May 2015 NEWS TOPICS INFORMATION


「総務省が、2015年世界無線通信会議(WRC−15)に向けた我が国の考え方に係る意見募集」

 総務省は、平成27年(2015年)11月2日〜27日の間、スイス・ジュネーブで開催予定の2015年世界無線通信会議(WRC-15)の議題に対する「2015年世界無線通信会議(WRC-15)に向けた我が国の考え方」を作成し、平成27年5月30日から平成27年6月29日までの間、この考え方について意見の募集をおこなっています。

 今回意見を募集している中で、アマチュア無線に関係しているのは、

  • 議題1.4「5250-5450kHz帯におけるアマチュア業務への二次的基礎での分配」
  • 議題1.6「固定衛星業務(FSS)への追加一次分配」(10.1/10.4GHzアマチュアバンド関連)
  • 議題1.10「22-26GHz帯の周波数範囲内での移動衛星業務(MSS)(地球から宇宙、宇宙から地球)への分配」(24GHz帯アマチュアバンド関連)
  • 議題1.18「自動車用高分解能レーダーのための75.5-78.0GHzにおける無線標定業務への一次分配」(77GHz帯アマチュアバンド関連)
があります。

▽総務省の報道発表
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban10_02000016.html

(5月28日)


「詳細」


「カナダ・アルバータ州で山火事対応の非常通信を実施中
7.135 MHz及び14.135 MHz付近の周波数保護にご協力ください!」

 カナダ・アルバータ州で山火事が発生し、カナダのアマチュア無線連盟(RAC)が非常通信用として3.675MHz、7.135MHz及び14.135MHzの優先使用を要請しています(日本では、3.675MHzはアマチュアバンド外)。

 カナダ・アルバータ州で発生した山火事は、住民数千人が避難する事態となっており、アマチュア無線家グループはアルバータ州政府の非常事態対応における通信を支援しています。

 5月25日に11件の落雷による火災が発生し、消防当局は航空機も活用して消火にあたっていますが、このうち4件の火災はまだ燃え広がっている模様です。

 日本のアマチュア無線家のみなさんも、カナダの非常通信に混信や妨害を与えないように十分に注意してください。

(5月27日)




平成26年度末(平成27年3月31日)のアマチュア局数

 総務省の発表によると、平成26年度末のアマチュア局数は、次のとおりです。

北海道東北関東信越北陸東海
39,43544,234122,07718,18511,24458,982
近畿中国四国九州沖縄合計
52,92428,56019,69237,8012,447435,581

(5月27日)




QSLカードの発送方法変更について

 QSLカードの発送方法について、ヤマト運輸株式会社のクロネコメール便の廃止にともない、平成27年9月以降の発送方法変更の準備を進めておりましたが、諸般の事情により平成27年5月発送分以降のQSLカードについて、郵便などを利用しての発送に変更いたしました。
 何卒ご理解いただきますようお願いいたします。

(5月27日)




電波利用環境委員会報告(案)に対する意見募集
(電気自動車用ワイヤレス電力伝送システムに関する技術的条件)

 情報通信審議会情報通信技術分科会電波利用環境委員会(主査:多氣昌生首都大学東京大学院理工学研究科教授)は、平成25年6月からワイヤレス電力伝送システムに関する技術的条件について検討をおこなってきましたが、その技術的条件のうち「電気自動車用ワイヤレス電力伝送システムに関する技術的条件」について、委員会報告(案)を取りまとめて本報告(案)に関する意見募集を、平成27年5月27日(水)から平成27年6月25日(木)までの間おこなっています。

 なお、検討の対象となっている「電気自動車用ワイヤレス電力伝送システム(WPT)」は、79kHz〜90kHzの周波数帯を最大伝送電力7.7kW程度で使用するシステムです。

 意見募集の詳細は、総務省の報道発表をご参照ください。

(5月27日)


「詳細」


一般財団法人日本アマチュア無線振興協会(JARD)が「第二級アマチュア無線技士養成課程講習会」(eラーニング短縮コース)の受講者募集を開始

 一般財団法人日本アマチュア無線振興協会(JARD)は、平成27年4月30日付けで、無線従事者規則第22条の規定により、第二級アマチュア無線技士養成課程の認定申請を、関東総合通信局長あてに提出していましたが、このほど認定が得られ、平成27年5月25日から、第二級アマチュア無線技士養成課程講習会(eラーニング短縮コース)の7月期の募集を開始しました。

 今回(7月期)の募集期間は、平成27年5月25日(月)〜30日(土)、郵送による申込のみで消印有効です。7月期の定員は50名で、定員を超えるお申込みがあった場合、抽選で受講者を決定するとしています。

 受講の条件は、第三級(電信級)アマチュア無線技士の従事者免許証の資格を有する方であって、インターネット環境があり、簡単なパソコン操作(Webサイト閲覧、メールの送受信等)が可能な方となっており、受講料(無線従事者免許申請手数料1,750円及び消費税を含む)は49,750円です。

 なお、今回の「第二級アマチュア無線技士養成課程講習会」(eラーニング短縮コース)募集の詳細は、JARDホームページの次のページをご参照ください。

https://www.jard.or.jp/yoseikatei/course/grade2/recruiting_guidance_201507.html

(5月25日)


「詳細」


平成27年度「電波の日・情報通信月間」記念式典で、各地でアマチュア無線家が表彰

 各地の総合通信局等から、平成27年度「電波の日・情報通信月間」記念式典 (平成27年6月1日開催)で表彰を受けるアマチュア無線家が発表になってい ますのでご紹介します。

  • 「電波の日」関東総合通信局長表彰
    JG1HLD浅川伸一さん
    (山梨県電波適正利用推進員協議会会長)
    【功績の概要】
    多年にわたり、山梨県電波適正利用推進員協議会の会長として、地域に密着した電波の適正な利用のための周知啓発活動に積極的に取り組むなど、電波利用環境の維持に多大な貢献をした。

  • 「電波の日・情報通信月間」関東情報通信協力会長表彰
    • 特定非営利活動法人国際アマチュア無線ボランティアズ
      (代表:JA1UT林 義雄さん)
      【功績の概要】
      アマチュア無線の技術を生かし、通信手段が十分に整備されていないアフリカや東南アジアなどの地域に緊急用無線連絡網を構築するとともに、現地技術者の育成に尽力するなど、国際的な無線通信の利用の発展に多大な貢献をした。
    • JA0OG代田則高さん(一般財団法人アマチュア無線振興協会非常勤講師)
      【功績の概要】
      一般財団法人アマチュア無線振興協会の講師として、多年にわたり第三級及び第四級アマチュア無線技士の育成を通じ、アマチュア無線の利用の拡大に尽力するなど、電波利用の発展に多大な貢献をした。
    関東総合通信局の発表

  • 「電波の日」近畿総合通信局長表彰
    JA3ARJ大串龍生さん
    (大阪府電波適正利用推進員協議会会長)
    【功績の概要】
    大阪府電波適正利用推進員協議会会長として、クリーンな電波環境を創るため周知啓発活動によるリテラシーの向上と地域における電波の適正利用に多大な貢献をされた。
    近畿総合通信局の発表

  • 「電波の日」中国総合通信局長表彰
    広島県電波適正利用推進員協議会
    【功績の概要】
    電波適正利用の重要性を深く理解し積極的な周知広報活動を通じて地域の良好な電波利用環境の維持に多大な貢献をされた。
    中国総合通信局の発表

  • 「電波の日」四国近畿総合通信局長表彰
    〇一般社団法人日本アマチュア無線連盟 四国地方本部
    【功績の概要】
    平成8年以降、アマチュア無線局の不適切な運用に対してガイダンス局を活用した指導をおこなうとともに、昨年10月に四国内で初めて四国総合通信局と連携した指導をおこなうなど、アマチュア無線局の適正な運用の確保に多大な貢献をされた。
    〇香川県電波適正利用推進員協議会
    【功績の概要】
    多年にわたり電波利用環境保護の周知・啓発活動をおこなうボランティアとして電波教室や各種イベントを積極的におこなうなど、香川県内における電波の公平かつ能率的な利用の推進に貢献された。
    四国総合通信局の発表

  • 「電波の日」沖縄総合通信事務所長表彰
    JR6GV平良勝也さん
    (一般社団法人日本アマチュア無線連盟支部長)
    【功績の概要】
    一般社団法人日本アマチュア無線連盟沖縄県支部の長として、県内におけるアマチュア無線の健全な発展を図るとともに、災害時のアマチュア無線による協力網の構築に努め、更には県内のアマチュア無線局の電子申請率向上に寄与するなど、県内の電波利用の発展に多大な貢献をされた。
    沖縄総合通信事務所の発表

  • 「電波の日」東北総合通信局長表彰
    JA7LQR金津智洋さん
    (宮城県電波適正利用推進員協議会会長)
    【功績の概要】
    宮城県電波適正利用推進員協議会会長として、電波の適正な利用に関する知識の周知啓発等に取り組み、電波利用環境の保護に多大な貢献をされた。
    東北総合通信局の発表

  • 「電波の日」北陸総合通信局長表彰
    電波適正利用推進員3名(JA9MQ下島喜一さん、寺西謙一さん、JA9AKU松岸龍彦さん)
    【功績の概要】
    多年にわたり電波適正利用推進員として、電波の利用に関する相談や周知啓発など、地域の活動に積極的に取り組まれ、北陸の電波の適正利用の推進に多大な貢献をされた。
    北陸総合通信局の発表

(5月25日掲載)

(5月29日更新)

(6月3日更新)




宮古島ハムクラブ(JR6YGQ)が沖縄地方非常通信協議会平成27年度表彰

 沖縄地方非常通信協議会(会長:総務省沖縄総合通信事務所長 安井哲也)は、非常通信に貢献された個人及び団体に対して、平成27年5月18日に沖縄産業支援センターで開催された、沖縄非常通信協議会平成27年度定期総会において、非常通信に貢献があった2団体(宮古島ハムクラブ(代表:安谷屋 昇)、伊平屋村漁業協同組合(組合長:諸見富男))の表彰をおこないました。

 今回受賞した団体のうち、宮古島ハムクラブ(JR6YGQ、安谷屋 昇代表)は、平成26年9月4日〜6日にかけて沖縄県が実施した総合防災訓練と連携した、「宮古島市と沖縄本島を結ぶ光ファイバーが切断され、沖縄県総合行政情報通信ネットワークの使用が不可となることを想定した非常通信訓練において、短波帯のアマチュア無線を使用して宮古島市から沖縄本島で待機の、JARLの地方局JR6RLとの間で通信訓練を実施し、通常の非常通信ルートではない柔軟なルート設定の検証として有効であることが確認された」として今回の受賞となったものです。

【参考】平成26年度沖縄地方非常通信訓練を実施(平成26年9月4日〜6日)
http://www.jarl.org/Japanese/2_Joho/News2014/2014_news-9.htm#0918

(5月18日)


「詳細」


こぼれ話:日本国政府が南海の島「ニウエ」を新たに国家承認

 ニウエは、南半球の南緯19度、西経169度に位置する島で、ニュージーランドの属領としての期間の後、ニウエ憲法の下で内政自治権を得て、ニュージーランドとの自由連合関係にある地域に移行した島です。

 国連には加盟していませんが、12か国と外交関係を持ち、34の国際機関に加盟しているとのことです。国際電気通信連合(ITU)からは、「New Zealand - Niue」として国際呼出符字列「E6A-E6Z」の分配を受けており、ARRLのDXCCリストでも独立エンティティー(E6)となっています。

 日本からも比較的出かけやすいことから、日本のアマチュア無線家による海外運用がおこなわれるケースも多い、南の島のエンティティーの一つでもあります。

 ちなみにアマチュア無線の世界では、ニウエは以前ニュージーランドの符字列である「ZK2」のプリフィックスを使用していた時期もありました。

 さて、日本国政府はこれまでこの「ニウエ」を、国家としては承認していませんでした。

 しかし、このほど平成27年5月15日の閣議において、日本国政府はニウエを国家として承認することを決定し、ニウエとの国際関係を強化していくと発表しています。

 なお外務省によれば、ニウエの外交関係の所管は、当面のところ在ニュージーランド日本国大使館が担当するとのことです。

(5月15日)


「詳細」


平成27年度電波利用環境保護周知啓発強化期間の実施

 各地の総合通信局(沖縄総合通信事務所を含む)は、「不法電波から暮らしを守れ! STOP THE 不法電波!」をキャッチフレーズに、平成27年6月1日(日)〜10日(火)を「電波利用環境保護周知啓発強化期間」とし、電波利用環境の保護に関する周知・啓発活動を集中的・重点的におこないます。

 期間中には、ラジオ、新聞等のマスメディアによる広報や、公共機関・公共交通機関等へのポスター(写真右)や中吊りの掲示活動等を実施し、良好な電波利用環境の整備を推進していくとしています。

 また、6月1日(月)〜30日(火)を「不法無線局取締り強化期間」とし、捜査関係機関と共同して不法無線局を重点的に取締りをおこなうほか、公共工事現場や大規模工事現場における不法無線局対策として、建設工事関連の業界団体等に対し、電波法令遵守の周知を図り、不法無線局の排除や未然防止について協力を要請するとしています。

(5月14日)



   
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