国際宇宙ステーション(ISS)の大西船長と交信成功! 埼玉県立狭山工業高等学校 ![]() 2025年4月2日、交信に成功(Image Credit NASA) 本校は、昭和37年に開校し、機械科、電気科、電子機械科からなる工業高校です。QTHは、埼玉県狭山市で航空自衛隊入間基地の横にあります。 校内で、アマチュア無線養成講習会をおこなっており、4アマは約60人、3アマは約40人が資格取得をしております。また、今年度は2陸特の養成講習会をおこない、資格取得を目指します。 無線部の目標は、47都道府県と交信、南極と宇宙と交信、ARDF競技で世界大会出場です。
![]() 日程は、昨年末に3月31日の週でと決まり、2月末には、実施予定日前後のISSの軌道予定が送られ、ほぼ真上を通過する一番条件のいい4月2日の18時18分を希望しました。(交信時間は10分程度) 3月29日(土)には、英語科の教員やALTも加わり、英会での会話を実機を使い小中学生と共にリハーサルをおこないました。部員は交信が慣れているので問題はありませんでしたが、小中学生は初めて操作するので、マイクの使い方や話し方などレクチャーしました。質問の回答を聞き取るために、英語科教員やALT(無線交信は初めてのため、ARISSのYouTubeを何度も視聴して無線を聞き取れる練習をしてきています。)も加わり無事にリハーサルができました。 交信当日の4月2日は朝からアンテナ動作とISSの軌道確認を入念にし、リハーサルも数回おこない、本番に向けての準備をしました。全員がすごく緊張している状態が感じられました。 ◆交信本番 30分前セレモニーがおこなわれ、狭山市長や埼玉県議会議員の皆様から激励の言葉をいただきオペレータールームに移動して、準備万端で狭山上空に来るのを待ちます。 18時7分に「RO4ISS This JA1YUT Do You Copy? Over」と呼び出しを始めました。 「聞こえます。どうぞ」と大西船長から応答がありました。メインオペレーターの部員は顧問の顔が笑顔になったので、「つながった!」と安心したようです。 その後、自動追尾装置の動作が不調のため、安田先生が手動で操作してとてもクリアに聞こえる59で、大西船長との交信が始まりました。最初は英語で交信をおこないましたが、「日本語で大丈夫ですよ」と言われて、急遽日本語で交信をおこないました。 「ISS内の配線はどのように配線されているか?」「無重力一番つらい姿勢は?」などの質問に、大西船長は「モジュールからタコ足配線のようになっている」や「ちぢこまる態勢がきつい」と答えていただきました。 部員に聞くと大西船長との交信が成功したことで、「成功するか不安だったが、成功して誇らしい」や「あっという間だった」などハイテンションで感想を言っていました。 ![]() 大西船長との交信の様子(ファーストコンタクト) 今回、生徒たちにこのような機会を作っていただいた、ARISS JAPANとスタークラブの皆様に心より感謝を申し上げます。誠にありがとうございました。
埼玉県立狭山工業高等学校 アマチュア無線クラブ(JA1YUT) |