■南極リポート(第3回) 『子供の日の特別運用に参加された小中高生のみなさんへ!』

 こんにちは。第45次日本南極観測隊通信担当の藤本です。 子供の日特別運用は大変残念な結果となりました。この前後の日は伝搬状況がよく、5Wでも通信可能だったのですが・・・。原因は5月はじめに起きた太陽フレアーによって地磁気嵐となり、日本と南極昭和基地との間の電離層が一時的に消えてしまったためと思われます。

 さて、結果は残念でしたが、では太陽フレアーとは何か? 地磁気嵐とは? 電離層がいつ頃元に戻ったのか? などなど多くの疑問を残すこととなりました。
 これらの疑問を一つ一つ解決し自らの知識とすることはみなさんのこれからの人生を楽しく、豊かにしていくことと信じています。

 南極昭和基地にはこの「なんでだろう」という心を持ち続け、これを解決することを喜びとする歳はとってはいますが「少年少女」が共同生活を営んでいます。
 寒い屋外での調査や作業は辛くとも、ともに目標を超えていく喜びを感じることができる仲間とともに、いつの日か皆さんと交信できることを楽しみにしています。
(第45次日本南極地域観測隊通信担当 藤本 2004/05/22)


■前回のリポートにもありましたが、藤本隊員によると最近オーロラがとてもきれいだそうです。先日もアマチュア無線のアンテナ越しにオーロラを撮ったまではよかったのですが、あわてて撮ったのでレンズカバーを付けたままだったそうですhi。
 今度またチャレンジしていい写真が撮れたら送っていただけるとのこと、ご期待ください!! (de JARL運用課)

協力:国立極地研究所