「CQCQアマチュア無線!
世代を越えてコミュニケーション」

 


2022年8月20日・21日、東京ビッグサイト
南展示棟3・4ホールで盛大に開催される
アマチュア無線フェスティバル「ハムフェア2022」
レポートムービー(YouTube)

 8月20日(土)・8月21日(日)の2日間、東京都江東区有明の、東京ビッグサイト南3・4ホールで、日本のアマチュア無線界最大のイベント「アマチュア無線フェスティバル ハムフェア2022」が開催されました(後援:総務省・文部科学省・東京都・NHK・公益財団法人日本無線協会・一般財団法人日本アマチュア無線振興協会・日本アマチュア無線機器工業会・公益財団法人東京観光財団、協賛:電波新聞社・電波タイムス社・CQ ham radio・子供の科学)。

▲オープニングセレモニーでのテープカット(左から、
日本アマチュア無線機器工業会 JH3SED小路山憲一会長、
7K1KJK泉田裕彦衆議院議員、JG1KTC尾義則JARL会長、
第18回IARU第3地域総会 E25KAE Bun Vichitcheep議長、
日本アマチュア無線振興協会 JA1CIN三木哲也会長)
 今年のハムフェアは「CQCQアマチュア無線!世代を越えてコミュニケーション」をキャッチフレーズに3年ぶりの再会を楽しみ、感染症対策をした上で、青少年やベテランハムにアマチュア無線を通じて幅広い年代の新しい仲間の輪が広がるコミュニケーションを呼びかけました。
 また、会期中はアマチュア無線を様々な角度から取り上げ、時代や世代を経ても変わらないアマチュア無線、近年新たに誕生した無線のスタイルなどを、楽しみながら正しい運用についての理解が得られるよう各
種の催事をおこないました。
 3年ぶりの開催となった今回のハムフェアは、ハムフェアの開催を心待ちにしていた多数の皆さんにご来場くださり、来場者数は初日は25,000名、2日目は10,000名で、2日間でのべ35,000名となりました。

 会場では、ハムフェア特別記念局8J1HAMの運用はもちろんのこと、イベントコーナーでの講演やトークショー、無線機器関連メーカーのコーナーやクラブコーナーなどの展示に加え、特設ブースではWAKAMONO相談コーナーをはじめとして、今年新企画の「ハムフェアアンテナ&記念局見学ツアー」や南極ブースでの「南極昭和基地8J1RL観測隊オペレーターと話そう!」に青少年の皆さんが参加し、現役大学生が中心に相談相手となり会話が弾みました。
 このほか、JARLの情報番組 「Radio JARL.com」 のハムフェア2022・ライブ中継など、様々な催し物・展示がおこなわれました。

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■特別記念局8J1HAMをアクティブに運用

 開催初日、午前9時45分からのオープニングセレモニー(尾義則JARL会長の挨拶と来賓の皆様とのテープカット)に続き、特別記念局8J1HAMの運用が会長の第一声によって始まりました。JARL広報大使で演歌歌手の水田かおりさん、同じくJARL広報大使でシンガーソングライターのMasacoさんもその様子を見守りました。
 8J1HAMの運用希望者はJARL会員証と無線従事者免許証を持参のうえ当日会場で事前申し込みが必要ですが、希望者も多く1人30分間の運用枠がいっぱいになってしまう状況でした。8月20日・21日ともに、13時半〜14時頃は女性ハム向けの優先枠が用意され、YLオペレーターをコールする方が多数ありました。

■インフォメーション/スタンプラリー

 インフォメーションでは会場の案内のほかに、総務省が作成した「小中学生のアマチュア無線の実体験の機会が拡大!」「社会貢献活動でのアマチュア無線の活用」を紹介するパンフレットを配布。

 また記念スタンプの押印や、子どもたちが楽しみながらハムフェアの会場内を見学できるように、中学生以下を対象にスタンプラリーが用意されました。場内にはスタンプカードを片手にスタンプを探して歩き回る元気な子どもたちが見受けられました。達成一番乗りの参加者は、開場から1時間もたたずに見事にクリアし、記念品のJARLミニポーチを手にしていました。

■Radio JARL.com ハムフェア特別番組(特設スタジオから公開生放送)

 コミュニティ放送局「FM ぱるるん」の協力による放送ブースが設置され、Radio JARL.comなどの公開生放送や公開収録がおこなわれました。写真は初日正午からの生放送の様子です。尾JARL 会長をはじめ、来賓の泉田衆議院議員も出演。番組終了後、特設スタジオ前に集まった来場者を対象に抽選で賞品(JARLグッズ)がプレゼントされました。

■WAKAMONOビギナー相談コーナー
 今回の「ハムフェア2022」で新たに若者やビギナー、女性を対象とした「WAKAMONOビギナー相談コーナー」が開始されました。
 運営側も若手スタッフ(WAKAMONO無線家有志の学生さん12名)が中心となって担当し、WAKAMONO 目線で相談に乗っていました。

■ハムフェアアンテナ&特別記念局見学ツアー
 「WAKAMONOビギナー相談コーナー」と共に、今年初めて企画したこの見学ツアーは「ハムフェア2022、アンテナがすごい!」をテーマに、1日目と2日目の午前・午後、それぞれ1回ずつおこなわれ、60名の方が参加しました。
 屋上に設置した高さ26メートルにおよぶタワーやアンテナを見ながら、若手スタッフによる分かりやすさを心掛けた説明があり、また、希望者にはアンテナタワー前でチェキによる記念撮影サービスもおこなわれました。
 そのあと特別記念局8J1HAMや南極局8J1RLのブースに移動し、各スタッフから無線設備についての説明がおこなわれ、参加者の質問にも答えていました。

■南極昭和基地8J1RL観測隊オペレーターと話そう!」コーナー
 南極OB会アマチュア無線クラブ(JS1YHB)に協力いただき、現役&OBの観測隊員が待機。南極地域観測隊員の話を直接聞けるコーナーだけでなく、南極基地からの運用でこれまで発行されたQSLカード一覧ポスター(QSLカードコレクション)が掲示され、要望や質問・励ましなど(例えば「SSBに出てください」といった要望)が書き込めるホワイトボードも用意されました。

■FMスピーカーラジオが人気! 工作教室

 今回用意されたキットは「FMスピーカーラジオ」と「モールス練習機」の2種類です。実際に組み立てるとラジオ番組が聞こえる面白さや達成感から、「FMスピーカーラジオ」の人気が高かったようです。はんだ付けが不要で、穴に差し込むブレッドボードを使い部品を取り付ける手軽さも好評でした。
 キット代はいずれも500円。ベテランのスタッフがサポートしてくれるので、30分〜1時間ほどで組み立てられます。希望者には「修了証」も発行されました。夏休みの自由研究に最適だと、例年人気のコーナーです。

【参考】工作教室で用意した教材の「FMスピーカーラジオ」の組立マニュアルは「FMスピーカーラジオ組立説明(PDF形式)」「モールス練習機組立説明(PDF形式)」でご覧いただけます。(TNX JH1CRF功力芳郎さん(教材制作))


■イベントコーナー

 イベントステージでは、技術解説からトークショー、出展報告や集い・表彰式まで、多彩なイベントが2日間に渡り開催されました。(敬称略)

○8月20日(土)のイベントコーナーの演目

  • 広報大使によるトークショー(水田かおり・Masaco、進行役:JARL会長 JG1KTC 尾義則)
  • 62次隊の越冬生活と8J1RLの運用報告(南極OB会アマチュア無線クラブ JG3PLH 近藤 巧)
  • JAIA技術委員会 移動運用アンテナ大研究〜HF アンテナの設計・調整〜(第一電波工業株式会社 技術部 小林航)
  • 自作品コンテスト 表彰式/JARL全日本・全世界10000局アワード総務大臣表彰状授与式(総務省・JARL)
○8月21日(日)のイベントコーナーの演目
  • 高ア連「ジュニアハムの集い」(全国高等学校アマチュア無線連盟)
  • アマチュア衛星「てんこう2」の概要(日本大学理工学部 航空宇宙工学科 奥山研究室 JS1YAW)
  • 関東UHFコンテスト 表彰式(JARL関東地方本部)

■ハムフェア2022自作品コンテスト表彰式

 今回の自作品コンテストでは、コロナ禍の影響もあり新たに「ハムフェア2022」としての募集はおこなわず、昨年予定されていた「ハムフェア2021自作品コンテスト」の入賞作品が今回、会場内に展示され、表彰状の授与となりました。応募は規定部門39作品,自由部門19作品。入賞はそれぞれ5作品です。
 自由部門で最優秀賞となった「7MHzデジタル処理型100W AM送信機」(JA9YZ島田亮一さんの作品)が総務大臣賞に輝きました。

■ビジネスコーナー/JAIAコーナー/クラブコーナー

 ビジネスコーナーやJAIAコーナーに出展のアマチュア無線機器関連メーカーブースには、各社の注目の製品が一堂に展示されました。来場者の皆さんは見て体験して、また興味深い製品に関して、ブースの担当者の方の説明に熱心に聞き入る姿が印象的でした。
 クラブコーナーも、日頃の活動のPRの場として、またハム仲間の交流の場・情報交換の場として、さらには掘り出し物散策の場として、多くのアマチュア無線家や友人・ご家族などで両日とも大いに賑わいました。

開催前のハムフェア2022インフォメーション


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