March 2013 NEWS TOPICS INFORMATION


無線従事者免許証の申請書提出先の拡大

 平成25年4月1日付けで、電波法施行規則及び無線従事者規則の一部を改正する省令改正が施行され、無線従事者免許証の申請書の提出先が拡大されます。

 これまでは、「無線従事者免許証の申請書」及び「無線従事者免許証の破損・紛失等の場合の再交付申請書」ならびに「無線従事者免許証の訂正(氏名等)の申請書」の提出先は、「国家試験に合格」または「養成課程講習会の修了試験に合格」した住所を管轄する総合通信局(沖縄総合通信事務所を含む。以下同)でしたが、平成25年4月1日以降は、お住まいの住所を管轄する総合通信局でも受け付けてもらえるようになります。


▲上図は総務省が制作した改正のイメージ(図をクリックすると大きな画像が表示されます)

(3月29日)



日本無線協会が公益財団法人に移行

 各種無線技士の国家試験等を実施している、財団法人日本無線協会(本部:東京都中央区晴海3-3-3) は、内閣府から認定を受け、平成25年4月1日付から「公益財団法人日本無線協会」となります。

 業務の内容及び本部・各地の支部の所在地等はこれまでどおりで変更はありません。

(3月28日)


「詳細」


2012年度日本天文学会で天文功労賞(JA9BOH前川公男さん)

 国内天文学研究者で構成される、公益社団法人日本天文学会は毎年、 天体の分野で功労があった方の年度表彰をおこなっています。

 このほど、2012年の表彰者が発表されましたが、JA9BOH前川公男さん (現JARL北陸地方本部長)が「天文功労賞」を受賞されることとなりました。

 今回の前川さんの、表彰の概要は「長期にわたる電波ビーコン発信による 流星電波観測への貢献」というもので、アマチュア無線の流星電波観測の ためのビーコンの発信を長期に渡りおこない、天文学の分野においても 大きな貢献があったというものです。

▽公益財団法人日本天文学会のWebサイト
http://www.asj.or.jp/
▽【参考】流星電波観測国際プロジェクト
http://www.amro-net.jp/about-hro/hro5b_j.htm

(3月22日)


「詳細」


NPO日本アマチュア衛星通信協会(JAMSAT)が、2013年シンポジウムを開催

 NPO日本アマチュア衛星通信協会(JAMSAT)は、2013年3月9日・10日、東京都 江東区の日本科学未来館において、シンポジウムを開催しました。

●「1.2GHz帯の周波数割り当て問題(みちびき付加機能)との干渉について」
 JA1DAO辻氏からありました。衛星通信のアップリンク周波数でもあり、我々の運用にも影響することから今後も注視していきたい内容でした(写真右)。

●日大と共同開発している「JAMSATトランスポンダーおよび38.4kbps高速 データ送信機の開発状況について」
 JH1CEP深井氏より説明がありました。1.2GHzアップリンクから145MHzへ設計変更し組立を開始したところとのことです。38.4kbps高速データ専用受信機も併せて開発中とのことですので、通常の受信機では不可能であり、開発が待たれます。

●「ソフトウェア無線技術(SDR)と衛星通信」
 JA1DAO辻氏よる「USBドングルと各種ソフトウェアの組合せを衛星受信に使った実践例」の比較発表は大変興味深い内容でした。

●「AMSAT-DLから」
 JA3GEP毛利会長から、P3E衛星の打上げ計画について説明がありました。
 大型衛星を打ち上げるロケットは商業衛星向けが主になり、打ち上げ機会を探すのは困難な状況になってきた。 しかし、世界各国のロケットをも視野に入れた打ち上げ機会を探して行くとAMSAT-DL会長のDB2OSペータさんから 心強い言葉が届いているとのことでした。

●「日大NEXUS 衛星バスの開発状況」
 日本大学の学生である上原氏から報告いただきました。NEXSUSは現在JAMSATと共同開発している衛星であり、順調に進捗しているようすをお話されていました。

●「FITSAT-1(NIWAKA)」報告
 JA6AVG福岡工業大学教授の田中先生から直々にお話しいただきました。
 現在も順調に運用中であり、アマチュア無線家のみならず天文愛好家や天文関係の科学館からも衛星からのLEDの光を撮影したレポートが報告されました。
 また、各国のアマチュア無線家からも姿勢状態のレポートも寄せられているとのことでした。(写真右

●本年度打ち上げられる筑波大学からの衛星である「ITF-1(結)の開発状況)」
 学生の斉藤氏から報告がありました。ビーコンはF2Aのモードで送信し、簡単なハンディートランシーバを使って受信できるようにするとのことです。

●「AMSAT-NA FOX-1プロジェクト」について
 JA3GEP毛利会長からAO-51の後継機として1UサイズのFMレピータの打ち上げに続き、FOX-2と称し3UサイズのSDRトランスポンダーの計画について報告がありました。
 方針としては、衛星の打ち上げ初期は大学や機関の科学技術の目的に使い、その後はアマチュア無線運用に使うとのことでした。
 この方式は現在JAMSATが取り入れている方式と同様であり、今後の流れになると強く確信しました。

●「2.4GHzの干渉状況」
 スペアナを使った実測についてJA1OGZ金子氏から報告がありました。
 唯一下側のバンドエッジのみ衛星通信に使うことが可能であり、その他全域は無線LANの電波に専有されている実情について報告がありました。(写真右

☆            ☆

 2日間を通して、衛星通信を中心に大学からの報告やJAMSATおよび海外AMSAT機関からの報告を織り交ぜ発表がありました。
 また、アマチュアバンドについての今後の方向と、実情についても認識を新たにすることができた2日間でした。

 JAMSATシンポジウムは来年も同時期に開催されますので、衛星通信に興味のある方はぜひ参加されてください。

(3月18日)



第12回西日本ハムフェア盛大に開催される(九州地方本部)

 3月3日、熊本県玉名郡長洲町のジャパンマリンユナイテッド(旧ユニバーサル造船)有明事業所体育館で、西日本ハムフェアが盛大に開催されました。昨年、一昨年と2年連続で雨天に見舞われた西日本ハムフェアですが、今年は底冷えのする寒さながらもピーカンの快晴に恵まれ、開会時間前から多数の来場者が集まりました。

 当初の開会予定時刻は09:30でしたが、実行委員会では、開会待ち時間の寒さへの配慮から、開会時刻を10分間切り上げて09:20から開会式を実施。河喜多 勝JARL九州地方本部長(JA6BXA)、宮川香枝子JARL理事(JF6MIT)、小川英一九州総合通信局無線通信部長によるテープカットをおこない、今年の西日本ハムフェアが開幕しました。

 会場内は開会直後から一瞬にして、身動きが取りづらいほどの人混みとなりました。タイトルの写真は10:25ごろの会場内のようすですが、この人混みがお昼過ぎまで続いていました。

 西日本ハムフェア実行委員会の発表によると、開場約1時間後の10:15時点では600名を突破、13:30時点で1,300名を突破と発表しています。

 来場の皆さんはさまざまな展示や掘り出し物散策、講演などを大いに楽しんでいたようです。

▲掘り出し物を散策を楽しむ来場者のみなさん
▲当日は快晴!屋外展示の見学を楽しむ来場者のみなさん
▲当日は快晴!屋外展示の見学を楽しむ来場者のみなさん

 また、毎年恒例の造船所見学も、当初予定していた定時発車便のほか、臨時便を増発するなど大人気を集めていました。14:30には抽選会がおこなわれ、今年の西日本ハムフェアの全日程が無事終了しました。

 実行委員会の最終発表によれば、今年の西日本ハムフェアの来場者数は約1,500名。昨年の1,450名を上回る過去最大の来場者を迎えて無事終了しました。

 西日本ハムフェア事務局を努めているJE6ONQ井上 滋さんは、「今年の西ハムも多数の方々の来場をいただき無事終了することができました。運営に協力してくださった皆様に感謝しています。現在のところ来年の開催会場は未定ですが、皆様方に楽しんでいただけるハムフェアをめざしてがんばりたいと思います」と語っています。

▲抽選会のひとこま ▲西日本ハムフェア前夜祭(3月2日)
    

(3月5日)



   
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