から質問を募集。ボランティアの生徒16名が質問の厳選をおこない英語に翻訳。英語科の先生方による発音の特訓を通して実践練習を重ねました。
 また、「西堀榮三郎記念探検の殿堂」で実施した時のメンバーや関西ARISSプロジェクトチームにも協力を依頼して万全の体制で臨みました。

 1月10日にアンテナ設営を依頼。大阪、京都、遠くは和歌山から来ていただき2時間程で設営が完了。また、ARISS当日は平日にも関わらず集まってくださりアンテナコントロール機材から音響装置の設置調整まで手際よくご準備いただきました(今回使用したアンテナは、「株式会社ナガラ電子工業」様にご協力いただきました)

 ARISS受信信号は南西方向の空にISSが昇ってすぐの時間から強力に入感。混信もノイズも無く終始安定していました。この日の最大仰角は26度と低空飛行だったので心配しながら臨んだのですが、まったく問題なく完璧な交信が成立しました。


▲交信の様子、実践練習を重ねた英語で質問
 初めて宇宙飛行士に自分の声で質問をしてその応答を直接聞く事が出来た生徒たちは、恐らくは彼らの人生においてこれからも滅多に経験する事がないであろう瞬間であり、きっと凄い感動を味わった事と思います。この感動をいつまでも胸に抱いて宇宙や科学、また無線にも興味を持って、これがきっかけで将来そういった関係の道に進んでくれる生徒が一人でもでてくる事を望んでやみません。

  ★    ★  

 今回は新型コロナ禍での開催となりましたので、参加者全員入校時の検温、マスク着用、手の消毒、ソーシャルディスタンスの保持、スタジオ入室者制限、観衆・保護者はYouTubeを使ったオンライン配信での別室視聴、生徒のマイク非保持、アクリルフェンス等出来得る限りの感染防止対策を取って実施しました。

[レポート:早苗 惠造(JH3AZC)]

▲シャノン宇宙飛行士の応答に聞き入る生徒たち

(1月28日)

 




JARL中央局JA1RLが第74回QSOパーティに参加

 JARLでは、1月2日から7日の6日間、第74回QSOパーティを開催、全国各地のアマチュア無線家の皆様と新年のご挨拶を交歓しました。

 今年のJARL中央局JA1RLは新型コロナウイルス感染拡大防止のため、JA1RL運用委員会のメンバーが持ち回りでJA1RL/1にてQSOパーティに参加し、3.5MHz帯から430MHz帯の各バンドにQRV、特別運用をおこないました。

 1月2日は尾義則(JG1KTC)会長、3日から7日までは委員のメンバーが運用をおこない、約800局の皆様と新年のご挨拶を交わしました。
 JA1RL/1と交信いただき、ありがとうございました。
 QSLカードは1WAY、QSLビューロー経由にてお届けします。

 今年も、JA1RL運用委員会では、JARL中央局JA1RLの運用に積極的に努めて参ります。多くの皆さまと交信出来ますことを楽しみにしております。

(1月8日)



   
| 2020年のNEWS |