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▲ペンギンの親子 ▲アザラシ。ひなたぼっこ中?!
写真提供:国立極地研究所

 今回は、番外編。
 このたび、新たに南極のコールサインとして割り当てられた
8J1RF ならびに次期観測隊についての紹介です。

 JARLが南極で運用している局には、皆さんご存じの昭和基地に 8J1RL が置かれていますが、このたび、第44次南極地域観測隊(越冬隊長:小島秀康氏)から、「ドームふじ観測拠点」での観測活動を再開することからアマチュア無線局の設置の要望があり、ドームふじという名称にちなむ 8J1RF という特別なコールサインが総務省から発給されました。
 
 この「ドームふじ観測拠点」は、昭和基地から南におよそ1,000キロ内陸に入ったところで、1995年に開設され、36次隊から38次隊までの3年間は越冬での観測もおこなわれ約35万年前の地球規模の気候・環境変化の解明に大きな役割を果たしたことはご存じの方もいらっしゃるでしょう。 次期の44次隊は、この観測を再開することになりましたが、そのメンバーにはアマチュア無線に熱心な隊員も含まれていることから、 8J1RF の運用についても、 任務の合間を縫って電波発射が試みられることでしょう。

  ドームふじは、昭和基地に比べ一層過酷な環境です。二つの基地を対比しました。
ドームふじ 昭和基地
■位置 南緯 77°19'11"  69°00'22"
     東経 39°42'12"  39°35'24"
■標高 3810m 29.18m
■年平均気温 -54.4℃ -10.4℃
■最低気温  -79.7℃ -45.3℃
 今回リグは、あらたに FT-1000MP Field と FT-897 を持参。昭和基地 (8J1RL) ともども、2003年からはドームふじ (8J1RF) からのアクティブな運用が期待されます。観測隊からの連絡がありしだい、運用スケジュールなどを含めてお伝えしたいと思います。 (JARL運用課)

▲第44次南極地域観測隊の皆さん(大日方氏:中央、芝崎氏:右) と極地研の佐野氏。