November 2018 NEWS TOPICS INFORMATION


北海道アマチュア無線セミナー2018開催される

 平成30年11月4日、北海道札幌市の協同組合札幌総合卸センターで、北海道地方本部主催の「北海道アマチュア無線セミナー2018」が開催されました。
 北海道地方本部管内を中心に、関係者を含めのべ300人の来場者が集まり、10テーマの興味深い各種セミナーの講演等がおこなわれ、来場者はさまざまな講演等に聴き入っていました。

★前身の一つは「総務省アマチュア無線フォーラム」

 北海道地方本部のセミナーやフォーラム系の近年のイベントは、北海道総合通信局と北海道地方本部が協力して2012年2月および2014年2月に、札幌駅前通地下広場「北大通交差点広場」で開催された、「総務省アマチュア無線フォーラム in 北海道」が、イベントとしての規模は小さいながらも、その前身の一つであると言えるのかも知れません。

「総務省アマチュア無線フォーラム in 北海道」
【もしも災害発生時、大切な人と連絡が取れなくなったら、あなたはどうしますか?】

(2012年2月18日開催)


●講演会
  1. 静電気を使って通信してみよう
  2. 「もしも」の時の命綱−あなたを助ける「アマチュア無線」
●体験ブース「タッチアンド・トライ」電波利用電子申請・届出システムLite
●展示ブース「アマチュア無線機器メーカーによる実機展示会」等

北海道アマチュア無線フォーラム2014
【アマチュア無線をもっと楽しく!手続きは簡単便利な電子申請で】

(2014年2月16日開催)


●講演会
  1. 「アマチュア無線の楽しみ方」
  2. 「宇宙天気とアマチュア無線 − サイクル24の現状を交えて
●電子申請体験ブース
電波利用電子申請・届出システムLiteタッチアンドトライ
●実機展示ブース
アマチュア無線機器メーカー等による実機展示会等

※2014年には函館市で「アマチュア無線ゼミナール in 函館」も開催されています。

 このフォーラムは、実質的には北海道総合通信局による「広く北海道総通管内の多くのアマチュア無線家に向けた電子申請の普及促進イベント」の一つでした。
 開催当日は道内各地から多くのアマチュア無線家が集まり、電子申請の説明を受け、アマチュア無線関連機器メーカーの展示や、フォーラムの講演に耳を傾けていたようです。

★北海道ハムフェアの復活!

 実は時を同じくしてこのころ北海道地方本部では、過去3回開催実績のある「北海道ハムフェア」の復活構想を温めていたのです。

 北海道ハムフェアは第1回が1988年10月1日・2日、第2回が1989年9月30日・10月1日、第3回が1991(平成3)年8月10日・11日ですから、もし、2015年に第4回の開催が実現できれば、まさに24年ぶりの復活となります。

 そして、このとき実行委員会では万全の準備を進めて、この年9月「第4回北海道ハムフェア」を、来場者を延べ1,500名迎えて開催したのです。


▲第4回北海道ハムフェア(2015年9月)の開会式

▲来場者で賑わう第4回北海道ハムフェア会場

★北海道アマチュア無線セミナーの発想とその役割

 北海道地方のアマチュア無線家の間では、翌2016年も「北海道ハムフェア」の開催が大いに期待されたようです。しかし、広いひろーい北海道地方本部管内から、数多くのボランティアスタッフに集まってもらい、毎年アマチュア無線の大きなお祭りの準備開催をすることは極めて困難です。
 そこで北海道地方本部では、この北海道ハムフェアがない2016年を補完するイベントとして、「北海道アマチュア無線セミナー」を開催することにしました(右の写真)。
 このイベントはある意味、前出の「総務省アマチュア無線フォーラム in 北海道」の興味深い役立つセミナーや講演を内容の充実を図ったセミナーで、イベントの実施に際してのスタッフ動員数の負担を軽減できるイベントとして開催することができたのです。
 ちなみに、2016年開催時の各種講演の内容は、次のとおりでした。

北海道アマチュア無線セミナー(2016年10月23日)の各種講演内容
  • 「アウト・ドア・ハムライフ&JARL紹介」 尾義則JARL会長(JG1KTC)
  • 「JARL国内コンテスト、QRV from 北海道」 佐々木 敦氏(JR8VSE)
  • 「UHF帯・簡単自作アンテナについて」 山田徳充氏(JR8IJT)
  • 「新スプリアスの対応について」 坂本純一JARD専務理事
  • 「JT-65-HFとは??ローパワーで“DX”を楽しむ?」石関常見氏(JA8IZP)
  • 「ハムログお勧めの機能」 浜田 博氏(JG1MOU)
  • アイコム(株)、八重洲無線(株)によるアマチュア無線機器最新情報

▲のべ1,700名の来場者を迎えて開催された第5回北海道ハムフェア(2017年9月23日・24日)

▲北海道アマチュア無線セミナー2016の講演のようす

 昨年2017年は第5回北海道ハムフェアの番です。2年ぶりの待望の開催に、第4回を上回る延べ1,700名の来場者を迎えることができました。

 そして今年2018年は2年ぶりの「北海道アマチュア無線セミナー」の順番です。
 2016年の前回より一層、セミナーの各講演内容の充実を図り開催され、ご来場の方々は充実したセミナーの一日を過ごされたようです。


Seminar1「衛星通信をやってみよう」JAMSAT理事 金子 明氏(JA1OGZ)

Seminar2「最近の電波法令違反事例とその対策について」総務省北海道総通電波監理部長 津幡岳弘氏

Seminar3「アマチュア無線を楽しもう!移動運用セミナー」JARL会長 高尾義則氏(JG1KTC)

Seminar4「新スプリアス対応について」一般財団法人日本アマチュア無線振興協会(JARD)

Seminar5「ダイレクトサンプリングはついにV/UHFの世界に〜IC-9700の魅力をご紹介〜」アイコム(株)

Seminar6「混信と戦う現代のHF機」八重洲無線(株)

Seminar7「TS-890の実戦力?その機能と技術?」(株)JVCケンウッド

Seminar8「FT8の始め方・楽しみ方」JARL石狩後志支部長 三井 武氏(JA8DKJ)

Seminar9「衛星通信でスリルを味わおう!」大和田 明氏(JA8KGG)

Seminar10「南極生活と通信担当の役割」藤原 聖二 氏(JH8TXD)

役立つ興味深い講演に聴き入る来場者のみなさん

★来年はきっと…北海道ハムフェアへの高まる期待

 近年、北海道地方本部で隔年ごとに開催されている、北海道ハムフェアと北海道アマチュア無線セミナーは、隔年ごとにそのお互いを補完するイベントであると言えるでしょう。
 2019年は、「第6回北海道ハムフェア」の番です!来年も、北海道地方本部のビッグなイベントに大いに期待しましょう。

(11月12日)




国土地理協会が「2019年カレンダー全国市町村マップ」を発行

 公益財団法人国土地理協会(JGDC)は、「2019年カレンダー全国市町村マップ」(B1判、72.8cm×103cm)を今年も作成し、希望者に向けて配布を開始しました。

 このカレンダーマップは、2019年1月1日現在での全国の市町村名を載せた日本全図で、2018年10月1日に市制を施行したばかりの福岡県那珂川市についても、もちろん地図上に反映されています。

 地図には、平成11(1999)年4月以降に合併した市町村を緑色で示すとともに、名称を赤い文字で表示してあります。合併前の旧市町村名は紺色で表示してあります(ただし、市・町・村の表記は省略)。

 JCC、WACA、AJAなど、アワードハンティングに有用な参考資料と、2019年のカレンダーの役割を兼ね備えたもので、国内アワードハンターの方々をはじめアマチュア無線家の間で大人気のグッズです。

●申込み方法
 「2019カレンダー全国市町村マップ」の配布を希望される方は、205円分の切手を貼った返信用封筒(250×340mm以内)に郵送先の郵便番号・住所・氏名を明記した返信用封筒を同封し、公益社団法人国土地理協会 カレンダー担当までお申し込みください。

【問い合わせ・申込先】
〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3番1号
公益財団法人国土地理協会 カレンダー担当
TEL:03-5210-2181

 地図の詳細や配布に関する詳細については、国土地理協会のWebサイトの次のページを参照してください。
http://www.kokudo.or.jp/service/calendar.html

(11月02日)


「詳細」


青少年(22歳未満)限定のアマチュア無線啓発イベント
WAKAMONOアマチュア無線イベントを秋葉原UDXで2回目の開催

2018 WAKAMONOアマチュア無線イベント・レポートムービー(YouTube)

 JARLでは2018年10月28日(日)、東京都千代田区外神田の秋葉原UDX6階ルームC・D・E・Fで、22歳未満の方を対象とした第2回目の「WAKAMONOアマチュア無線イベント」を開催し、今年も保護者も含む約250名の参加者を集めて盛大に開催しました。

●そもそも「WAKAMONOアマチュア無線イベント」とは?

 JARLでは、現在のアマチュア無線界にとって最も重要な青少年層の育成について各種の事業に取り組んでいます。第1回の「WAKAMONOアマチュア無線イベント」は22歳未満の青少年向けに特化して、「アマチュア無線への強い関心を引き出すことや、基礎的な楽しみ方を紹介すること」を強く意図して昨年10月29日に初開催し、当日はあいにくの荒天気味ながら、子供たちや保護者を含めて約250名の参加があり、参加した子供たちは、アマチュア無線の楽しみについてやさしく解説する5つの講演、遊び感覚の無線交信体験、FMラジオの工作などを大いに楽しみ、抽選会の後、笑顔いっぱいで会場を後にする姿が印象的でした。

●第2回「WAKAMONOアマチュア無線イベント」の開催

 さてJARLでは、昨年の初開催の実施経験を踏まえて、本年度も第2回目の「WAKAMONOアマチュア無線イベント」に取り組みました。JARLが近年実施中の「青少年お試し入会キャンペーン」のフォローアップイベントにも位置付けています。

 今年の「WAKAMONOアマチュア無線イベント」の参加者募集のプレ案内は、8月25日・26日、東京ビッグサイト西展示棟2ホールで開催した「ハムフェア2018」会場内、JARL特設ブースの「青少年・ビギナー向けイベントコーナー」から開始し、コーナーに来場した保護者の方や子供たちからは好感触が得られました。

●増加傾向を示した「大きなWAKAMONOたち」の参加

 参加者の事前募集は、9月上旬からJARL Webの案内ページ等で開始し、今年も開催までに100名に迫る子供たちや青少年の事前申込をいただきましたが、初回の昨年と比べてみますと、実参加者の傾向に変化が感じられました。

 昨年の事前参加申し込み者は、小学校高学年〜中学校低学年の児童・生徒を中心として、両翼の年齢に分散していく傾向が感じられたのですが、今年の参加者は、対象を22歳未満と定めていることが浸透しているためか、高校生から大学生に至る高い年齢層の青年層、いわば「大きなWAKAMONOたち」の参加がたいへん多く見られたのです。
 さらに当日は、秋葉原のショッピングを兼ねて集まった「大きなWAKAMONOたち」の飛び込み参加が思いのほか多く見られました。


▲「開会挨拶」JG1KTC尾 義則JARL会長

▲講演1「電波の不思議、無線の魅力」JG1KYL羽根田 新氏

▲講演2「アマチュア無線局を開局しよう」JH8HAV伊藤 広信氏

▲講演3「交信してみよう」JO1LDY黒木 重弘氏

▲講演4「南極昭和基地(8J1RL)と交信しよう」7K2GMJ新谷 一徳氏

▲講演5「アマチュア無線の友達を増やそう」JG1KTC尾 義則JARL会長

 そして11:00に約100席の講演会場で開会式が前回同様、来場の参加者や保護者で立ち見が出る中で開催され、JG1KTC尾義則会長の開会挨拶ののち今回の各イベントがスタートしました。

 イベントでおこなった各種の催事は、手作りFMラジオ工作教室(申し込み制:35名が参加)、特定小電力トランシーバーを使った無線交信体験スタンプラリー(50名が参加)、アマチュア無線ビデオ上映、参加の子供たち同士で8枚の名刺を交換しあうアイボール名刺交換、JARL中央局JA1RLとの交信体験(60局と交信、会場でQSLカード即日発行)、アマチュア無線なんでも聞いちゃおうコーナー、総務省関東総合通信局・JARDの相談コーナー、アマチュア無線関連機器メーカーの製品展示、そしてアマチュア無線の初心者や青少年向けの5つのテーマによる講演会などです。3つ以上の講演を聞くと記念品がもらえる「お話しラリー」も実施しました。JARLが現在取り組んでいる「青少年お試し入会キャンペーン」や「会費助成による継続受付」もおこないました。
 参加した「大きなWAKAMONOたち」は、興味のある講演などの合間に、会場内に設置した休憩所で同年代の仲間たちとのアイボールをも楽しんでいたようです。

 WAKAMONOアマチュア無線イベントの最後を飾るのは、ハンディートランシーバーなどの賞品が当選するお楽しみ抽選会です。
 この抽選会への期待は「小さな子供たち」も「大きなWAKAMONOたち」もまったく変わらず、小さな子供たちに同行した保護者の方々も交えて、大いに盛り上がりました。

 目玉賞品となった3台のハンディートランシーバーのうち、1台は中学生に、2台は親子づれの2名のかわいい小学生たちがみごと当選!
 当選者のみなさんには、見事に当選したハンディートランシーバーで、大いにアマチュア無線を楽しんでいただきたいものです。

 こうして、今年も「青少年に特化したアマチュア無線イベント」は盛況のうちに幕を閉じ、参加していただいた皆様は嬉しそうに秋葉原電気街の街並みを後にされたようです。

★      ★

 JARLでは、これまで2回のこのイベントの実施経験を踏まえて、来年度以降も「WAKAMONOアマチュア無線イベント」を定期的に開催して参ります。


▲会場ではお楽しみイベント「チェキに残そう」も大人気!

(11月01日)


「詳細」


   
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