October 2018 NEWS TOPICS INFORMATION


AMSATのFOXシリーズ衛星4号機「Fox-1Cliff」の打ち上げ準備が完了

 アマチュア衛星通信協会(AMSAT)の発表によると、FM中継器を搭載したアマチュア衛星FOXシリーズとしては4号機となる、Fox-1Cliff(右の写真、AMSAT Webサイトより)の打ち上げ準備が完了し、スペースX社のファルコン9 V1.2型ロケットで2018年内中に軌道投入を待つ段階に入った模様です。

 Fox-1Cliffは、長年AMSATのエンジニアとしてCubeSat計画の推進に功績があった、クリフ・ブッチャート氏(K7RR、2016年に故人)の名にちなんで命名されました。

 アップリンク435.300MHzまたは1,267.300MHz(要67.0Hzのアクセストーン)、ダウンリンク145.920MHz(最大9,600bpsのAFSKデジタルデータのダウンリンクも可)のFM中継器が搭載され、ダウンリンクの送信出力は600mWです。
 通常アップリンクには435.300MHzが使用され、1,267.300MHzのアップリンクの使用は事前に発表されたスケジュール運用時に限られます。

 FOX-1Cliffに搭載されたFM中継器には、現在運用中のFOX-1A(AO-85)、FOX-1B(AO-91)、FOX-1D(AO-92)のアップリンク受信部に搭載されている、AFC機能は搭載されていません。ビーコンテレメトリーの仕様は、AO-85、AO-91、AO-92と同様で、すでにAMSATから提供されている、FoxTelemソフトウェアで解析できます。

 FOX-1Cliffの打ち上げが予定されている、ファルコン9ロケットには、インドのFM中継器搭載衛星ExseedSat-1(アップリンク145.900MHz、ダウンリンク435.340MHz)、そして、ヨルダン王国のフセイン・ビン・タラール前国王(故人)のコールサイン(JY1)にちなんで命名された同国初の衛星JY1SAT(アップリンク435.100〜435.120MHz、ダウンリンク145.855〜145.875MHz(逆へテロダイン)のリニアトランスポンダー搭載機)等のCubeSatの相乗りも予定されている模様です。

(10月12日)


「詳細」



巨大ハリケーン「マイケル」のキューバ・アメリカ南部直撃で非常通信

 アメリカ南部やキューバでは、両地域を直撃した史上最大級のハリケーン 「マイケル」の接近上陸にともなう、非常通信が実施されている模様です。

 アメリカやキューバでの非常通信は、7,110kHz(一次利用)/7,120kHz(二次利用)、3,740kHz(一次利用)/3,740kHz(二次利用)などを使用しておこなわれている模様で、一方、アメリカの「The Hurricane Watch Net (HWN)」(ハリケーンに関する情報ネットの一つ)では、14.325 MHzや7.268MHzの各周波数も使用されている模様です。

 日本のアマチュア無線家のみなさんも、ハリケーン「マイケル」に関する非常通信が終了するしばらくの間、非常通信に混信妨害などを与えないように十分に注意してください。

▽関連情報(ARRL Webのニュース)
http://www.arrl.org/news/hurricane-watch-net-announces-plans-as-hurricane-michael-approaches-gulf-coast
http://www.arrl.org/news/arrl-headquarters-on-alert-for-hurricane-michael
http://www.arrl.org/news/amateur-radio-assets-active-as-category-4-hurricane-michael-makes-landfall

(10月12日)




無線局免許申請書の様式が変更に(改正後も当分の間、現行様式の申請書を利用できます)

 平成30年10月4日付けの官報で、電法施行規則、無線局免許手続規則等の改正が告示され、平成31年1月1日付けで施行されます。

 この改正により、アマチュア無線局を含む無線局の免許申請書(開局・変更・再免許)が新様式に変更されます。

 今回の告示では経過措置として「この省令による改正前の様式又は書式により調製した用紙については、この省令の施行後においても当分の間、使用することができる」と明記されており、施行日の平成31年1月1日以降も当分の間、現行の様式の申請書をご利用いただくことができます。

(10月05日)




日本無線協会平成30年12月期の1・2アマ国試受験申請書の受付期間は10月1日〜20日

 日本無線協会が開催する平成30年12月期の1・2アマ国試の開催日は、1アマが12月1日(土)、2アマが12月2日(日)です。
 12月期の国家試験の受験申請書の受付期間は、平成30年10月1日(月)〜22日(月)(インターネットによる申請受付は20日(土)まで)ですので、 受験を予定されている方は提出忘れがないようにご注意ください)。

▽日本無線協会のホームページ
http://www.nichimu.or.jp

(10月03日)


「詳細」


9月に実施されたスクールコンタクト
(堺市立鳳小学校、倉敷市立帯江小学校)

●堺市立鳳小学校(9月17日)

 大阪府堺市西区にある堺市立鳳小学校のARISSスクールコンタクトが2018年9月17日(月・祝)に実施され、ISSとの交信が成功しましたのでご紹介します。
 このスクールコンタクトは、堺市立鳳小学校の130周年記念行事の1つとして計画されました。
 鳳小学校の歴代の校長先生たちが子供たちのために、同校のARISSスクールコンタクト実現にむけてPTAと協力し、念願叶っての今回の開催となりました。

 鳳小学校のスクールコンタクトの準備は、9月に入ってすぐの9月2日(日)の午後に学校へお邪魔してアンテナの設置工事を実施しました。
 と言っても、プレハブの屋根の上に、4m高の屋根馬にローテータとマストを設置し四方にステーを接続するまでとなりました。
 実はこのとき、関西の南には今年最強と言われる超大型の台風21号が、四国東部、和歌山南部付近に向けて進んできていて、台風の影響を考慮してアンテナを設置しませんでした。台風通過後の鳳小学校に設置した屋根馬の状況は、幸いにもわずかに傾いただけで済みました。

 鳳小学校スクールコンタクトの開催日が決まったのは、開催前週の9月12日で、17日の開催まで5日しかありません。

 関西で開催されるARISSスクールコンタクトは、「関西ARISSプロジェクトチーム」が、交信をおこなうための準備や支援をされているのですが、開催日までの時間が短く、子供たちとの交信練習もあまりできずに交信日当日を迎える事となりました。

 開催当日(17日)の13:30ごろから鳳小学校でのARISSスクールコンタクトに向けて、アンテナや交信用無線機設置、交信会場となる体育館へ同軸を引き込み無線機へ接続をおこないました。一時的なトラブルはあったものの無事にISSとの交信へ向けての準備が整いました。
 先にも記しましたように、今回の鳳小学校ARISSスクールコンタクトは、宇宙飛行士と交信する生徒さんたちとお会いして、交信練習をする時間がほとんどなく、ARISSスクールコンタクト開始45分前にやっと無線機(おむすびマイク)の使い方と、宇宙飛行士役のオペレーターとの事前の交信練習を1回のみおこない、本番まで残り約10分となりました。
 このころ会場には、生徒、保護者、学校関係者、PTAの方々等、約370名もの皆様が足を運んでいただけました。

 今回ISSと交信をおこなう鳳小学校の臨時に開設した社団局のコールサインは、「8N3OH」で「OH」は「OHTORI」の略です。
 そして、本番まであと少しとなり、鳳小学校4年生〜6年生の21名がスタンバイし、ISSが見え始める20:45:55より少し早めの45分30秒あたりからISSの呼び出しを始めました。
 「NA1SS. This is 8N3OH How do you copy?」と呼びかけましたが、1度目は応答がありませんでした。もう一度、呼びかけるとISSのリチャード・アーノルド宇宙飛行士から非常にクリアな音声で応答がありました。

 子供たちの質問が始まるとアーノルド宇宙飛行士は、子供たちの質問にとても丁寧に回答をしていただきました。
 そして、無事に21名全員の質問と回答を終えた時点で、ギリギリの時間でしたが、無事にファイナルを送り堺市立鳳小学校のARISSスクールコンタクトは大成功しました。

 今回のコントロールオペレーターは、私、石和久(JP3EKC)が担当しましたが、実はARISSスクールコンタクト全体を通して子供たちよりも私が一番緊張していました(Hi!Hi!)。

 今回の鳳小学校ARISSスクールコンタクトの開催にあたり、ご協力/お手伝いいただきました皆様ありがとうございました。
 最後に、今回ご協力/お手伝いいただきました「関西ARISSプロジェクトチーム」を紹介します。

・プロジェクトリーダー:JR3QHQ
・アンテナの設置/会場設営:JA3HBF、JA3ARJ、JA3UJR、JA3IEZ、JH3GFA、JH3LSS、JH3BUM、JS3QBP、JO3KFJ、JN3RVM、JE3RZT、JO3VFK、JH4DHX、JL3JRY、JE3DBS、JP3EKC

レポート:石和久将一さん(JP3EKC)

●倉敷市立帯江小学校(9月26日)

 倉敷市50周年を記念してスクールコンタクトが9月26日に倉敷市立帯江小学校で実施されました。
 輸送船「こうのとり」の打ち上げ延期にともない実施日が確定できず数日前にやっと決定しました。
 そんな中、アンテナシステムの設置は10日前に完成し、いつでも対応できるよう準備をおこないました。

 岡山県では2回目のスクールコンタクトでアンテナやローテータなどは前回の設備を借用でき、JARL岡山県支部を中心に多くのメンバーの協力によりスムーズに準備ができました。

 当日は、学校や市の教育委員会にも協力いただき、また倉敷科学センター学芸員による小学生にも理解できる宇宙の話をしていただいて、緊張をほぐしてもらいました。
 旧ソビエト連邦のスプートニク1号から、ISS国際宇宙ステーションまでの宇宙開発の話は年齢にかかわらず楽しめたと思います。

 セレモニーはISSが可視範囲に入る10分ほど前に終わりリチャード・アーノルド宇宙飛行士との交信に入りました(臨時に開設した社団局は(8N4KLO)。
 みんな元気な声でマイクに向かっていましたので安心しました。そして予定していた17名が19の質問ができました。

 将来、アマチュア無線に興味を持ってくれる子、あるいは倉敷市初の宇宙飛行士が誕生するかもと、期待しながらみんなで大きな拍手を送りました。

レポート:村上 忍さん(JA4GVA)

(10月01日)





インドネシア・スラウェシ島地震で非常通信(7.110MHzおよび7.065MHz付近をクリアに)

 インドネシアの連盟ORARIから近隣諸国のアマチュア無線家の皆様へ、同国の大地震に伴う非常通信に関する協力要請がありましたのでお知らせします。

 インドネシアにおいては、8月5日に発生したマグニチュード6.9の地震で、HF帯の7.110MHzを使用した非常通信が実施されたことは記憶に新しいところですが、その後まだ2カ月にもならない9月28日に、同国・スラウェシ島でマグニチュード7.5の大地震が発生し、併発した大津波と共に被災地に甚大な被害を与えている模様です。

 今回のスラウェシ島地震はロンボク島地震以上に震度や地震の規模も大きく、かつ大津波が併発していることもあり、インドネシアでは7.110MHzおよび7.065MHz付近の周波数を使用した非常通信が実施されている模様です。

 ORARIはこれらの非常通信に混信が起こらないように、7.110MHzおよび7.065MHzの両周波数付近の周波数をクリアにして欲しいと、近隣諸国のアマチュア無線家に呼びかけています。みなさんも7MHz帯を運用される際は、非常通信が終了するまでしばらくの間、十分に注意してください.

▽IARU Region 3 Bulletin(2018/09/01)
PDF型式

(10月01日)




   
| 2017年のNEWS |