■南極リポート(第1回) 『第46次隊、運用開始!』

 日本のみなさん、こんにちは。
 3月6日、第46次日本南極地域観測隊(JARE46)による、アマチュア無線局8J1RLの運用を開始致しました。
 前次隊(JARE45)から引き継いだ2本のアンテナは、運用を前にして残念ながら2月の強風 (最大瞬間風速45m/s)で両方とも折れてしまいました。
 コンディションの上昇する日本の春に向けて、新しいアンテナの建設を計画していましたが、 3月6日、天候にも恵まれ、重機を扱える隊員の協力を得て、無事2本のアンテナを設置する ことができました。【写真上:1本目(10,18,24MHz帯用)のアンテナ設置。アンテナの後方、氷山の後ろに広がるのは南極大陸。下:2本目(14,21,28MHz帯用)のアンテナ設置。高所作業車を使って設置しました。】

 この6日の夜、アマチュア無線係がシャックに全員集合して開局式を行いました。JARE46では、アマチュア無線を運用できる有資格者が8名おります。 日本で多忙な出発準備の合間に国家試験を受けて合格し、こちらで初めて電波を出す隊員もいます。 観測隊の休日日課を中心に、それぞれの業務の都合に合わせて電波を出しますのでQSOよろしく お願いいたします。 【写真下:新設されたアンテナ。オーロラをバックに、JA方向を向いています】

 昭和基地の位置は南緯69度00分、東経39度35分です。 日本(東京)からは大圏コースでおおよそ205度、約14000kmの方向にあります。 皆さんからのコールをお待ちしております。
 多くの方とQSOできることを楽しみにしております。【写真右下:オペレータ全員集合。アンテナ設置を終え、シャックに集まり開局式を行いました】
(第46次日本南極地域観測隊 小林正幸 JR1FVH 2005/3/16)




協力:国立極地研究所