■南極リポート(第6回) 『極夜が明ける!』

 7月下旬から野外に出かける機会が多くなり、ログを入力する時間がなかなかとれず、やっと打ち終わりました。といっても交信局数は多くはないのですが・・・。

 極夜も明け、陽が通信室に差し込むのが結構懐かしくて思わずビデオに撮ってしまいました。極夜といっても全く暗い1日というわけではないのですが、やはり日が照るのはうれしいことと今更ながら思いました。

 コンディションは相変わらずで、それでも粘ってCQを出していると突如として開けることがあります。ここいらへんがHFの面白さでしょうか。SSBで日本語が聞こえると「よし」と思うのですが、それが仕事の始まりの5分ほど前だったりすると結局交信に至らず、という日が何日かありました。それにしてもこの局数はちょっと努力不足のような気もします。
 実は日本が開けている時にSSTVでCQを出してみたのですが、これは私も初めて運用する型式ですのでいまいち勝手がわからず、帰ってくるのはノイズばかりでした。

 これから徐々にコンディションが良くなってくると信じていますので、時間を見つけてCW、SSB、SSTVでCQを出していきます。
(第45次日本南極地域観測隊通信担当 藤本 2004/08/09)
   

▲極夜が明け、やっと地平線から顔を出す太陽

協力:国立極地研究所