■南極リポート(第4回) 『オーロラとブリザード』

 こんにちは! 私たち45次隊には朝日新聞の記者とカメラマンが同行しています。 中山記者が朝日新聞のホームページに連載している「ホワイトメール」 (5月16日付け『至難のオーロラ撮影』)に、先日のオーロラの様子が 紹介されています。
 ここで中山さんが書いているように激しく動くオーロラを写真に写すのは至 難の業で、焦っていたらレンズカバーをはずすのを忘れていました(hi)。 ただ、本当はこのときオーロラを見るのが精一杯で、カメラはあさっての方 向に向けていたらしく、カバーがはずれていたとしても写真はうまく写らな かったのではないかと思います。

 実は先日も静かなオーロラがでていて、これはアマチュア無線用のアンテナ と共に写すことができたのですが、ただやっぱり暗く、思うようには撮れては いません。と思ったら大きな動きのがでて、あわてて飛び出したのです。 (今回、残念ながらオーロラの写真ではありませんが、太陽柱の写真を送っていただきましたのでご紹介させていただきます。JARL運用課)

 短波帯のコンディションもまさしくそうなのですが、こうした自然の雄大さを8J 1RLを通して何とかみなさんにお伝えできればと思っています。しかし、なかなか現 実は厳しく、わずかとなった日照時間を無駄にせず作業しないと冬あけに苦 労することになってしまいますので・・・。

 それにしても最近はコンディションが悪く、21MHz帯をはじめとしてすべての バンドで閑古鳥が鳴いてます。こんな時はすっぱりあきらめてオーロラの写真にかけるのですが、28日には風速50mを超える風を伴ったA級ブリザードが到来し、空どころか数m先の建 物すら見えません。アマチュア無線用のアンテナも悲鳴を上げています。
(第45次日本南極地域観測隊通信担当 藤本 2004/06/02)
   

▲太陽が地平線の直下に隠れている時に見える「太陽柱」

協力:国立極地研究所