February 2013 NEWS TOPICS INFORMATION


東海市立横須賀小学校の子供たちが国際宇宙ステーションと交信に成功

 2月9日、愛知県東海市立横須賀小学校の児童たちが、国際宇宙ステー ションに長期滞在中のトーマス・マーシュバーン宇宙飛行士(KE5HOC)との 交信に成功しました。このスクールコンタクトは、東海地方本部・愛知県支部のサポートで実施 されたもので、15名の児童が交信に挑戦しました。今回の横須賀小学校の スクールコンタクトでは、国内のマスメディアに加えて、海外マスコミ (韓国放送公社:KBSテレビ)による取材もありました。

 マイクコントローラーを努めた、JG2GFX種村一郎東海地方本部幹事長に 準備から当日に至る詳細なレポートをお送りいただきましたのでご紹介します。

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●はじめに

 JARL東海地方本部では2005年に開催された「愛・地球博」会場における ARISSスクールコンタクト実施に向けて「東海地方本部ARISSスクールコンタクト推進協議会」 を組織し、側近に実施された2011年の「瀬戸市立西陵小学校ARISS」をはじめとする 愛知県5回と岐阜県1回を含む合計6回のARISSスクールコンタクトを東海地方で実施 してきました。

 その後、実施に向け機会を探していましたところ、2012年4月に磯愛知県支部長 より「東海市アマチュア無線非常通信協力会」を中心として開催されたD-STAR講習会 の席上で、事務局のJL2RHI城所 卓氏が東海市教育委員会教育部長であることを聞き および、東海市開催が有力であることが伝えられました。

 さっそく、支部長に鋭意実施に向け活動をお願いした結果、教育委員会を通して 校長から積極的に手を挙げていただいた東海市立横須賀小学校での実施が確定しました。

●申請書の提出から事前研修まで

 7月にARISSへの書類作成に着手、東海市教育委員会および東海市の協賛を 受け、10月に正式書類を提出しました。コールサイン東海市にちなんで、「8N2TOKAI」 を希望することが決定されました。

 過去の実施例からも、書類提出後、早くても半年から1年位後での実施予定と考え ていましたが、12月6日にメンターである安田 聖さん(7M3TJZ)から、2月か4月に 実施可能という嬉しい連絡が届きました。小学校では4月には入学式や職員の異動 予定等を配慮して、2月4日からの週に実施希望と決定しました。

 予想外の早期実施に向け、田中潤也校長先生を中心に全校をあげて実施に 動き出しました。12月の終業式の席上で予告が発表され、1月には参加希望児童が募集された 結果、5・6年生の15名のチャレンジャーと質問内容が決定しました。
 実質上の準備期間が1カ月余りしかありませんでしたが、幸いにも英語の 取り組みに積極的な小学校でしたので、竹内英之教務主任を中心に質問の英語 訳文の作成・発音練習等を全て対応していただけることになりましたので、2回 の事前研修会を計画しました。

 第1回研修会は1月19日に実施しました。チャレンジャーとその父兄および 関係者にARISSスクールコンタクトの説明、FMラジオによる電波探索ゲームを楽しみ ながら電波の存在やその強弱を実感しました。

 チャレンジャーの児童たちの英語質問はほぼ完成の域に達していることには 全員が驚かされました。
 またこのとき同時に、実行委員の皆さんがアンテナの設置条件や同軸ケーブルの長さ、 引き回し経路等の確認等をおこないました。

 第2回研修会は2月2日に実施しました。 JAXA小山正人氏を招聘してISS と日本実験棟「きぼう」や宇宙飛行士に関する講義を受講し、チャレンジャーの児童 たちはより深い知識の習得を目指しました。また、無線機を前にマイクを持った リハーサルを体験してさらに自信を深めていきました。

 これに先立ち午前中は、実行委員会と東海市アマチュア無線非常通信協力会の 皆さんによりアンテナおよび追尾装置の設置がおこなわれ、いよいよ2月4日の週の 実施を待つばかりとなりました。

●いよいよ本番

 実施日が2月9日(土)18:58と決定されました。会場の体育館は、PTAのご協力による 舞台のディスプレーを含めすっかり準備が整えられていました。実行委員会もさっそく無線 設備の設置と調整に取りかかり、16時には第1回リハーサルを実施することができました。
 そのころには会場には学校関係者が約400名、近隣の皆さんが約50名、関係者を含め 約500名もの皆様にお集まりいただきました。

 17時からは塩崎隆資教頭先生の司会進行による開会式が始まりました。東海総合通信局 無線通信部陸上課長千田信久氏、東海市教育委員会教育長加藤朝夫氏ほか東海市議会議員、 教育委員会関係者を来賓にお迎えし、校長先生、木村東海地方本部長の挨拶に続き教育長 からのご挨拶をいただきました。来賓の方々からは、「この素晴らしい機会を得られて 本当に幸せです。子供たちにとって一生の思い出になることでしょう」との励ましのお言葉 をいただしました。
 セレモニーのあと、磯 直行愛知県支部長によるスクールコンタクトについての説明に 続き最終リハーサルもすませて、いよいよ交信開始時間を待つのみとなりました。

 予定時刻の1分前からISSをコールしますが予定時刻になっても応答がなく、少し焦り を感じていたところ、ノイズ混じりにISSからのコールがかすかに聞こえて来ました。その時、 リハーサルに備えにマイクコネクターが接続されていない事に気が付き、慌ててコネクター を接続しました。そして、トーマス・マーシュバーン宇宙飛行士(KE5HOC)から応答があった 時には胸をなでおろしました。この第一声が入感するまでの緊張感は、いつもの事とは 言え例えようのないくらい強いものです。

 交信開始当初、あまり良くなかった信号強度と了解度は徐々に向上し、チャレンジャー の児童たちの質問が始まりました。トーマス宇宙飛行士の丁寧な明快でゆっくりとした回答 はとてもありがたく感じたのですが、さらに児童たちの落ち着いた交信には心から感心して しまいました。余裕のある時間内での15名全員の交信が無事終了しました。そしてその後、 会場は大きな大きな拍手に包まれました。

 交信後、教務主任とALTのディナさんを含む先生方により回答内容の日本語翻訳が おこなわれ、会場内で発表されました。時間差がなく、宇宙飛行士の回答内容が日本語 で理解できる事はとても大切であると実感しています。
 そして木村時政東海地方本部長による修了証の授与に続き、閉会式と記念撮影がおこなわれました。

 チャレンジャーの児童たち感想は、「交信できて本当に嬉しい」、「最初応答がないので心配した」、 「一生に一回しかないチャンスが良かった」などなど。中には「将来宇宙飛行士になりたい」と言った声も聞かれました。

●KBSの取材

 今回のARISSには朝日新聞、中日新聞をはじめ、地元コミュニティ放送の 知多メディアスによるFM実況放送やCATVのネット配信など多くのマスコミ報道 がありました。特に今回は来日中の韓国放送公社(KBSテレビ)が今回のスクール コンタクトの取材を希望している、JARL事務局広報課から連絡があったのです。 KBSテレビの取材の趣旨は、「特集ドキュメンタリー 電波4部作」 の番組中に「人間の生活に欠かせなくなった電波」を企画意図に、歴史の長い 日本のアマチュア無線の状況を取材するというものでした。

 当日はディレクター、カメラマン、通訳の3名が来場して、アンテナの設置 状況やARISSを実施する方法や目的を尋ねられました。交信中の取材はもちろんですが、 交信終了後には多くのチャレンジャーの児童たちも質問をしていました。はきはきと 受け答えしているチャレンジャーのようすがとても印象的でした。

 韓国内での放映は4月末の予定だそうです。残念ながら日本での視聴は難しい と考えていますが、アマチュア無線やARISSスクールコンタクトをどのように捉えて どのように理解をして報道するかは興味津々です。

●おわりに

 今回も東海総合通信局の特段のご配慮をいただきました。会場である体育館横 に不法無線局探索車(DEURAS-M)を配備され、混信等に対し万全の体制で望んでくださいました。おかげで安心して交信に専念することができた事は特筆に値するもので感謝に耐えません。

 このARISSスクールコンタクトの主役は言うまでもなく未来を担う子供たちです。 理科離れが叫ばれて久しい中、少しでも宇宙や理科に興味を抱き、その夢を大きく 脹らませ実現してくれることを願って止みません。

 文末になりましたが、ARISSスクールコンタクト実施について、東海総合通信局 はもとより、東海市教育委員会、横須賀小学校、東海市アマチュア無線非常通信協力会 はじめその他多くの関係者の皆さまによるご協力とご支援を賜りました。心よりお礼を 申し上げます。

       

(レポート:JARL東海地方本部幹事長 種村 一郎(JG2GFX))

(2月27日)



静岡県西部ハムの祭典を浜松市で開催

 静岡県では、毎年2月に「東部」(伊豆半島を含む静岡県東部地域)、「西部」(浜松市を中心とした地域)において、アマチュア無線の支部イベントが開催されています。

 一方が、「東部」で開催される「東静アマチュア無線フェア」(先にレポートを紹介)、もう一方が「西部」で開催される「静岡県西部ハムの祭典」です。

 同一の支部管内で、同一の性格を持った二つのアマチュア無線関連イベントが同時期に開催され、機動力を生かせば二つとも楽しんでしまうことができる、ある意味うらやましい支部は、静岡県支部以外に見あたりません。

 実はさらに静岡県支部管内では、2月の「東部」「西部」の楽しいイベントに加えて毎年9月に、2月の二つのイベントと同一の性格を持った「JARL静岡県支部大会・ハムの祭典」が「中部」(静岡市を中心とした地域)で開催されています。

 これはもちろん、静岡県が東西に長く広がっているという立地的な要素もさることながら、「東部」「中部」「西部」の各地域のアマチュア無線家がそれぞれの工夫で、より楽しいアマチュア無線のお祭りを作ろうと切磋琢磨し、競い合っているようにも見えます。

 先の「東静アマチュア無線フェア」レポートに続いて、2月17日に開催された「静岡県西部ハムの祭典」のレポートを、JK2VQR藤田祐二実行委員長からお送りいただきましたのでご紹介します。

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▲静岡県西部ハムの祭典の会場の浜松卸商センター「アルラ」

 毎年恒例となりました「静岡県西部ハムの祭典」が、2013年2月17日(日)に、浜松市南区の浜松卸商センター「アルラ」で開催されました。

 当日は少し肌寒い風の吹く中、早朝より実行委員のメンバーが集まり例年どおり、手際よく会場準備をおこないました。また、JA2RLの公開移動運用も企画され、アンテナ設営も余念がありません。会場準備中ではありますが、待ちきれない出展者、フリーマーケット参加者が押し寄せてきます。

 準備ができた所で、搬入開始。メーカー出展では、最新の無線機、アンテナのが展示され、また地元クラブのブースやフリーマーケットでは、魅力的な商品が準備されました。

▲準備中のメーカーブース

 さて、静岡県西部ハムの祭典の概要を簡単に紹介します。浜松卸商センター「アルラ」の2階の、第一会場と第二会場の2つのフロアを貸し切りで開催しています。第一会場には、メーカー、販売店の出店と地元クラブの出展があります。第二会場では、フリーマーケットの他、東海総合通信局の出展(不法無線対策と電子申請の説明、展示)、JA2RLの公開移動運用、JARL静岡県支部の紹介などがあります。両会場共に室内通路で簡単に行き来きできるので、一体感のあるイベントとなっています。

▲左はJA2RLのアンテナ、右は運用中のひとこま

 会場準備が整い、09:40ごろから受付を開始し入場が開始になりました。外には多くの方がその時を待っていました。

 10:00より開催式典が開始されました。司会のJA2HCE藤塚信一さんの紹介で、最初に主催者として藤田祐二実行委員長、栗田重信静岡県支部長のご挨拶のあと、来賓の木村時政東海地方本部長、 片桐眞治東海総合通信局無線通信部企画調整課長にご挨拶をいただきました。

▲左から、栗田静岡県支部長、木村東海地方本部長、片桐無線通信部企画調整課長

 式典終了後の10:20分ごろより、展示、販売がスタートしました。皆さんお目当ての商品を探し、第一会場、第二会場を縦横無尽に動いています。各クラブブース、フリーマーケットブースでは掘り出し物も多く、一部では身動きが取りにくいほどの混雑でした。

▲フリーマーケットは大混雑

 今年は例年にも増して、多くのフリーマーケット出店があり、少し窮屈さを感じる面もありました。でも、そこは同じ趣味の仲間、出店する側も、来場者も譲り合いの精神で、大きな問題はありませんでした(出展者、来場者の皆様のマナーに感謝です)。

 また昨年に引き続き、東海総合通信局より、規正用無線局、不法無線局探索車(DEURAS-M)の説明、展示のほか、アマチュア免許よろず相談、電子申請LiteのID、パスワード取得申請の支援がありました。来場者の多くが、興味深く説明を聞いていました。

▲東海総合通信局のコーナーやDEURAS-M展示にも注目が集まった

 メーカー展示では、東京、お台場ハムフェアで話題となった新製品をはじめ、いろいろな製品を見て触ることができました。メーカー担当者ならではのきめ細かい説明もあり、製品の良さを実感できます。さらにすぐ隣の販売店で、フェア特価で入手できるとあって大好評です。

▲メーカー、販売店のブースも賑やか

 地元クラブ展示では、日頃の活動を紹介する機材やパネルを展示。地域に根ざしたオールラウンダークラブ、電信やファクシミリ、高周波工作など特定の分野を追求したクラブ、また、今年は浜松医師会アマチュア無線クラブの参加があり、東日本大震災で被災された陸前高田市での活動のようすなどのパネル展示がありました。非常時の通信インフラとしてのアマチュア無線にも期待がかかります。

 クラブ展示には、電子工作で作成した「イライラ棒ゲーム」があり、子供たちを始め、多くの来場者の目を引きました。

▲クラブ展示のようす

 フリーマーケットでは、県西部地区からの参加のほか、県中部、東部、遠方では兵庫、神奈川からも参加がありました。

 販売品は多岐にわたり、無線関連グッズの傍らに、往年の名曲CDやDVD、プラモデルなども出品され、無線家の趣味の幅の広さに感心します。

 午後に入りJARL静岡県支部による「支部と語る」がおこなわれました。栗田静岡県支部長、木村東海本部長、竹村社員に、JARLのこと、その他、いろいろな内容を質問し、ざっくばらんに語り合いました。約1時間の開催ですが、有意義な話しになりました。

▲支部と語る

 最後は恒例の大抽選会です。毎年出展してくださる各メーカー、販売店、クラブからの提供品も含め、多数の景品が用意されます。今年の目玉景品はハンディトランシーバーでした。景品数が多く、すべての抽選を終えるのに30分近くかかりました。最後までお付き合いをいただきました皆さんに感謝です。

▲大抽選会のようす

 今年の祭典は、昨年よりも来場者が多く、600名を超える参加がありました。朝の時間帯、市内で発見された不発弾処理があり、新幹線や幹線道路の規制が来場者にどの程度影響があるか心配でした。そんな心配は無用に終わり、開場前から多くの方に集まっていただき、大変うれしく思いました。

 この「静岡県西部ハムの祭典」を楽しみにしている方々がいる限り、このイベントをこの先もずっと、続けて行きたいと思います。

 最後になりましたが、ご来場の皆様、メーカー、販売店、東海総合通信局、浜松医師会、フリーマーケット、そして、静岡県西部アマチュア無線連絡協議会メンバーの方々のご支援、ご協力に実行委員長として感謝を申し上げます。

(レポート:JK2VQR藤田祐二さん、静岡県西部ハムの祭典実行委員長)

(2月21日)



平成24年度「JARL静岡県支部東部合同ミーティング・東静アマチュア無線フェア」、沼津市で開催


▲上の写真は講演会場での記念撮影

 JARL静岡県支部は、平成25年2月3日(日)10:00から沼津市の愛鷹地区センターで、静岡県東部アマチュア無線クラブ連絡協議会の協力を得て、平成24年度「JARL静岡県支部東部合同ミーティング・東静アマチュア無線フェア」を開催しました。

 はじめに、主催者側の栗田重信静岡県支部長の開会挨拶があり、続いて来賓の木村時政東海地方本部長、山崎寿仁東海総合通信局電波監理部監視課長のご挨拶をいただきました(写真1)。
 会場の駐車場には、東海総合通信局の不法無線局探索車(DEURAS-M)が一般公開されました(写真2)。DEURAS-Mには2名1組で車内2列目の座席へ着席し、大型ディスプレイを見ながら、東海総合通信局監視課員の方に装置の説明を受けていました。電波発射方向を調べるDEURAS-Mに電波探索のアンテナが見えない事に、疑問を感じているようでしたが、監視課員の「本来あった2つのサンルーフを撤去して天井裏に内蔵の最新式平面アンテナを使用している」との説明に納得していました。DEURAS-Mのモニター画面には三河湾の電波監視状況が表示されていましたが、参加者は最新の電波探索技術に感心しているようでした。
 東海総合通信局からは、このほか監視課の「規正用無線局と携帯型電波方向探知機の一般公開」がありました。
 会場では、山崎寿仁東海総合通信局電波監理部監視課長自ら、東海総合通信局情報提供のチラシを来場者に配布と広報をおこなっていました(写真3)。


▲写真1

▲写真2

▲写真3

 またこのブースに隣接してJARL静岡県支部監査指導委員会のブースが設けられていました(写真4、左側が東海総合通信局、右側が監査指導委員会)。監査指導委員会からは障害対策部品の展示があり、熱心に質問をする参加者がありました。また、東海地方における東海総合通信局とJARL各県支部の監査指導委員会による合同運用の紹介などがありました。さらに、遵法喚起のためのJARLの「アマチュアガイダンス局」が一般公開されていました。  一般の方には、普段は見る機会がない、珍しいもので、参加者の興味を引いていました(写真5)。

 式典終了後、JH2CLV望月辰巳氏による記念講演「真空管リニアアンプ製作の勘所と楽しみ」が始まりました(写真6)。EME通信やリニアアンプ製作で有名な望月氏の講演に聴講者は興味津々で聞き入っていました。


▲写真4

▲写真5

▲写真6
 講演では、実際のリニアアンプ用真空管やパソコン用ケースに、リニアアンプを組込んだ製作例の紹介等が続きました。講演時間の1時間が足りなく感じる内容でした。また講演終了後には聴講者から同氏への質問が暫く続いていました。

 その後、恒例の「JARL静岡県支部と語る」が催されました。会場からは、JARLの会員増加の取組みや、若年層へのアマチュア無線のPR、会費前納者についての質問があり、支部役員・社員・東海地方本部役員により、ていねいに回答をしていただきました。


▲写真7

 会場では、恒例の各種展示・販売等が盛大に始まっていました(写真8)。1階ではアマチュア無線メーカによる最新無線機器、アンテナの展示や、地元アマチュア無線ショップによる販売、展示がおこなわれていました。参加者は日頃聞く事ができない質問を各メーカ担当者に聞いているようでした(写真9)。

 1階の入り口に近い会場では、地元無線クラブによる販売や展示で賑わっていました。来場者受付近くでは、D-STARと136kHz送受信機とアンテナの展示をおこなっていました。パソコンを使っての長波帯特有の無線通信方式を興味津々に聞き入っている方が多かったようです。
 2階は個人によるジャンクやパーツ販売コーナーがあり盛況でした。また、食事提供の場として、模擬店でカレーやパン、コーヒーが販売され、多くの参加者が利用しているようでした。
 最後に恒例の抽選会があり、参加した皆さんは多いに盛り上がっていました。


▲写真8

▲写真9

▲写真10

 こうして250名以上の参加者を迎える事ができた平成24年度「東静アマチュア無線フェア」は盛況のうちに終了しました。

 なお、今回のフェアの参加者の内訳は、静岡県東部66%、中部14%、西部6%、県外13%、その他1%の割合でした。

 昨年までとは異なる会場での開催となりましたが、これまで通り多くの方に参加して頂きました。

(レポート:JR2PMQ齋藤信泰さん、静岡県支部HP幹事)

(2月18日)



総務省が電波法施行規則等の一部を改正する省令案等について意見募集(広帯域電力線搬送通信設備の屋外利用)

 総務省は、広帯域電力線搬送通信設備の屋外利用のため、電波法施行規則の一部を改正する省令案等について、平成25年2月8日〜3月11日までの間、意見を募集しています。今回の意見募集は、高周波利用設備のうち「広帯域電力線搬送通信設備」については、屋外(分電盤より負荷側)に利用範囲を拡大するため、屋外利用をする場合の規定について電波法施行規則に新たな技術基準を設ける等、関係省令等を改正するというものです。

(2月8日)


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