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自作品コンテスト入賞作品紹介

 ハムフェア2009自作品コンテストには、規定部門および自由部門に、個性あふれる36作品の応募がありました。審査の結果、次のとおり各部門の受賞が決まりました。受賞者のみなさん、おめでとうございます(敬称略)。
 入賞作品はハムフェア会場内に展示いたしますので、ぜひ実物をご覧になってください。
 また受賞者の方々は、8月22日(土)、ハムフェア2009イベントコーナーでおこなわれる表彰式で表彰いたします。


規定部門
【7MHz DC受信機】

最優秀賞(総務大臣表彰)

7MHz PSN方式DC受信機 JJ1INO 井上洋輔

  • PSN方式の採用により逆サイドバンド混信を除去し、快適受信。
  • 新7MHzバンド(7.000〜7.200MHz)対応のSSB/CW/AM用DC受信機。
  • 自励VFOにより200kHzをカバーし、トロイダルコアや各種コンデンサーの組み合わせによる温度特性の補正と電源の安定化で周波数安定度は良好。
  • 位相推移型AFバンドパスフィルタの多段活用により、CWに適した高選択度を実現。
  • RF-PSNは、調整不要なデジタル方式を採用。そのために必要な4倍の28MHz帯Loは水晶発振とのプリミクス方式とした。

優秀賞第一席

AF段にQマルチプライヤー
を使った
7.0-7.2MHz DC受信機

JA2AEP 加藤 厚

  • AFフィルターにオーディオQマルチプライヤー回路を使用することにより高選択度を得ている。
  • オーディオQマルチプライヤーの選択周波数を連続的に可変するために可変インダクターを製作。
  • 2重糸掛け式ダイヤル機構を製作。安価でかつバックラッシュのない円滑なダイヤルフィーリングとCW、SSB受信に十分な減速比を得ている。

優秀賞第二席

7MHz DC RX 8面体

石川英明

  • 操作するツマミやスイッチを 正面に集めると操作しづらいので、操作面を3面に分け、150度の角度を付けて人の体に合っている使いやすい形にし、本体を8面体とした。
  • ケースや部品は入手しやすいものを使用し、コイルも手作りで作成。
  • 操作確認、回路変更がしやすい形で作り、RF・AF・ETC回路がブロックごとに外せる形とする。

優秀賞第三席

7MHz ダイレクト 3
レシーバー

 JE1UCI 冨川寿夫

  • 3つのダイレクトを使った、7MHzのSSB/CW用受信機
    1. ダイレクトコンバージョン
    2. ダイレクトデジタルシンセサイザー
    3. ダイレクトAGC
       AGCは一般的に使われるようなループを使ったAGCではなく、AFアンプの中でゲインをある程度一定レベルに押さえ込むという試みをおこなった。

アイデア賞

コンプリメンタリーDBMを使った7MHzDC受信機と気柱共鳴スピーカー

JF2NMY 高木 正人

  • CW受信用。
  • 高周波増幅段は設けない。
  • 検波には平衡型ミキサーを用いた。
  • スピーカーは共鳴筒の中に取り付け、トーン周波数に気柱共鳴させる。

努力賞

7MHzDC受信機

JA3CVF 森本 清

  • 電源の一部を除いて真空管を使用。
  • バランスビーム管7360を使って混変調特性を向上。
  • 入力回路に同調周波数可変のBPFを挿入。
  • 3段切り替えのAFフィルターを挿入。
  • 大型バーニアルダイアルを5mm厚のパネルに取り付けて昔の通信機風とした。

デザイン賞

7MHz DC 受信機
9R59復刻版

JH1CEP 深井 貫

  • アマチュアの精神を活かし新しい技術に挑戦する。
    1. RF-プリディストーションで歪みを改善し混変調に強くする。
    2. AMPの帰還を可変し、NF、歪みに強い受信機にする。
  • 部品は秋葉原で購入できる部品を使い、できるだけ高価な部品は使わない。
  • 9R59に似せた受信機(体積比14%)

自由部門

最優秀賞(総務大臣表彰)

ARDF競技専用スタートチャイム ARDF関西チーム

  • 電源に単二乾電池と単三乾電池が選択できる。
  • 長時間の動作が可能で、すべてのARDF競技に使用可能。
  • 5分間隔以外に、練習用として4分、3分、2分、1分間隔にも対応。
  • 音声が日本語(国内大会)と英語(国際大会)の二種類(他も可)の選択が可能。
  • 音声と電子音と共にLEDの表示と、電圧と時間もLCDで表示。
  • 回路設計、ソフト開発、基板、ケース加工等、グループ員で手分けして製作。

優秀賞第一席

どこでもチューニング
・アンテナシステム

JA9BSL 野村 実

  • アンテナのエレメント長を自由に変えることで、7MHz〜50MHzまでを連続カバーするアンテナシステムである。
  • エレメント長を変える手段として、2個のプーリー間にナイロン線とステンレスワイヤーを繋いだループを掛け、プーリーを回転させる構造を採用している。
  • 一方のローラーに摺動接点による給電点を設け、給電点より上のワイヤーを上側エレメント、下側を下側エレメントとしたものを2個作り、給電点を内側にして左右対称に配置したアンテナである。
  • 上下のエレメントは給電点を中心に、それぞれ個別のダイポールアンテナとして動作する。
  • 下側エレメントにローディングコイルを入れることで、カバー周波数帯を広げている。

優秀賞第二席

50MHz ポータブルトランシーバー

JR1RMS 池田孝博

  • 本体内にバッテリーとホイップアンテナを内蔵
    し、SSB、AM、FMでポータブル運用可能。
  • 各ユニット、ケースなど全て自作し、ダイヤル機構は糸掛ダイヤルとボールドライブの組み合わせで1回転約25kHz(平均)とした。
  • 1バンド500kHzのアナログVFOで、プリミックス方式により4バンドで2MHzのカバーを可能とした。
  • 送受信部ともRF部はバリキャップによりバンド、チャンネルごとのチューニング可能。

優秀賞第三席

デジタルLCメータ

JA1HHF 日高 弘

  • 最新のワンチップマイコン使用により、周波数測定と数値への換算が高速。
  • 測定した値はLCD(液晶表示器)にデジタル表示(数値表示)される。
  • コンデンサーとコイルの測定切替は1個のスイッチ操作で簡単におこなえる。
  • 製作容易でLCDの照度調節以外、調整不要。

アイデア賞

おさわりトンツー

JASC

  • モールス符号を自動的に発生させ、音響がスピーカーから出力されるのと同時にLCDディスプレーに出力した文字が表示されるため受信練習がおこなえる。
  • 発生したモールス符号に応じて縦振り電鍵が自動的に動くため、電鍵に触れることでモールス符号の送信操作を体感できる。
  • モールス符号の速度および発生パターン(和文/欧文など)は簡単に切り替えることができる。

努力賞

デジタル信号処理
・ツートーンオシレータ

JJ1LXH 成田隆司

  • 1個のPICマイコン内部で、2波 同時発信とミキシングのデジタル信号処理をおこない、ツートーンを一発生成。
  • 入手しやすい部品で構成され、簡便な回路で完全無調整、製作の容易性を向上。
  • 低消費電力な回路構成で電池内蔵型とした。
  • ツートーン以外にシングルトーン発信機能も盛り込み、頻繁に使用する発信モードを内部に記憶させておけるようにしているので、電源ONで即、好みのモードで発信を開始します。

努力賞

中山間部大規模災害対応型
アマチュア無線HF通信システム

JA1IKA 石野英雄

  • ホームメイドの可搬型木製ボックスに通信で使用する必要な機器や補助パーツが収納されたオールインワン型の災害対応型アマチュア無線HF通信システム。
  • システムの機器間は配線済みで、使用時の複雑な配線作業が不要。
  • システムの電源は、災害時身近にある自動車備え付けの12V系バッテリーに接続して運用。平常時などAC100V系パワーサプライユニットも使用できる。
  • 災害時の道路寸断や遮断を考慮して人力による持ち運びが容易となるように考慮されている。

デザイン賞

50メガAM送信機
(12V真空管使用)

JK1BMK 青木一郎

  • ヒーターだけでなくプレート電圧が12Vで動作する真空管を使用
  • 電源は12Vの単一電源とし受信時にはヒーター消費電力を半減。
  • ヒーター加圧時の突入電流緩和回路
  • 透明ケースを使用することによりヒーター点灯ほか、状態監視が常時可能。
  • 周波数はVXOによる可変のほか半固定コンデンサーによる固定


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