関西アマチュア無線フェスティバルKANHAM2004開催
2004年5月21日(金)〜23日(日)

 5月21日〜23日、大阪府池田市の池田市民文化会館で、関西アマチュア無線フェスティバル「KANHAM2004」(実行委員長 JH3IJY 武市(たけち)章和氏)が、晴天のもと開催されました。来場者は3日間で5,800名でした。
 今年のKANHAMはJARLの第46回通常総会「おおさか・いけだ総会」(5月23日)と同じ会場での同時開催でした。例年おこなわれている4アマ臨時国試では、事前講習会の甲斐もあって土日の2日間で212名が受験し164名が合格しました。以下にKANHAM 2004 の概要を駆け足で紹介します。

●パネルディスカッション「1995年1月17日、突然発生した阪神淡路大震災」

パネラーJH6HAZ

雲仙普賢岳火砕流災害の際の長崎県のハムの苦労や活躍について紹介するJH6HAZ坂上氏(写真上)。写真右は3人のパネラー。左からJG3QZN、JH6HAZ、JP6XJW
  パネラー左からJG3QZN、JH6HAZ、JP6XJW

 21日(金)19:00〜非常通信に関するパネルディスカッションがおこなわれました。
 このパネルディスカッションでは、1991年の雲仙普賢岳火砕流の災害発生後の長崎県のアマチュア無線家の苦労や活躍を当時の長崎県支部長であるJH6HAZ坂上勝人氏(現JARL評議員)が紹介。1995年の阪神・淡路大震災の際のアマチュア無線家の復興支援への協力などついてJG3QZN田中一吉氏(現JARL兵庫県支部長、神戸市西区で被災)が紹介しました。
 また、ご自身の阪神・淡路大震災被災をきっかけに、アマチュア無線の免許を取得したJP6XJW 石角洋子さん(旧姓坂上洋子=坂上評議員の娘さん)の体験談を語りました。
 災害時にアマチュア無線をどう生かすか、またその際の問題点などについて、3人のパネラーが被災の実体験を元に熱く語っていました。


●「楽しい展示や催事いっぱい」(22日、23日)

 22日、23日には各種の展示や催事がおこなわれました。会場の池田市民文化会館横の豊島野公園では、クラブによるフリーマーケットもおこなわれ、屋内では、無線機器メーカーの展示ブースや販売店ブースが設けられ、いよいよ実用化実験が開始されたD-STARの公開実験もおこなわれ、来場者の注目を集めていました。

▲好天に恵まれて屋外フリーマーケットも大盛況!

 日本橋でんでんタウン(大阪の電気街)は、両日に渡って電子工作教室(AMラジオ製作)を開催しました(無料!)。会場では子供たちが熱心にAMラジオの製作に取り組んでいました。

▲子供たちもラジオの製作に挑戦!やっぱり電子工作はおもしろい

 22日には、小ホールでラジオ関西(558kHz)のラジオ公開録音が実施されました。アマチュア無線の楽しみを紹介する「未来への1/4(クオーター・ワン)」という番組で、パーソナリティーはJA3HXJ長谷川関西地方本部長と現在開局申請中の藤原 愛さん。今回のゲストは、ARISS運用委員の7M3TJZ安田 聖さん。ARISSスクールコンタクトをはじめ教育に生かすアマチュア無線などのテーマについて熱く語っていました。
 なお、当日収録された番組のオンエアは5月31日21:00です。伝搬状況がよければ、関西地方以外でも聞ける場合がありますので、ぜひ受信に挑戦してみてください。


▲小ホールでおこなわれた、ラジオ関西の「未来への1/4」の公開録音のようす。 

▲パーソナリティーの藤原 愛さんは現在開局申請中だそうです。KANHAM会場で模擬QSOに挑戦!


  
 市民文化会館の公園側入口には、3局の記念局(8N3KAN、8N3HAM、8N3IKD)が設営され、各バンドでアクティブに運用。22日には夜間運用もおこなわれました。
 その他にも、DXCCフィールドチェックやIOTAの申請受付、イベントホールや会議室での、団体やクラブの講演やミーティングなど、来場者のみなさんはさまざまなイベントを楽しんでいました。
 

▲3局の記念局が昼夜にわたり各バンドでアクティブに運用された。

▲2005年国際博覧会(愛・地球博)のマスコットキャラクター「モリゾー君」が。。。

KANHAM HPは、こちら




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