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  第44次観測隊の越冬始まる

 第44次日本南極地域観測隊(JARE44)は、平成14年12月中旬に南極・昭和基地に到着し、各種施設建設や夏季期間しか実施できない南極地域での観測・調査を無事終え、平成15年2月1日から越冬を開始しました。
 アマチュア無線の無線従事者資格を持っていてJARL会員となっている隊員は、3月中旬に第1回目のミーティングをおこない、今後1年間の活動予定を話し合うと共に南極特有の電波の伝わり方やQSOの方法などを確認しました。
8J1RL前に揃った隊員
▲8J1RL前に揃った隊員
 また、ミーティングに先だって、21MHz帯において44次隊の8J1RLとして初めて電波を発射しましたが、幸いコンディションに恵まれ1時間で100局以上のアマチュア局とQSOすることができました。
 南極という閉ざされた環境の中でのアマチュア無線は、越冬隊員が余暇を過ごす手段の一つとしてとても有意義なものです。今後1年間、観測や設営の合間をみてできる限り電波を発射し、多くのアマチュア局とQSOしたいと思っていますので、日本の皆さんも電波が聞こえていたら、ぜひ呼んでみてください。よく出ている時間は、土日の16:00〜22:00JSTにSSBでは21.205kHz付近、CWは21.020kHz付近において電波を発射する予定です。また、今後はWARCバンドやローバンドでオンエアする計画もあります。
【3月17日昭和基地発】

(第44次南極地域観測隊 芝崎)

Tnx 国立極地研究所