December 2012 NEWS TOPICS INFORMATION


UPU(万国郵便連合)が新IRCのデザインを発表

 UPU(Universal Postal Union=万国郵便連合)は2012年12月12日付けで、「新しい有効期限のIRC(国際返信切手券)の販売を2013年7月1日から開始する」と発表しています。
 新IRCのデザイン(写真右)は、チェコ共和国の芸術家でグラフィックデザイナーでもあるミハエル・シンデラー氏によるもので、テーマは「命のための水」。
 国際連合が宣言した2013年の国際年である「国際水協力年」に併せて選定されたものです。
 新しいIRCの有効期限は、2017年12月31日となっています。

 新IRCの日本国内での販売開始については、現在のところ日本郵便(株)から正式なアナウンスがありませんが、UPUの販売開始時期に併せて発表があるものと予想されます。

 なお、2009年7月に販売が開始された現在販売中のIRC(ナイロビモデル、右の写真)の有効期限は2013年12月31日ですので、現在ナイロビモデルのIRCをお持ちの方は、新IRCの発売開始を見はからって、出来るだけ早めに郵便切手やハガキなどへの交換を済ませるようにしましょう。

(12月19日)


「詳細」


総務省が放送システム委員会報告(案)に対する意見を募集(1.2GHz帯および2.3GHz帯を使用する放送事業用無線局(FPU)の技術的条件)

 総務省は、平成24年12月18日〜平成25年1月16日の間、情報通信審議会 情報通信技術分科会放送システム委員会の報告(案)に対する意見の募集をおこなっています。

 今回の意見募集の対象となる、放送システム委員会の報告(案)は、 1.2GHz帯および2.3GHz帯を使用する放送事業用無線局(FPU)の技術的要件 についてのものです。

 この放送事業用無線局は、周波数共用を前提として1200MHz帯アマチュア バンドとオーバーラップする周波数配置で検討がおこなわれています。

 なお日本の周波数割当計画では1240〜1300MHzの周波数範囲は、移動(放送 事業用無線局、小電力業務、一般業務)、無線標定、無線航行衛星、地球 探査衛星、宇宙研究が一次業務となっており、1260〜1300MHzのアマチュア 業務は二次業務としての割り当てです。

(12月18日)


「詳細」


FITSAT-1の光のシグナルを観測してみませんか?

 10月4日に、星出彰彦宇宙飛行士による小型衛星放出ミッションで放出された、アマチュア衛星の1機である、福岡工業大学のFITSAT-1(愛称:にわか衛星、写真は公式Webサイトより)は現在も順調に宇宙を周回中です。
 FITSAT-1には430MHz帯(437.250MHz CW、437.445MHz FM 1200bps AX.25)/5600MHz帯(5840.00MHz FSK 115.2kbps)のアマチュアバンドの送信機のほか、衛星本体の上面と下面に合計50個以上の高輝度LEDを搭載しており、周回中の軌道上から、光でモールス信号などのメッセージを送信する機能が搭載されています。

▲FITSAT-1は本体上面(写真左)、下面(写真右)に多数の高輝度LEDを搭載

 福岡工業大学では11月下旬〜12月初旬にかけて、FITSAT-1 Webサイト上で実験スケジュールを公開して、このLEDを使った発光実験を実施していますが、天体観測に長けた方が在籍している科学館等でFITSAT-1のLED発光の光学観測に成功している模様です。

 地上から捕らえるFITSAT-1のLED発光の明るさは、8等級程度ということですので、天体望遠鏡や双眼鏡、超高感度カメラ+超望遠レンズなどを使わない肉眼観測は不可能と思われますが、機器をお持ちの方がいらっしゃれば、観測できる可能性があります。

 今後のFITSAT-1のLED点灯実験のスケジュールは、福岡工業大学の公式Webサイトで、逐次発表になると思われますので、みなさんももしチャンスがあれば、CWビーコンやパケットデータの受信に加えて、FITSAT-1が送ってくるLEDの光のシグナルの観測にも挑戦してみると楽しいかも知れません。

 なお、FITSAT-1の光学観測について大変参考になる詳細な情報が「FITSATサポーターズ有志」が制作した「FITSAT-1(にわか衛星)観測ガイド」に紹介されていますので、光学観測に挑戦される方は参考にするとよいでしょう。

▽FITSAT-1公式Webサイト(福岡工業大学)
http://turing.cs.fit.ac.jp/~fitsat/
▽FITSAT-1(にわか衛星)観測ガイド(FITSATサポーターズ制作)
http://www.jinkou-eisei.jp/FITSAT/index.html

(12月11日)


「詳細」


台風24号接近・上陸に伴うフィリピンの災害通信終了

 フィリピンを襲った台風24号は200名以上の死者を出して、通り過ぎたようです。

 フィリピンの連盟PARAから「12月5日の晩をもって、災害通信を終了した」と通知が届きましたのでお知らせします。

 PARAによれば、「災害通信を聞いた方の中に、通常の交信と勘違いして呼んでくる局や、該当周波数付近でチューニングをおこなう局などがあったことは少し残念ですが、災害通信に参加した局や、協力してくれた各国のアマチュア無線家の皆様には感謝します」とのことです。

(12月06日)




フィリピンの連盟からの協力要請
 「台風24号に伴う災害通信の実施について」

 フィリピンの連盟PARAから12月3日付けで、JARLあてに次のような協力要請が届きましたのでお知らせします。

 PARAによれば、「フィリピンに接近している非常に強い台風24号(Bopha、ボーファ)に備えて、12月3日にアマチュア無線の災害通信を発動した。IARU第3地域のアマチュア無線家の皆様に、7.095MHz付近を空けていただくよう周知をお願いしたい」とのことです。

 日本のアマチュア無線家の皆さんも、7MHz帯を運用される場合は十分にご注意をお願いします。

(12月04日)




   
| 2011年のNEWS |