■南極リポート(第5回) 『冬至のミッドウィンター祭』

 8J1RLの6月分のログをお送りします。毎年のことのようですが6月はコンディションが良くない日が多く、さらに冬至を挟んだ3日間は越冬期間中の最大のイベントであるミッドウィンター祭があり、その準備等に時間をとられてしまい思うように運用することができませんでした。
 そのミッドウィンター祭は、太陽が昇らない極夜期のよい気分転換であり、バンド演奏あり、スポーツ、ゲーム、演芸などの各大会ありと忙しいながらも楽しい3日間でした。ちなみに極夜といっても1日中真っ暗というわけではなく、昼間は日の出前程度の明るさになります。
 そしてその間はオールアジアコンテストがあり、短時間ではありますが参加させていただきました。ただ日本にいるときからコンテストはほとんど参加していなかったのでかなり戸惑いました。
 ところで、各局のRSレポートを聞いているとどうも8J1RLからのレポートが厳しい数字となっているようなのですが、実は昭和基地には短波レーダーをはじめとした観測用の電波が飛び交っており、ノイズだらけのためRFゲインはかなり絞っています。ご理解お願いします。
(第45次日本南極地域観測隊通信担当 藤本 2004/07/03)
   

▲「冬至」をはさんでミッドウィンター祭も催される時期の極夜

協力:国立極地研究所