2025年8月23 日(土)・8月24日(日)の2日間、東京都江東区有明の「有明GYM-EX(ジメックス)」で、日本のアマチュア無線界最大のイベント「第47回アマチュア無線フェスティバル ハムフェア2025」が開催されました。
(後援:総務省、文部科学省、東京都、NHK、公益財団法人日本無線協会、一般財団法人日本アマチュア無線振興協会、日本アマチュア無線機器工業会、一般財団法人科学技術継承財団)
猛暑が続く中、昨年に引き続き「有明GYM-EX」での開催。日本各地はもとより海外からも多くの方々が来場され、 来場者数は初日(土曜日) が30,000 名、2日目(日曜日) は12,000名にのぼり,2日間でのべ42,000名となりました。
 ▲開場前のテープカット
左から、JARL広報大使 JH1CBX Masaco様、日本アマチュア無線機器工業会(JAIA) JF1QCI 鈴木昭会長、国際アマチュア無線連合(IARU) VE6SH Tim Ellam 会長、参議院議員 JI4SAR 江島潔 先生、JA5SUD 森田耕司JARL会長、IARU 第3地域会長 YB0AZ Wisnu Widyaja会長、日本アマチュア無線振興協会(JARD) JG2GFX 種村一郎会長、 JARL広報大使 JI1BTL 水田かおり様
テープカットの後、今回から導入されたリストバンドを装着した来場者が続々と入場を開始しました。
その後、ハムフェアのセレモニーはイベントコーナー(メインステージ)に場所を移し、「開会セレモニー」として、国内外の来賓の方々にご挨拶をいただきました
 ▲テープカットで挨拶する森田JARL会長 |
 ▲「開会セレモニー」での国内外の来賓の皆様 |
今年で47回目の開催となったハムフェアは「GYM-EXで はばたこう アマチュア無線の世界」をキャッチフレーズに、JARLブースや特別記念局8J1HAMブースでの「体験運用」、イベントコーナーでは多彩なゲストによる講演やトークショー、実演やプレゼンテーションなどを気軽に楽しめるサテライトステージ、特別展示ブースや海外からの出展ブース、各無線機器メーカーの新製品紹介、ゾーニングされた各クラブコーナーの趣向を凝らした展示、さらに昨年に引き続いての陸上自衛隊の車両や今年は警察庁の車両が展示され、非常災害関連ブースを設けるなど、体験・交流・発信を通じてアマチュア無線の新たな楽しみを紹介するイベントとなりました。
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▲今年から導入された リストバンド(入場証)を 装着して会場内へ |
■特別記念局8J1HAMをアクティブに運用
 ▲森田会長の第一声で会場での運用がスタート |
 ▲第一声後の記念撮影 |
今回、公開運用の申し込みをWebで受け付けた「ハムフェア特別記念局8J1HAM」では、各周波数帯でアクティブに運用がおこなわれました。青少年・女性ハムの運用機会を広げるために、また、8J1HAMを“体験運用”していただくために、青少年や女性ハム、「体験運用」の優先枠を設け、ベテランはもちろんニューカマーまで多くの方が交信を楽しんでいただきました。
■JARL特設ブース
●体験運用コーナー
免許を持たない来場者にアマチュア無線の交信体験(体験運用)をしてもらうために、今年も「JA1RL/1」体験運用コーナーを用意。多数のご参加をいただきました。ここでは体験運用推進・ニューカマー支援委員会を中心とした経験豊富なスタッフによる交信の進め方の事前レクチャーがあり、そのあと実際にマイクを握って交信を行いました。
●ビギナー案内コーナー
中学生から大学生、専門学校生まで幅広い年代の学生・仲間が所属する「全国学生ハムクラブ」が中心に担当し、ベテランハムには聞きにくいような相談事もビギナー目線でお答えしました。
●南極昭和基地8J1RLコーナー
南極OB会アマチュア無線クラブの運営協力、国立極地研究所の協力により、雪原で発見された貴重な南極隕石や、数千年から数万年前の空気を含んだ南極の氷、実際に使用した耐寒服・ブーツ、さらにさまざまなパネルなどが展示され、観測隊員OBからの現地の様子が直に聞ける人気のコーナーとなりました。
■イベントコーナー(メインステージ)
メインステージでは、森田JARL会長の「変わりはじめた JARL その先へ 〜「100周年」を、未来へ踏み出すきっかけに〜」、澤谷邦男 東北大学名誉教授の「八木・宇田アンテナの発明とUHF帯長距離無線通信への挑戦」、田中JARL関西地方本部長「大阪万博8K3EXPOから」などの講演をはじめ、知見や学びにつながる技術解説、南極地域観測隊の取り組みや高ア連ジュニアハムの集い、授賞式・表彰式などが行われました。
■サテライトステージ
昨年新設された「サテライトステージ」は、個人や団体による多彩なプレゼンテーションが展開され、大変ご好評をいただきました。登壇者と聴衆の距離が近く、講演後の交流も活発に行われるなど、アマチュア無線の魅力を共有する場として新たな可能性を感じることができました。今年のハムフェアでも、活気あふれるアマチュア無線にまつわるトークや実演、プレゼンテーションなどが行われました。
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