■南極リポート(第9回) 『春から夏へ』
 日本のみなさん、こんにちは。

 日本では日が短くなり、寒くなっていることと思います。 昭和基地では、11月22日から太陽が沈まなくなり季節は春から夏に向かっています。 気温はマイナス 10℃ を下回ることも少なくなり、昭和基地周辺は雪解けが進んでいます。 11月28日は、最高気温がプラス1℃まで上昇しました。
基地を訪れたアデリーペンギン
ペンギンルッカリー  白一色だった景色も茶色い岩や地面が見え始めてきました。 しばらく見かけなかった動物達も姿を見せ、隊員達を楽しませてくれています。

 11月に入ってからは、7MHz と 10MHz帯での運用がほとんどです。運用できる時間の関係から日本の局と交信する機会が少なく残念です。
 これまでの総交信局数は 3,404局ですが、運用の 8割はCWによるものです。もうすこしコンディションが安定してくれるとSSBでも楽しめるのですが。 今後も可能な限り電波を出しますので、よろしくお願いいたします。
   (第46次日本南極地域観測隊 小林正幸 JR1FVH 2005/11/29)

写真1(上から):基地を訪れたアデリーペンギン。11月に入ると集団営巣地(ルッカリー)に向かうアデリーペンギンの姿が見られるようになります。時には昭和基地にも寄ってくれます。(画像をクリックすると大きな画像が見られます。以下おなじ)

写真2:ペンギンルッカリー。昭和基地近くにあるアデリーペンギンのルッカリーです。わずかな夏の間にここで繁殖します。近くに行くと養鶏場のような臭いがします。

写真3:ウェッデルアザラシ。観測のために海氷に開けた穴から顔をだしました。

写真4:アザラシの親子。生後1ヶ月くらいのウェッデルアザラシの親子です。

写真5:WARCバンドのアンテナ。ヨーロッパ向けから日本向けに固定しました。
ウェッデルアザラシ
アザラシの親子
WARCバンドのアンテナ
協力:国立極地研究所