JARL会長

希望に満ちたアマチュア無線の未来を


 この度、6月に開催された第66回理事会において、髙尾義則前会長に代わり、当連盟の会長に就任いたしましたJA5SUD 森田耕司でございます。今般の会長交代により、新しい執行部がスタートいたしましたことを会員の皆様、関係各位にご報告申し上げます。そして、「積極的な各種活動と情報の発信」ならびに「組織運営の透明化」を2本の柱として、わが組織に興味を持っていただけるような仕組みを作ってまいりたいと思います。アマチュア無線、そしてJARLにとって真の意味での「新時代の到来」となるようクリーンな事業運営に努めてまいります。

 さて、会長就任から間もないこの8月に、「さあ行こう!アマチュア無線の新時代」をキャッチフレーズとして「アマチュア無線フェスティバルハムフェア2023」を東京ビッグサイトにて開催いたしました。猛暑の中での開催でしたが、2日間でのべ43,000名と昨年を上回る多数の方々にご来場いただきました。ご来場の皆様をはじめ、国内外の来賓の皆様、出展者の皆様、そして新体制スタートから程なくして開催された本イベントにご協力をいただいた関係各位にあらためて御礼を申し上げます。会場でお会いした皆様からは、当連盟の新体制スタートや、アマチュア無線に関する大きな制度改正に対する取り組みについて期待を寄せる声を多数頂戴いたしました。

 そのアマチュア無線に関する制度改正でございますが、本年3月の体験運用をはじめとした制度改正施行に続き、この9月には無線従事者免許と無線局免許の同時申請などの制度改正が施行されました。JARL NEWSでもこれまで詳しくお伝えしてまいりましたが、これはアマチュア無線界にとって極めて重要な出来事であり、この大きな追い風をとらえ、当連盟としても、関係する団体・企業等と一丸となって協力しながら、新たな制度を活かしてアマチュア無線の振興と次世代育成に取り組み、併せて社会に貢献するアマチュア無線の姿を示していきたいと考えております。

 当連盟の喫緊の課題はアマチュア無線の次世代を担う青少年の育成であります。今回のハムフェアでも、体験運用の実施や、制度改正の周知広報活動に積極的に取り組みましたが、今秋開催されるCQ ham radio誌主催の「体験運用の日」の後援など、次世代育成に資する各種活動を継続的に支援してまいります。それと同時に、アマチュア無線をこれまで支え、長きにわたり楽しんでこられたOMの皆様が、今後も末永く充実したアマチュア無線ライフを送っていただく施策を講じてまいります。

 当連盟は間もなく創立100周年を迎えます。会員の皆様や関係各位のご意見・ご要望に耳を傾けながら、「積極的な各種活動と情報の発信」ならびに「組織運営の透明化」の2本の柱を掲げ新しく生まれ変わったJARLとして、会員の皆様からのご期待に添えるよう、そして、社会貢献へのご期待にお応えできるよう事業運営を進めてまいります。次の100年に向けて、希望に満ちたアマチュア無線の未来を支える団体として、会員の皆様とともにこのJARLをより発展させてまいります。

一般社団法人日本アマチュア無線連盟
会 長 JA5SUD 森田 耕司

2023年10月