■南極リポート(第10回) 『第1便と、しらせ接岸』
日本のみなさん、こんにちは。
日本は寒波により例年にない大雪で寒い日が続いているようですが、こちらは真夏を迎え
ています。太陽は既に沈まず、1日中明るい日が続いています。
最高気温もプラスになることも多く、土が乾いて雲母がきらきらと舞っています。
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12月17日には、昭和基地に向かっているしらせから待望の「第1便」が届きました。
インターネット常時接続の通信環境ですが、物資の補給は年に1度の人員交代の時だけです。
今年2月9日に最後のヘリコプターを見送って以来10ヶ月振りの外界との接触です。
遠くにポツンと見えた機影は、エンジンの音と共にどんどん近づいてきます。
着陸すると「迎えにきたぞ!日本に帰ろう。」の文字が目に飛びこんできました。
第1便の「初荷」で家族からの託送品や新鮮な野菜や果物、飲み物などが届きました。
久しぶりに食べるキャベツの千切りの歯ごたえ、そして凍っていない果物の味は格別でした。
翌日にはレタスやトマトも届き、夕食のテーブルは新鮮な野菜が並びました。
12月24日の午後、しらせは昭和基地の沖合い約1kmの地点に接岸しました。
東京の晴海港を出てから14,000kmの道のりを経て、なつかしいオレンジ色の船体が昭和基地に
やってきました。みんな近くの海べり迄行き、出迎えました。
これから物資の本格的な輸送が始まります。
12月はこれまでに7日間の運用で187QSOで、運用の多くは7M/10Mによるものです。
2月1日の越冬交代まで、残すところ1ヶ月余りとなりましたが、今後ともよろしくお願い
致します。それでは、良い年をお迎えください。 (第46次日本南極地域観測隊 小林正幸 JR1FVH 2005/12/25)
写真1(上から):ついに来た。エンジンの音と共に近づいてくる機体。(画像をクリックすると大きな画像が見られます。以下おなじ)
写真2:迎えにきたぞ。嬉しいプラカードを見せてくれました!
写真3:第1便の輸送。家族からの託送品や新鮮な食材をトラックで運びます。
写真4:接岸したしらせを出迎える。懐かしいオレンジ色の船体がゆっくりと接岸しました。
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