July 2014 NEWS TOPICS INFORMATION


総務省が、アマチュア業務に使用する電波の型式及び周波数の使用区別を定める告示の一部改正案等に対する意見を募集(アマチュア局への475.5kHz帯の割当て等)

 総務省は、アマチュア業務に使用する電波の型式及び周波数の使用区別を定める告示の一部改正案等に対する意見の募集を、平成26年8月1日〜9月1日の間おこなっています。

 この改正案等は、JARLが数年にわたってアマチュア無線家の方々から意見を募集し、寄せられた意見を元に周波数委員会が改正案等をまとめて、総務省に改正を要望した内容が反映されたものです。

 今回の意見募集がおこなわれている改正案の中には、475.5kHz帯のアマチュア無線への新規分配に関する内容等も含まれています。

▽総務省の報道発表
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban14_02000200.html

(07月31日)


「詳細」


ARRL100周年記念行事盛大に開催される


▲開会式のひとこま。中央はN3KNのケイ・クレーギーARRL会長

▲DXCCは世界のアマチュア無線家がチャレンジしている(DXCCコーナー)

 7月18日・19日、アメリカ・コネチカット州のハートフォードにあるコネチカット・コンベンションセンターで、アメリカの連盟ARRLの創立100周年の記念行事が開催されました。
 同センターの3階の展示ホールに入ると、すぐにARRLコーナーが大きく確保され、その右手と奥の方に各出展者のブースが設けられていました。


▲大賑わいのARRLコーナー

▲JARLもブースを出展

 JARLもこの記念すべき行事にブースを出展し、JARL発行アワードのPRや申請受付、ALL ASIAN DXコンテストのPR、アメリカから来日する方々の、日本での免許申請に関する相談受付などをおこないました。
 JARLのブースは、ARRLのDXCCコーナーと通路を挟んで設けられ、左隣にIARU(国際アマチュア無線連合)、カナダの連盟(RAC)などがありました。
 日本の機器メーカーは、アイコム、ケンウッド、八重洲無線、第一電波工業、コメット、ルソー・タワーなどが展示をしていました。規模的には毎年5月にオハイオ州デイトンで開催されている「デイトンハムベンション」とは比較にはならない小規模な催事ではありましたが、連日、多くの来場者であふれていました。


[写真上]ツアーで訪問したARRL本部。閑静な住宅地の中にある。


[写真右]第2世紀のキャンペーン委員会の碑。モニュメントに描かれた肖像画はARRLの創設時の会長であるW1AWハイラム・パーシー・マキシム氏
 また、会場からは1時間ごとにARRL本部(コネチカット州ニューイントン)への見学ツアーバスが運行され、多くの方が見学ツアーに参加していました。
 ARRL本部には、第2世紀に向けたキャンペーン委員会が設立されており、すでに多くの寄付が寄せられているようです。

(07月28日)





第19回関西アマチュア無線フェスティバル(KANHAM2014)開催される

 今年も関西アマチュア無線フェスティバルKANHAM2014が、7月19日(土)・20日(日)の2日間、大阪府池田市の池田市民文化会館で開催されました。今年で19回目を迎える、関西アマチュア無線フェスティバルは、関西地方をはじめ他エリアからの来場も多数あり、特に開会直後からの会場内は例年にも増して大変な人混みとなりました。

 今年のKANHAMのテーマは「アマチュア無線 未来へのさらなる挑戦」、サブタイトルに「アマチュア無線は、コミュニケーションのオードブル」を据えて、さまざまな展示や催事、講演をおこないました。
 初日の開会前は、今にも泣き出しそうな曇りの開会式でしたが、テープカットの後入場が開始された頃には、すっかり夏の日差しに変わっていました。

 開会後からの、会場内の人混みは例年にも増してたいへんな勢いで、会場内はお昼過ぎまで身動きが取れない状態となっていました。

 その後も掘り出し物を探す方々、アイボールを楽しむ方々、見学を楽しむ方々の人混みが絶えることなく続いていました。夕刻には短時間のにわか雨に見舞われたものの来場者数はのべ5,000名を数えました。
 2日ものべ4,000名の来場者を迎え、2日間でのべ9,000名と、昨年ののべ8,000名を上回る賑わいで、来場者は各種の展示や催事を大いに楽しんでいたようです。
 各種講演等では、防災シンポジウム「阪神・淡路大震災から20年」、「総務省近畿総合通信局の協力による電波監視講演会・電波監視の概要と不法局の現状」のほか、毎年恒例のDXCC/IOTAフィールドチェックや、各種セミナーなども実施。
 恒例の笑福亭瓶太さんの落語ほかも好評で、各種イベントのMCとして、アマチュア無線家の歌手Masacoさん(JH1CBX)や、落語家の笑福亭瓶太さん(JO3KHA)が積極的に活躍していました。

 また定評のある、KANHAMの子供たち向け科学啓発イベントは、今年も、「こども科学スタンプラリー」の形式で、参加する子供たちが複数の電子工作や身近な素材を使った科学を体験して回る形式で開催され好評を集めたほか、今年は新たに宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力を得て「JAXA×JARLコズミックカレッジ」を新企画として開催しました。
 このイベントは、JAXAから講師の方を迎えて、主に小学校3年生〜中学校3年生を宇宙に関する講演がおこなわれたもので、聴講した子供たちはもとより、同行の保護者の方々もたいへん興味深げに聞き入っていました。
 また毎年恒例の南極教室、昭和基地の隊員とのライブ会議イベントも開催されました。

 そして来年、関西アマチュア無線フェスティバルは記念すべき、20回目を迎えます。実行委員会では「記念すべき第20回をより有益で有意義なものにしたい」とのことです。

●関西アマチュア無線フェスティバル会場の移り変わり。

 関西アマチュア無線フェスティバルは、阪神淡路大震災の翌年の、平成8年7月21日に大阪府大阪狭山市の大阪狭山市文化会館・SAYAKAホールで開催された「第1回関西ハムの祭典」がそのルーツです。

 その後、第2回〜第6回の5年間は、兵庫県尼崎市の尼崎リサーチインキュベーションセンター(ARIC)に会場を移しました。

 平成14年の第7回からは、大阪府池田市の池田市民文化会館に会場を移して現在に至っています。

 ちなみに余談ですが、KANHAMが池田市民文化会館に移った後、尼崎市のARICは兵庫県支部・大阪府支部が毎年1月に合同で開催している、関西のアマチュア無線界の大型イベントの一つ「関西ハムシンポジウム」の会場となっています。

(07月22日)





昨年に引き続き 日本アマチュア無線振興協会(JARD)がアマチュア無線講座を開催

 2014年7月6日(日)、東京都千代田区の科学技術館で、アマチュア無線振興協会(JARD)主催の小・中学生向けアマチュア無線講座が、JARL東京都支部、日本アマチュア無線機器工業会(JAIA)、CQ出版社の協力でおこなわれました。
 この催事は、JARDの平成26年度の情報通信月間参加行事の一つとして、昨年に引き続いて実施されたものです。

 当日参加したのは事前に公募した小・中学生35名で、会場には引率の保護者も多数詰めかけました。
 会場には、実際の受信音が聞けるようにした無線機、発振器を取り付けた電鍵、免許なしで使用できる特定小電力無線も展示され、開講前や休憩中にも子供たちが楽しそうに手にして遊んでいました。

 また、外の入口のそばに第一電波工業がデモカーとして製作した無線キャンピングカー(ジープ)も展示され、休憩時間に車の前での記念撮影もありました。

 講座はまず、身近で使われている電波の話、電波やアマチュア無線の歴史、アマチュア無線の楽しみ方などが説明されました。有名人のアマチュア無線家の話があったり、ARISSスクールコンタクトのようすをビデオで上演するなどの工夫もあり、わかりやすく説明されていました。

 続いて「モールスで遊ぼうコーナー」がありました。発振器付きの電鍵が一人一つずつ置かれましたが、始まる前から皆楽しそうに電鍵を思い思いに打 ち始め、会場はまるで秋の虫の音に満たされたかのような賑やかさになりました。
 子供たちには欧文26文字と数字の符号表が配られ、「SOS」や「AKB48」などの符号を実際に打ってもらいました。子供たちの飲み込みは早く、4人1組の班になって取り組んだモールス符号の聞き取りゲームでは、1位の班に賞品をプレゼントを贈るという内容でしたが、結局グループ間の差がつかなかったようで、最後はじゃんけん大会で1位を決めていました。

 最後の「工作教室」では、ハンダを使わず、部品をボードに差し込んでFMラジオを組み立てる「FMはこらじ」の製作に挑戦しました。保護者やJARL東京都支部のメンバー、JARDの職員が手伝いましたが、やや部品点数が多いため、30分程度時間がかかりました。それでも最後には全員のラジオが鳴り、会場はラジオの音で賑やかになりました。

 参加した小・中学生の皆さんは終始楽しそうに受講していて、この中から将来のアマチュア無線家が誕生してくれるかもしれないと思うと実に楽しみです。

(07月07日)




   
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